2005年09月27日

凄い食欲上海蟹、松江へ

 我が家の新しい仲間、上海蟹ちゃん(一応メスなので)元気です。しかし、私の仕事をしている最中、となりでゴソゴソが絶えません。雌同士なのに結構\\\喧嘩もします。夜行性なので、夜になると彼女らは活動を開始します。活動といっても、水槽の中には何もないのですが、まず浄化ポンプのプラスチックのパイプを登って水槽の蓋の底にぶら下がり、ゴソゴソと蓋の裏を動き回って、ドボーンと水面に落ちるという繰り返しです。しかも、毎晩これの繰り返し。というわけで、私は夜は書斎を蟹ちゃんたちに明け渡して、最近は別室に布団を敷いて寝ています。



 

 この上海蟹、運動も凄いですが食欲も凄い。今は、主に中医薬局で分けてもらった乾燥ミミズ、(生薬名は「地竜」と呼ばれていて、解熱作用や利尿作用、咳止めなどの作用があります。)スーパーで買ってきたオキアミもあげています。食べ方が非常にひょうきんで、蟹はまず自分から食べようとしません。落ちてきた餌がたまたま目の前にきたら、おもむろにモジャモジャ毛のついた鋏を動かし、挟んで口に運びます。実にうまそうに食べるので、見ているだけでも飽きません。

食事中です


 25日は知り合いの上海人の看護師が旦那さんとカナダ移住が決まったそうで、送別会へ閔行区の彼女の家を訪れました。医者仲間も数名きていました。中国ではご存知の通り医者の待遇は良くないので、むしろ看護師さんのほうが給料がずっと多い場合もあるのです。というわけで、病院内では日本以上に看護師さんと医師は対等なのです。大学病院にいたころ、夜の宿直となると出前をたのんで、忙しい仕事の合間にでもみんなで食事をしたのが懐かしい。


 久しぶりにあった友達と交流。外来患者で患者一人7元の診察料で診察している友人たちにエールを贈りました。医者を辞めないでね、と。なんせ未来の中医学の発展は彼らの手にかかっているわけですから。医学と中医学が根っから好きで、ボランテイア精神がないとこの職業は勤まりません。





 知人宅で昼食を済ませたあとせっかく市内の南の端の閔行区まできたので、懸案の「便利帳」の取材もかねて一路松江へ。10年ぶりです。閔行区の郊外はタクシーが少なく、仕方がないので白タクを使いました。このあたり軽の「QQ」という車がやたら走っているのですが、このほとんどは白タク。そのため本当のタクシーが商売にならず、「QQ」が閔行区の住民の足となりつつあります。





 松江は上海でももっとも古い街の一つです。上海の歴史を感じるには非常にふさわしい地区で、文化遺跡もたくさん残っています。中医の世界でも昔から名医をたくさん輩出している地区でもあるのです。詳しいことはこれから出版される「便利帳」の改訂版をぜひご覧ください。

方塔です。この塔はてっぺん近くまで登れます。


 上の写真の「方塔」は復元されたものですが、復元方法が面白く、塔の土台や真ん中の柱はコンクリリートでできていて、軒先など見える部分は木材を使って修復されています。中国の塔の中では、四角形の塔はかなり珍しい部類に入ります。5元払うと塔のてっぺんまで登れるというのが中国らしい。私は奈良に住んでいましたが、五重塔に登るなど考えられないことです。そのほか、酔白池など静かな庭園を楽しめる場所もあります。街は歴史を感じさせるようにデザインを統一するなどの工夫が見られますが、街全体の機能\\\としては中途半端な感じがしました。少なくても都市計画を行う段階で、食べ物街やショッピング街を分類するなど工夫が必要であったと思います。見た目は確かに小奇麗なのですが…。





 松江まできたら、せっかくなので今話題の松江大学城を見ないわけには行きません。日本で言うと学術研究都市といったイメージで、広々としたキャンパスに近代的な建物が並んでいます。松江の中心からタクシーで15分ほど。大学の校門付近には飲食店がならび、まさに学生の街を形成しつつあります。中にはヨーロッパ風のかわいらしい店もあったりして、付近は学生の熱気と、若い雰囲気で一杯でした。私が大学生をしていたころのキャンパスの環境と比べると、どう見てもネズミが走り回っていた宿舎とは大違い。たった10年余りの変化なのに、インフラの整備のスピードは凄いです。


 この松江大学城まで地下鉄1号線の辛庄駅から直通シャトルバスが運行されていて、所要時間は約30分。しかし、現在これに平行して快速電車線が建設されていて、これが開通したら徐家匯までドンと直通します。松江は日系企業の進出も多く、また上海で比較的早期に工業開発された閔行区にも隣接しているため、私は注目している地区でもあります。

対外貿易学院の新キャンパス、このアーチは何だろう?
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2005年09月24日

竜陽路の会、ウオッシュレットが到着

 この週末は非常にバタバタしていました。24日は復旦大学の100周年記念関係で、五角場エリアへ。ついでに「便利帳」に使うための写真を何枚か撮ってきました。


 いま、上海市では大学の施設改善に巨額の予\算が投入されており、郊外各地に大学城と呼ばれる新興地が作られてきています。私の母校の上海中医薬大学も徐家匯から浦東張江ハイテクパークに移りましたし、松江や南匯には巨大な大学城が作られました。25日は「便利帳」の取材もかねて松江に行ってきましたので、またご紹介できるかと思います。

 土曜日の夜は恒例の竜陽路の会がありました。かれこれ5回目になります。この会は、竜陽路や花木、聯洋、金橋エリアにお住まいの日本人の集まりで、情報交換をして親睦を深めるのが目的です。もともとはこのサイトの「よろず」などで呼びかけが始まり、竜陽路エリアにお住まいの日本人Oさんが中心になって会が開かれ、第1回目は私も含めて5人にも満たなかったのが、今回はついに17人にまで膨れてきました。
posted by 藤田 康介 at 04:27| Comment(0) | ここは上海なり

落ち着きの無い上海蟹

 私は高校受験の受験勉強をしていたころから、朝型の生活で、夜は早めに寝て朝は早めに目覚めます。もちろん大学入試のときもこのペース。大学院時代も論文を書くのはいつも朝。こうしたほうが仕事や勉強の能率が非常にあがるのです。今朝も5時に起床。もちろん目覚ましは要りません。そうすると、だんだんと太陽が上ってきます。最近、秋がだんだんと歩み寄り、太陽が上る時間が遅れてくると、季節の変化を感じます。今日の朝焼けもなかなか美しいもので思わずデジカメでワンショット。

 さっそく水の中での生態を観察。実は、少年時代ザリガニを何年も飼育していたことがあります。ザリガニ飼育のコツは「水を入れすぎない、えさをほとんどあげない」だったのですが、上海蟹はどうやら水を好むようでしっかりと水槽に水をいれます。また、穴を掘るのが大好きなので、こちらも水槽の底にすっかりと砂を入れておきます。で、あとはザリガニと違って運動好きで、水槽の中を飛び回っていますので、脱走しないように要注意。上海蟹の足は長く、力もかなり強いです。


 このブログでも紹介しましたが、先日食べた青蟹はいかつくてちょっと怖かった。青蟹はもっと凶暴です。
posted by 藤田 康介 at 04:27| Comment(0) | ここは上海なり