2005年09月24日

落ち着きの無い上海蟹

 私は高校受験の受験勉強をしていたころから、朝型の生活で、夜は早めに寝て朝は早めに目覚めます。もちろん大学入試のときもこのペース。大学院時代も論文を書くのはいつも朝。こうしたほうが仕事や勉強の能率が非常にあがるのです。今朝も5時に起床。もちろん目覚ましは要りません。そうすると、だんだんと太陽が上ってきます。最近、秋がだんだんと歩み寄り、太陽が上る時間が遅れてくると、季節の変化を感じます。今日の朝焼けもなかなか美しいもので思わずデジカメでワンショット。





 そういえば、朝の外灘もお勧めです。朝は浦西から浦東を見ると、太陽が上がってくる様子が非常に美しい。もちろん、朝日に照らされる外灘の古い建築郡もこれまた新鮮です。朝日を浴びると、建物の陰影がよりはっきりと映し出され、歴史の重みを感じずにはいられません。

書斎から見た朝焼けです


 さて、水槽に水を入れて活性炭で浄化すること約2日、いよいよ上海蟹をいれることにしました。まずは、淮海路のパークソンで売っていた一匹28元のメスの太湖産上海蟹2匹を。実は、今までいろいろな産地やスーパーの上海蟹を買っては食べているのですが、パークソンの上海蟹が一番元気が良かったのです。毎回、洗面器に入れておくと、脱走して部屋中探し回ったのもこのパークソンの蟹。おじさんに聞くと、最近シーズンで蟹は結構売れているらしく、蟹の回転が速いそうです。というわけで、今回はここの蟹を水槽に飼うことにしました。


 さっそく水の中での生態を観察。実は、少年時代ザリガニを何年も飼育していたことがあります。ザリガニ飼育のコツは「水を入れすぎない、えさをほとんどあげない」だったのですが、上海蟹はどうやら水を好むようでしっかりと水槽に水をいれます。また、穴を掘るのが大好きなので、こちらも水槽の底にすっかりと砂を入れておきます。で、あとはザリガニと違って運動好きで、水槽の中を飛び回っていますので、脱走しないように要注意。上海蟹の足は長く、力もかなり強いです。


 案の定、水槽にいれた途端に蟹は水の中を飛び回っています。浄化ポンプにつかまっては、上へ上へ登っていきます。しっかりふたをしなければ、間違いなく脱走します。さらに砂利をガサゴソとほじくるため、非常に落ち着きが無い。確かに繁殖力が強く、日本でも法律で危険物扱いされているのがよくわかります。


 上海蟹はこれから海に向かって繁殖と産卵の時期を迎えます。海と湖を往復する上海蟹は、生まれながらに強力な足とパワーをもっているのでしょう。長江河口に位置する上海には、上海蟹が繁殖に必要な「汽水」(海水と真水が交わるところ)エリアが豊富にあります。その代表が崇明島で、今でも崇明島で育った稚蟹は太湖や陽澄湖で養殖されるために出荷されていくのです。稚蟹のことを中国語で「蟹苗」といいます。
でも上海蟹、よくよく眺めると、なかなか愛嬌のある顔をしていますよ。淡水にこのようなゴツイものが生息しているというのはなかなか興味深いです。一昔前なら、上海の小川で釣りをしたら、上海蟹がかかってきたそうです。


 このブログでも紹介しましたが、先日食べた青蟹はいかつくてちょっと怖かった。青蟹はもっと凶暴です。

そんなに登ってどこにいく…。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

竜陽路の会、ウオッシュレットが到着

 この週末は非常にバタバタしていました。24日は復旦大学の100周年記念関係で、五角場エリアへ。ついでに「便利帳」に使うための写真を何枚か撮ってきました。


 復旦大学といえば、中国でも超名門の大学の一つ。大学付近の街の様子も、大学の街といった様子で、伝統と学術的な雰囲気を感じます。ここ数日間はテレビでも新聞でも復旦大学100周年の特集が組まれており、上海市あげてのイベントとして、盛大に行われていました。


 日本の有名国立大学で100周年を迎えたということで、市や国をあげてイベントをするということはあまり聞いたことがありません。しかし、この復旦大学の100周年イベントに関しては、OBやOGが数千人単位で学校に戻ってきて、さらに東京大学の総長も含めて、世界から有名な大学のトップが集まってきていました。というわけで、大学周辺は公安も出動し厳戒態勢。


 いま、上海市では大学の施設改善に巨額の予\算が投入されており、郊外各地に大学城と呼ばれる新興地が作られてきています。私の母校の上海中医薬大学も徐家匯から浦東張江ハイテクパークに移りましたし、松江や南匯には巨大な大学城が作られました。25日は「便利帳」の取材もかねて松江に行ってきましたので、またご紹介できるかと思います。

毛沢東の像


 土曜日の夜は恒例の竜陽路の会がありました。かれこれ5回目になります。この会は、竜陽路や花木、聯洋、金橋エリアにお住まいの日本人の集まりで、情報交換をして親睦を深めるのが目的です。もともとはこのサイトの「よろず」などで呼びかけが始まり、竜陽路エリアにお住まいの日本人Oさんが中心になって会が開かれ、第1回目は私も含めて5人にも満たなかったのが、今回はついに17人にまで膨れてきました。


