先日散髪にいってきました。私のように毎回違った店で散髪するものにとって、毎回ぶつかる問題が料金の支払いなんです。とくに最近、チェーン店が増えてきて、料金システムが統一されて、様々な会員カードが出てきてから競争も激しくなり、顕著になってきているよういに思います。
そうです。問題の根源は会員カードにあります。たとえば、私が利用した店では、料金表には散髪+シャンプー+マッサージで60元と書いてあります。ところが、実際に椅子に座ってシャンプーをしてもらっていると、決まってお姉さんが会員に加入しないかと勧めてきます。そうすると1回の利用料金が18元になるとのこと。
「えらい、差があるなあ〜」と思いつつ、話を聞くと500元、2000元、4000元のカードがあるらしい。私は月に1回程度しか散髪に行かないので、500元カードを使うと27回も使え、2年間は十分に使えることになります。だれが考えてもお徳ですが、私は毎回このカードを買うことに躊躇してしまいます。
その根本的理由は、店がなくなってしまうことが非常に多いからです。そう、店があれば2年間使えるけど、なくなってしまえば会員カードはゴミ同然になります。そういうことが中国ではよく発生します。以前、ある有名な四川料理の店が倒産し、一口数千元の会員カードの行方が社会問題になり、新聞にも大きく掲載されたために記憶にも新しい。なによりも2年間もカードを持つと、カード自体の存在を忘れてしまい、結局は店が大もうけしてしまう…。
しかし、最近の上海では一般60元、会員18元というような店が非常に増えたのは確かです。
「もう、その手にはのらないよ」と、今回も60元の料金を払った私ですが、頭を洗ってくれたお姉さんは不思議そうな顔をしていました。
額は小さいけど、日本で生活する以上に、美味しい話にはワナが多い中国、本当に注意が必要です。
2005年10月27日
床屋の経済学
posted by 藤田 康介 at 04:27| Comment(0)
| ここは上海なり
床屋の経済学
最近、上海蟹 について文章を掲載しました。蟹を食べられる際はぜひ参考にしていただければ幸いです。
ところで、先日散髪にいってきました。私のように毎回違った店で散髪するものにとって、毎回ぶつかる問題が料金の支払いなんです。とくに最近、チェーン店が増えてきて、料金システムが統一されて、様々な会員カードが出てきてから競争も激しくなり、顕著になってきているよういに思います。
そうです。問題の根源は会員カードにあります。たとえば、私が利用した店では、料金表には散髪+シャンプー+マッサージで60元と書いてあります。ところが、実際に椅子に座ってシャンプーをしてもらっていると、決まってお姉さんが会員に加入しないかと勧めてきます。そうすると1回の利用料金が18元になるとのこと。
「えらい、差があるなあ〜」と思いつつ、話を聞くと500元、2000元、4000元のカードがあるらしい。私は月に1回程度しか散髪に行かないので、500元カードを使うと27回も使え、2年間は十分に使えることになります。だれが考えてもお徳ですが、私は毎回このカードを買うことに躊躇してしまいます。
その根本的理由は、店がなくなってしまうことが非常に多いからです。そう、店があれば2年間使えるけど、なくなってしまえば会員カードはゴミ同然になります。そういうことが中国ではよく発生します。以前、ある有名な四川料理の店が倒産し、一口数千元の会員カードの行方が社会問題になり、新聞にも大きく掲載されたために記憶にも新しい。なによりも2年間もカードを持つと、カード自体の存在を忘れてしまい、結局は店が大もうけしてしまう…。
しかし、最近の上海では一般60元、会員18元というような店が非常に増えたのは確かです。
「もう、その手にはのらないよ」と、今回も60元の料金を払った私ですが、頭を洗ってくれたお姉さんは不思議そうな顔をしていました。
額は小さいけど、日本で生活する以上に、美味しい話にはワナが多い中国、本当に注意が必要です。
柚子の季節です 中国語でいう柚子は日本のと根本的に違います
