2005年10月14日

浦東とキンモクセイ、ロケット発射

 ブログの更新が途切れてしまいました。仕事がたまっていて、完全に忙殺されてしまいました。

 今日も朝5時に起床してすこし仕事、そして6:00から開いている世紀公園へ1時間ほど朝の運動。それから仕事場へ出発という毎日です。世紀公園は外周だけでも5キロほどあり(先日自転車のメーターで走らせて測定しました)この中をグルグルジョギングするとかなりの運動量になります。

 公園付近に住んでいる日本人の方も時々見かけますが、せっかくなら公園の1年VIPフリーパスを使われることをお勧めします。1年間有効で、夜のイベント時以外の昼間の特別イベントでも使えて、価格は388元。普通に入ったら1回10元とられるので、私のようにほぼ毎日利用するものにとってはかなりお徳。申し込みは2号門の管理事務所でできます。パスポートと証明写真1枚を忘れずに。

 日が昇るのが遅くなって、秋の訪れを身にしみて感じます。いま上海市内ではキンモクセイが非常にいい香りをさせています。特に浦東はキンモクセイと非常に深い関係にあります。ご存知の方も多いかと思いますが、花木地区と呼ばれる竜陽路から世紀公園、聯洋国際社区におよぶエリアは、300年ぐらい前から花の栽培が盛んで、歴史書にもその地名が残っているぐらいです。近世になると、上海市内やその近郊にイベントがあれば花を提供していました。その中で特に有名なのがキンモクセイ。浦東には羅家や徐家など5つの村のキンモクセイが有名で、「五大桂花」と呼ばれ、村々ではキンモクセイの花を集め、お茶や饅頭にいれたといいます。キンモクセイを求めて蘇州など近隣の都市からも業者がやってきたほどで、浦東のキンモクセイはかなり有名でした。

 そのためか、地下鉄2号線の上海科技館を出たところから、あたり一面はキンモクセイの香り。満開の花を沿道に、散歩を楽しむことが出来ます。

世紀公園のキンモクセイ


 10月12日、神舟6号が無事発射されました。これでトウ小平氏の死去や香港返還、SARSに続いて、またまた中国のビッグニュースを体感することができました。子供たちにとっても、夢を見ることができるすばらしい出来事だったことでしょう。ロケットの発射といえば、北方の出来事のように感じるかもしれませんが、実はこの上海も深く関わっています。
 以前病院で宇宙開発に関わっているという患者さんによく出会いました。実はあまり知られていませんが、上海市閔行区には中国を代表する宇宙開発エリアがあり、神舟プロジェクトの進展とともに、施設の拡充が進められています。現に、発射台やロケットの主要部品が上海で研究開発が行われており、かなりの若い人材が育ってきています。話を聞いたら、今回のロケット発射成功で1万元ほどのボーナスが出るそうで、喜んでいました。
 若い人材といえば、よくテレビに映る中国のロケットコントロールセンターのスクリーン前に座っている職員の平均年齢はなんと30歳代だとか。確実に宇宙開発の技術が育ってきていることを感じないわけにはいきません。

 最近、仕事などで閔行区に行くことが多いのですが、また市中心部と違った地域文化があり、農家のおじちゃんの上海語もまた私の住む浦東エリアと大きくことなります。このエリアは住宅の値段もお手ごろなため、特に若い世代が住宅を購入する選択肢の一つとなっています。朝の通勤ラッシュが強烈だそうですが…。

住宅開発が著しい閔行区
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2005年10月07日

行列のできるラーメン店、二人っ子政策

 昨日、世紀公園で3回目の花火大会がありました。これで、連休中の花火大会はすべて終了。そして7日でもって国慶節の休みもすべて終わり。今年の国慶節も、結局休みらしい休みもなく、怒涛のごとく過ぎ去っていきました。私は10月の半ば以降、中国の観光地の人が少なくなったころに夏休みをいただこうと考えています。中国国内旅行に行きたくてうずうずしております。