 浦東竜陽エリアといっても、浦西エリアにお住まいの方ならあまりイメージがわかないかもしれません。我々は世紀公園から、花木、リニアの駅付近に至るエリアを指します。もちろん、拡大解釈して金橋などもOK。虹橋に住んでいるうちの編酋長は、延安トンネルを抜けるのにはパスポートが必要だ、といつも私に言っていますし、そのまだ奥のこのエリアはもう上海じゃないそうですが、実際には緑が豊かで住むには非常に快適なところです。


 それはともかく、竜陽路の会に集まるメンバーには、中国でビジネスをはじめて25年以上の超ベテランSさんや、幹事をしてくださっているOさんやAさんをはじめ我が家の近所に住まわれているTさんのように中国人と結婚して上海に住んでいるという方も少なくありません。中国人の旦那様も参加され、毎回笑い声が絶えない会になっています。一応、竜陽路・聯洋・金橋エリアには「よろず町内会」がありまして、このエリアにお住まいの方は、ぜひご利用ください。

 手前味噌で恐縮なのですが、24日に念願のウオッシュレットがやってきました。


 最近、上海でもウオッシュレットがちょっとしたブームで、私の中国人の友達の間でも、設置する家庭が少なくありません。地下鉄の駅などでも、TOTOが香港のスター、陳慧琳 (ケリー・チャン)を起用して大々的に広告を展開しており、ウオッシュレットについての知名度はここ上海でも確実に上がっています。上海のウオッシュレットに関しては、TOTOの貢献度は非常に大きいですね。その結果、最近ではTOTO以外のさまざまなメーカーでもウオッシュレットを出しており、選択肢は確実に増えています。ただ、中国の便器は小型のものが多いため、ウオッシュレットの設置自体が難しいものも少なくないようです。


 私は、便器もバスタブも蛇口もマンション内装したときにINAXのものを使ったので、ウオッシュレットもとりあえずINAXにしました。これからマンションの内装される方は、トイレにコンセントを作られることを忘れずに。上海ではウオッシュレットをつける経験がないので、まだないところが多いようです。


 浦東では地下鉄東方路駅出てすぐのホームセンター「好美家」にINAXのコーナーがあり、そこに実物がおいてあります。TOTOも含めて、すでにさまざまなタイプのウオッシュレットがあり、リモコン付で便器一体型のように見えるものも5000元前後であります。リモコンなしなら3000元台であります。まだ日本より割高のように感じますが、実物を見ることができるのはうれしいことです。


 私のマンションは、トイレと浴室が一体で、さらに壁がタイルなのでリモコンを壁に固定しなければならないタイプはパス。さらに脱臭機能もほしいということで選んでいったら、かなり絞られてきました。脱臭機能はあって当然だと思っていましたが、実際はないほうが多いようですね。購入される際はよく吟味されたほうが賢明です。さらに、なぜか様々な割引特典があるのに外に表示されないことが多いので、値引き交渉はしっかりとしてください。400−500元はディスカウントされますので。

 

ウオッシュレット
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2005年09月23日

水槽買ってきました

 東京で医師をしているM先生が上海に到着。先生も90年代半ばに上海留学経験があり、その後もちょくちょく書籍などの購入で上海にこられます。先生もいま中医学の本を翻訳中で、おそらく日本初の内容の本になることでしょう。私もかなり楽しみにしています。夜はガーデンホテルの山里で日本料理に舌鼓を打ちながら、いろいろな臨床体験を交え情報交換しました。西洋外科出身のM先生ですが、日本鍼灸から中医学の世界に入られており、そのユニークさには感服いたしました。


 話は変わりますが、巷ではいまザクロのシーズです。ザクロは中医学の生薬でもあり、特にザクロの皮は石榴皮と呼ばれ、慢性の下痢の治療に使われます。また寄生虫に対しても効果があるとされ、回虫やサナダ虫の寄生の治療に使われます。ザクロの中身は、ご存知の通り赤色の小さな実がたくさん詰まっています。中国でも子供がたくさんできるという意味で、縁起物であったようですが、実というほどの実は無く、ほとんどが種。しかし、口に含むとほのかな甘さと酸っぱさがあり、なかなか美味。あとに出てくる種の数は凄いですが…。

 今日は、水槽を買ってきました。目的は、この時期せっかくだから家で上海蟹を飼育してみようと思い、竜陽路のホームセンター「百安居」で水槽をゲット。浄化ポンプと蛍光灯2本付で150元でした。ここでは水槽を売っているのに、なぜか砂利や水草などが置いてありません。仕方が無いので、いつも利用している徐家匯の花鳥市場へ足を伸ばし、500グラム1元で砂利を購入しました。さらに浄化用の活性炭が1箱10元、水入れ替え用のポンプが5元でした。
posted by 藤田 康介 at 04:27| Comment(0) | ここは上海なり