この週末、仕事で崇明島に行くことになりました。ここには、世界的にも珍しい湿地帯があり、上海市も環境保全に重点的に力を入れている長江に浮かぶ島です。また今の上海蟹のほとんどの稚蟹はこの島産です。本サイトにも掲載する予定ですので、お楽しみに。
昨晩は思わずお好み焼きを作ってしまいました 材料は鰹節以外ローカルスーパーで調達
ところで、先日散髪にいってきました。私のように毎回違った店で散髪するものにとって、毎回ぶつかる問題が料金の支払いなんです。とくに最近、チェーン店が増えてきて、料金システムが統一されて、様々な会員カードが出てきてから競争も激しくなり、顕著になってきているよういに思います。
そうです。問題の根源は会員カードにあります。たとえば、私が利用した店では、料金表には散髪+シャンプー+マッサージで60元と書いてあります。ところが、実際に椅子に座ってシャンプーをしてもらっていると、決まってお姉さんが会員に加入しないかと勧めてきます。そうすると1回の利用料金が18元になるとのこと。
「えらい、差があるなあ〜」と思いつつ、話を聞くと500元、2000元、4000元のカードがあるらしい。私は月に1回程度しか散髪に行かないので、500元カードを使うと27回も使え、2年間は十分に使えることになります。だれが考えてもお徳ですが、私は毎回このカードを買うことに躊躇してしまいます。
その根本的理由は、店がなくなってしまうことが非常に多いからです。そう、店があれば2年間使えるけど、なくなってしまえば会員カードはゴミ同然になります。そういうことが中国ではよく発生します。以前、ある有名な四川料理の店が倒産し、一口数千元の会員カードの行方が社会問題になり、新聞にも大きく掲載されたために記憶にも新しい。なによりも2年間もカードを持つと、カード自体の存在を忘れてしまい、結局は店が大もうけしてしまう…。
しかし、最近の上海では一般60元、会員18元というような店が非常に増えたのは確かです。
「もう、その手にはのらないよ」と、今回も60元の料金を払った私ですが、頭を洗ってくれたお姉さんは不思議そうな顔をしていました。
額は小さいけど、日本で生活する以上に、美味しい話にはワナが多い中国、本当に注意が必要です。
この週末、仕事で崇明島に行くことになりました。ここには、世界的にも珍しい湿地帯があり、上海市も環境保全に重点的に力を入れている長江に浮かぶ島です。また今の上海蟹のほとんどの稚蟹はこの島産です。本サイトにも掲載する予定ですので、お楽しみに。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
2005年10月23日
インフルエンザの予防接種、武康路を歩いて
今年はアジアだけでなく、全世界で鳥インフルエンザが騒がれていますが、私も病院などに行く機会が多いため、今年もインフルエンザの予防接種を済ませておくことにしました。ワクチンは知り合いのローカル病院から買ってきて、研究室にいる医師に注射してもらいました。さすがに、自分で接種することは難しいので…。
上海の病院で使用されるワクチンは、国産と輸入品の2種類に大きく分けられています。中国国産のワクチンのほうが輸入品ワクチンよりも20元ほど安くなっていて、中国国産が56.8元、輸入ワクチンが74.2元です。このあたり、中国では患者が選択することが出来るようになっています。上海人も普通は輸入ワクチンを使うことが多いようですが、私が使ったワクチンはCHIRON社のもので、AGRIPPAL S1と呼ばれる商品名。上海では広く使われているもので、イタリア製。A/H1N1型、A/H3N2型、B/ 上海 /361/2002 型の類似株ワクチンで、WHOが指定している2005年−2006年期の北半球で使われるものです。
皆さんもご存知かと思いますが、インフルエンザワクチンはウイルスの増殖に孵化鶏卵を用いるので、一般に卵アレルギーのある方は注意が必要です。もちろん、発熱や感染症がある方も接種できません。いろいろと細かい注意点がありますので、接種の際は十分に医師と相談してください。
