しかし、頭があまりにも冷たく、ディカノンで帽子を買ってきました。竜陽路にあるフランス系スポーツ専門店のディカノンは非常に便利。広く浅くですが、いろいろなジャンルのスポーツ用品が売られており、この時期はスキー用品や登山用品はもちろん、ダイビング用品や釣り用具までもあります。私も登山用の60リットルのリュックもここで買いましたが、かなり重宝しています。かなり繁盛しているようで、市内各地に分店ができています。日本のモンベルも来てくれたらいいのに、と思っています。ちなみに、上海人のアウトドア仲間の間でもモンベルはかなりの人気なのですよ。
先週末は竜陽路の会を行いました。今年最後ということで、一応忘年会です。今回もいつも利用させてもらっている竜陽路の日本料理店『和久』にて。第1回は確か4〜5人ほどしかいなかったこの会も、回を重ねるうちにメンバーも増え、今回は14人にも。ご夫婦や家族づれでいらっしゃる方も多く、エリアも聯洋社区・金橋・竜陽路とかなり広くに及んでいます。ここでは古北のようにたくさんの日本人にめぐり合うことは余りありませんが、その数は着実に増えていて、この会を通じて情報交換をしています。
いつも参加なさっているMさんご夫妻からはシソの種をいただきました。助かります。我が家ではベランダのプランターでネギを植えているのですが、日本食に欠かせないシソがほしくて、本当に助かりました。
日曜日にはふとしたご縁で知り合った上海市公安局に勤めるYさんご夫妻が我が家に遊びにこられました。公安の第一線で制服を着て活躍されるYさんは、体格もごつく、いかにも公安という感じですが、オフでは非常に穏やかな方で、典型的な上海の男性といった感じです。
上海市の公安の事情をいろいろと聞きながら、上海の治安維持に奮闘している公安の努力には、敬服しないわけにはいきません。4万人いるといわれる上海市の公安、彼にしてもいつ呼び出されるかわからないので、仕事はきわめて不規則だと嘆いていました。1400万人の人民の安全を守るには、まだ数は足りないといっていました。
しかし、上海の公安の待遇は他の都市と比較しても抜きに出ており、だから110番してもすぐに警察が駆けつけることができるのだといっていました。地方では110番しても警察がすぐに来ないという事実が新聞に報道されていましたので、確かにそうなのでしょう。さらに地方では公安がアルバイトをして稼ぐこともよくあることだそうです。30歳に満たない彼ですが、すでに2階建てのマイホームを持ち、今月にも新車のマイカーが来るそうです。
上海の治安は中国の都市の中でも確かにいいことは私も各地を旅行してよく知っています。しかし、今までは上海市内でも各区内で発生した事件は区内で片付くことが多かったのが、最近では外来人口の増加で、捜査の範囲は広がるばかりだといっていました。また、最近新疆ウイグル族の子供の集団による犯罪が増えているそうで、気をつけるようにといっていました。かばんのちょっとした隙から物品を巧妙に抜き取るそうです。
これから年末・春節にかけて特に犯罪が増加する季節ですので、皆さんもくれぐれもご注意ください。
ところで、ひとつ面白い話を聞きましたが、上海市の人民広場など代表的な場所には北京の中央政府に直接つながるテレビカメラが設置されているそうです。これはなにも上海に限ったことでなく、中国の主要都市ではすべて行われていて、中央政府も自ら24時間直接都市の様子を視ているそうです。
この日は、日本のオカキをバリバリいわせながら、夜遅くまで語り明かしてしまいました。