 先日は、大学院時代の研究室仲間といっしょに恩師の教授の家へ表敬訪問。お土産に陝西南路にある花の卸売市場へいって百合と蓮の花を持って行きました。なぜ花屋に行かずに市場で買ったか?実は、この市場は朝7時ぐらいから開いていて、朝に新鮮な花が続々と届けられるからです。やはり鮮度が違います。そのまま教授のご自宅へ直行。うちの教授はお花が大好きで、ご自宅は観葉植物で一杯です。

 教授のご自宅はその環境がすばらしい。リビングのカーテンを開けたら、目の前には植物園が広がるという絶好のロケーション。私の家も一応宣伝文句は「世紀公園が見える」なのですが、見えるのは公園の端っこだけ。教授の場合は、もう真下が植物園で、まるでご自分のお庭のようです。
 この日は、連休中ということで、お孫さんも遊びに来ていました。一人っ子政策でも一際厳しい上海でしたが、最近は一部で緩和されてきています。上海市の場合は、高齢化が著しく、これでは先行きが不安ということで、一人っ子同士の結婚に関しては2人目の出産を許しています。という情報は知っていたのですが、実際にこの政策を利用して2人目を出産したというケースを見たのは、教授のお孫さんたちが実は始めてでした。やはり兄弟がいることはすばらしいことで、仲良く遊んでいました。
 教授とは、次に計画しているプロジェクトの相談をしたあと、中医談義。いま中国の中医学がいろいろな面で注目を浴びていて、話題も豊富。興味のある方は中医ドットコムをぜひご覧ください。現代医学が発展する中で、民間医療にとどまることなく、西洋医学と対等にがんばっている中医学を感じ取っていただけると思います。

 実は、私の周りでも大学時代の同級生が出産ラッシュ。明日もおまるをもってお祝いに行ってきます。


 しかし、上海の子供用品は物価と比較しても高いですね。よく観察してみると、そのほとんどが輸入品、もしくは外資系が作っている製品。値段だけみると日本で売っていてもおかしくないぐらいの価格帯のものもあります。いま、上海ではベビーブームで、このあたり、ビジネスチャンスがまだまだありそうに思いました。粉ミルクも輸入品が大人気。上海の親たちは子供への投資を惜しません。 帰りは国慶節の南京路を観察しに、一路地下鉄河南南路へ。私は非常に混雑する地下鉄1号線に乗るのが嫌なので、IKEAや上海体育場など上海の南側から浦東に戻る場合は、3号線を使って中山公園駅で2号線に乗り換えるようにしています。これなら十分に座っていけます。

 河南南路から南京東路を歩いたのですが、天気が良くないこともあり人は少なめ。しかし、お昼時もあってか、外食業はどこも大盛況でした。特にすごかったのが写真の「味千ラーメン」で、列は店の外までずっと続いていました。これには行列でおなじみの「ピザハット」も顔負け。

 日本式ラーメンとうたっているラーメン店は今でこそたくさんありますが、私が上海にきた当時はまったくありませんでした。そこで「味千ラーメン」が初めて上海に開店して、日本のようなラーメンを食べられたことに非常に感激したことを覚えています。やはり、何でもそうですが、先にセンセーショナルを起こした「味千ラーメン」の行動のすばやさには感服します。
 日本のラーメン専門店と嗜好はかなり違います。もちろん、味も上手に中国ナイズされています。ラーメン店とうたいながらも、メニューは豊富にあり、ちょっとした居酒屋スタイル。上海のレストランの中では値段は決して安くはないのですが、店の雰囲気が、その当時あまりなかったスタイルで、昔は非常に斬新に感じました。「客の多い店に行け」というのが中国でのレストラン選択の必要条件ですが、「味千ラーメン」も見事その流れに乗ってしまったようです。
 さらに、ラジオ・テレビにガンガン宣伝しています。私が知る限り、日本式ラーメンでこれほど長くメディアに宣伝しているのはここだけではないでしょうか。
 そのあと、上海にどんどん日本式ラーメンが進出してきます。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | 中国で食べる

行列のできるラーメン店、二人っ子政策

 昨日、世紀公園で3回目の花火大会がありました。これで、連休中の花火大会はすべて終了。そして7日でもって国慶節の休みもすべて終わり。今年の国慶節も、結局休みらしい休みもなく、怒涛のごとく過ぎ去っていきました。私は10月の半ば以降、中国の観光地の人が少なくなったころに夏休みをいただこうと考えています。中国国内旅行に行きたくてうずうずしております。