2005年10月17日に中国の文豪、巴金が101歳でなくなりました。それまで、市内の華東病院で入院治療を受けているという話は数年前から聞いていましたが、長かった闘病生活でした。本人は文章がかけなくなったら安楽死させてほしいと生前言っていたそうです。ニュースは速報として中国中を駆け巡り、上海市市長をはじめ多くの政府関係者も病室を訪れました。明日24日は、追悼会が開催されることになっています。
巴金の自宅は、武康路113号にあります。武康路にある一戸建ての豪邸として有名で、巴金がなくなった後、多くの文学フアンが花束をささげました。武康路周辺は、私も上海市内で大好きな街並みのある地区で、よくカメラを片手に散歩に行きます。一戸建ての保存建築が並び、往年のヨーロッパ的な閑静な豪邸街を髣髴させます。近くには上海交響楽団があるなど、文化的な色彩が非常く、今でも多くの文化人が住んでいます。
今日は、武康路の巴金の家の前を通ったあと、安福路へと抜けました。車も比較的少なく、週末とあって散歩に出かけている欧米人にも多数すれ違いました。
通り両側の街路樹がうっそうとしていて、上海近代史の歴史の深みを感じることができます。その昔、どんなお金持ちが住んでいたのだろうか、そしてどんなドラマが展開されていたのだろうか、と思いにふけながら、ふと上海の近代史を紐解いていただいて歩いていただきたいコースの一つです。
上海の病院で使用されるワクチンは、国産と輸入品の2種類に大きく分けられています。中国国産のワクチンのほうが輸入品ワクチンよりも20元ほど安くなっていて、中国国産が56.8元、輸入ワクチンが74.2元です。このあたり、中国では患者が選択することが出来るようになっています。上海人も普通は輸入ワクチンを使うことが多いようですが、私が使ったワクチンはCHIRON社のもので、AGRIPPAL S1と呼ばれる商品名。上海では広く使われているもので、イタリア製。A/H1N1型、A/H3N2型、B/ 上海 /361/2002 型の類似株ワクチンで、WHOが指定している2005年−2006年期の北半球で使われるものです。
皆さんもご存知かと思いますが、インフルエンザワクチンはウイルスの増殖に孵化鶏卵を用いるので、一般に卵アレルギーのある方は注意が必要です。もちろん、発熱や感染症がある方も接種できません。いろいろと細かい注意点がありますので、接種の際は十分に医師と相談してください。
2005年10月17日に中国の文豪、巴金が101歳でなくなりました。それまで、市内の華東病院で入院治療を受けているという話は数年前から聞いていましたが、長かった闘病生活でした。本人は文章がかけなくなったら安楽死させてほしいと生前言っていたそうです。ニュースは速報として中国中を駆け巡り、上海市市長をはじめ多くの政府関係者も病室を訪れました。明日24日は、追悼会が開催されることになっています。
巴金の自宅は、武康路113号にあります。武康路にある一戸建ての豪邸として有名で、巴金がなくなった後、多くの文学フアンが花束をささげました。武康路周辺は、私も上海市内で大好きな街並みのある地区で、よくカメラを片手に散歩に行きます。一戸建ての保存建築が並び、往年のヨーロッパ的な閑静な豪邸街を髣髴させます。近くには上海交響楽団があるなど、文化的な色彩が非常く、今でも多くの文化人が住んでいます。
今日は、武康路の巴金の家の前を通ったあと、安福路へと抜けました。車も比較的少なく、週末とあって散歩に出かけている欧米人にも多数すれ違いました。
通り両側の街路樹がうっそうとしていて、上海近代史の歴史の深みを感じることができます。その昔、どんなお金持ちが住んでいたのだろうか、そしてどんなドラマが展開されていたのだろうか、と思いにふけながら、ふと上海の近代史を紐解いていただいて歩いていただきたいコースの一つです。
posted by 藤田 康介 at 04:27| Comment(0)
| 中医学・漢方