2005年08月13日

負けないぞ、ダシの文化

 最近、上海の朝夕はめっきし涼しくなりました。特に立秋を過ぎたあたりから。昼間は猛暑でも、浦東の空に浮かぶ雲はなんとなく秋の気配。世紀公園では「つくつくぼうし」に似た鳴き声のセミがないています。実は上海のコオオロギの鳴き声も季節とともに変わっていますね。どちらかというと日本のエンマコオロギタイプの鳴き声に。しかし、中国語の正式名がわからない。今度、図鑑でも買ってきて調べます。朝型の私は、相変わらず4時ごろの起床して仕事をしているのですが、書斎の窓から見る朝焼けのシルエットがなんとも美しい。


 実は今、私はある国家試験の準備で勉強に励んでいまして、仕事で出社する以外は書斎に缶詰状態。1次試験は突破できたようなので、あともう少しがんばります。全部の試験にパスしたら、このブログでご紹介しますね。

自宅付近で


 さて、先日私の中国の医者仲間6人が集まって食事会。日本食を披露してほしいということで、中国人に意外に好評なざるそばを作りました。以前に披露した味噌汁は大当たりだったのですが、実はざるそばも非常に中国人に喜ばれます。用意した1キロのそばは全部なくなりました。今まで食べたことがない味だそうです。


 最近、色は少し薄いですが、中国でもそばが普通に売られています。よく探したら、日本のそばに近いそばも手に入ります。もちろん、ローカルスーパーで。そばのダシですが、私はみりん、しょうゆ、干ししいたけ、鰹節でもちろん自作。材料は全部上海調達でできてしまうので、思ったほど簡単に。家でも食べたいから、私のダシをペットボトルに入れて持って帰った友人もいるぐらいです。


 上海で大増殖している日本式ラーメンも結構ですが、もっと廉価なそして日本の伝統がぎっしり詰まったそばやうどんを中国で売ったらあたりますよ、きっと。ダシの文化の日本ですが、私の友達から言わせると、中国のスープ類と違ってしつこくなく、あっさりとしておいしいということでした。中国人も外食でよく登場する油ゴテゴテの料理に、そろそろ嫌気がさしている人も少なくないのです。そりゃそうでしょう、周りに脂肪肝の人が続々…。一部の上海人の間では確実に健康志向が広がっています。

「あきたこまち」なんかもローカルスーパーにありました
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2005年08月10日

古本市場への誘い、中医外科

 先日、本サイトの特集で上海文廟 の記事を掲載させていただきました。最近、あまり文廟の古本市場に顔を出していなかったので、じっくりと古本をあさっていました。


 結局、この日は中医学に関係する古本10冊ほどまとめ買いしました。その中で、なかなか中医マニアにとっては貴重な書籍も。まずは、中華民国時代の民国21年11月に出版された書籍を発見。『解方験実治証』という書物で、中身は全部繁体字。文体は若干古語調ですが、読めないことはない。民間のさまざまな中医治療法紹介されていて、読みながら思わず噴出してしまうような内容も。決して有名な書物ではないのですが、参考になる事項も少なくありません。


 そして、上海でも「超」著名な中医外科の専門家、顧氏外科流派の継承者でもある顧伯華老中医師の直筆サイン入りの教科書を発見。偽物かとも一瞬思いましたが、以前この先生の直筆の処方箋を見せていただいたことがあるので、まず間違いないでしょう。この顧伯華先生の弟子たちは、今上海の中医外科の世界ではさまざまな分野で活躍されており、影響力は絶大です。


 かなり根気よく書物を探す必要がありますが、たまに掘り出し物があったりするのが、この古書市場の魅力なのです。

また宝物が増えました(いや、またガラクタが増えたという噂も)


 中国での中医学の特徴は、内科・小児科・外科・婦人科など専門によって科が分かれていて、それぞれ専門の医師が治療に当たる点です。


 実は、あまり知られていませんが、中医学には外科の分野もあるのです。考えてみれば、三国志の登場した名医華佗なんかも有名です。魏の国の曹操が、華佗の医術にほれこみ、自分専属の医師として仕えさせました。最後は、皮肉にもその曹操に捕らえられて殺されるわけですが、なぜ華佗がこれほどまでに有名になったかのかという理由のひとつに、中医外科で初めて麻酔を使って手術をしたという記録が残っているからです。ここからもわかるように、中医学では外科も存在するわけなのです。


 今でも中国のちょっと大きな中医病院に行かれると中医外科という科があるはずです。火傷の治療、乳癌の術後の治療、乳房の疾患、皮膚疾患、痔の治療、毒蛇にかまれた後の治療、西洋医学の手術を行ったが傷口の状況が芳しくないときなど、まだまだ独特の治療法が継承されています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2005年08月08日

立秋、西瓜を食べましたか?「兄弟」のレーザープリンタ購入

7日は暦の上では立秋で、この日江南一帯では西瓜を食べる習慣があります。なぜ西瓜を食べるのか、諸説がありますが、中医学的には体を冷やす性質のある西瓜を食べ過ぎると、内臓の働きを弱めるため、立秋以降徐々に涼しくなってくるので、西瓜を食べるのをほどほどにしなさいという意味があります。また、立秋を過ぎると、中国では西瓜の味が徐々に落ちてくるといわれており、立秋までが西瓜の食べごろで、立秋においしい西瓜を食べようという説もあります。

 インターネットで調べたら、日本でもレーザープリンタはかなり安くなっており、白黒なら1万円台から2万円台とかなりお手ごろ。実は、上海でも同じ状況で、日本よりちょっとだけ高いかもしれませんが、1300元から2000元の間で各種白黒のレーザープリンタが手に入ります。いろいろ迷ったのですが、1500元までで白黒で、A4用紙がカセットに収納できるタイプのプリンタを探していたら、「兄弟」ブランドにあるぞ、といわれて早速見せてもらいました。「兄弟」ブランドとはつまり「brother」の中国語の通称名。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | 中国で食べる