 先日は、大学院時代の研究室仲間といっしょに恩師の教授の家へ表敬訪問。お土産に陝西南路にある花の卸売市場へいって百合と蓮の花を持って行きました。なぜ花屋に行かずに市場で買ったか?実は、この市場は朝7時ぐらいから開いていて、朝に新鮮な花が続々と届けられるからです。やはり鮮度が違います。そのまま教授のご自宅へ直行。うちの教授はお花が大好きで、ご自宅は観葉植物で一杯です。

 教授のご自宅はその環境がすばらしい。リビングのカーテンを開けたら、目の前には植物園が広がるという絶好のロケーション。私の家も一応宣伝文句は「世紀公園が見える」なのですが、見えるのは公園の端っこだけ。教授の場合は、もう真下が植物園で、まるでご自分のお庭のようです。
 この日は、連休中ということで、お孫さんも遊びに来ていました。一人っ子政策でも一際厳しい上海でしたが、最近は一部で緩和されてきています。上海市の場合は、高齢化が著しく、これでは先行きが不安ということで、一人っ子同士の結婚に関しては2人目の出産を許しています。という情報は知っていたのですが、実際にこの政策を利用して2人目を出産したというケースを見たのは、教授のお孫さんたちが実は始めてでした。やはり兄弟がいることはすばらしいことで、仲良く遊んでいました。
 教授とは、次に計画しているプロジェクトの相談をしたあと、中医談義。いま中国の中医学がいろいろな面で注目を浴びていて、話題も豊富。興味のある方は中医ドットコムをぜひご覧ください。現代医学が発展する中で、民間医療にとどまることなく、西洋医学と対等にがんばっている中医学を感じ取っていただけると思います。

 実は、私の周りでも大学時代の同級生が出産ラッシュ。明日もおまるをもってお祝いに行ってきます。


奈良公園の飛び火野で見かけて白い鹿


 しかし、上海の子供用品は物価と比較しても高いですね。よく観察してみると、そのほとんどが輸入品、もしくは外資系が作っている製品。値段だけみると日本で売っていてもおかしくないぐらいの価格帯のものもあります。いま、上海ではベビーブームで、このあたり、ビジネスチャンスがまだまだありそうに思いました。粉ミルクも輸入品が大人気。上海の親たちは子供への投資を惜しません。 帰りは国慶節の南京路を観察しに、一路地下鉄河南南路へ。私は非常に混雑する地下鉄1号線に乗るのが嫌なので、IKEAや上海体育場など上海の南側から浦東に戻る場合は、3号線を使って中山公園駅で2号線に乗り換えるようにしています。これなら十分に座っていけます。

 河南南路から南京東路を歩いたのですが、天気が良くないこともあり人は少なめ。しかし、お昼時もあってか、外食業はどこも大盛況でした。特にすごかったのが写真の「味千ラーメン」で、列は店の外までずっと続いていました。これには行列でおなじみの「ピザハット」も顔負け。

 日本式ラーメンとうたっているラーメン店は今でこそたくさんありますが、私が上海にきた当時はまったくありませんでした。そこで「味千ラーメン」が初めて上海に開店して、日本のようなラーメンを食べられたことに非常に感激したことを覚えています。やはり、何でもそうですが、先にセンセーショナルを起こした「味千ラーメン」の行動のすばやさには感服します。
 日本のラーメン専門店と嗜好はかなり違います。もちろん、味も上手に中国ナイズされています。ラーメン店とうたいながらも、メニューは豊富にあり、ちょっとした居酒屋スタイル。上海のレストランの中では値段は決して安くはないのですが、店の雰囲気が、その当時あまりなかったスタイルで、昔は非常に斬新に感じました。「客の多い店に行け」というのが中国でのレストラン選択の必要条件ですが、「味千ラーメン」も見事その流れに乗ってしまったようです。
 さらに、ラジオ・テレビにガンガン宣伝しています。私が知る限り、日本式ラーメンでこれほど長くメディアに宣伝しているのはここだけではないでしょうか。
 そのあと、上海にどんどん日本式ラーメンが進出してきます。

行列のできるラーメン店
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類