2006年03月27日

食あたりか?お腹の調子がかなり不調

25日は今回で1周年を迎える竜陽路の会に参加。今回も常連さんにメンバーに、新しい人たちも加わり、和気あいあいのムードで会は進められました。中国人の方のご参加もあり国際色はかなり豊か。また、韓国人や中国人と結婚した日本人の女性の方の参加者もおられ、日本人女性の海外流出も進んでいる・・・?!

 さて、そこまでは順調だったのですが、土曜日から猛烈な下痢に悩まされ、さすがの私もダウン。昨日、竜陽路の会に一緒に参加した私の彼女は何も問題がなかったので、なにか個人的な理由があるのかもしれませんが、とにかく腹痛と下痢でパソコンに向かう元気もなし。

 思い当たるところは、日本料理屋で食べてしまった生牡蠣だったような気がする。

 恐るべし!
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | 中国の食の安全について

食あたりか?お腹の調子がかなり不調

 25日は今回で1周年を迎える竜陽路の会に参加。今回も常連さんにメンバーに、新しい人たちも加わり、和気あいあいのムードで会は進められました。中国人の方のご参加もあり国際色はかなり豊か。また、韓国人や中国人と結婚した日本人の女性の方の参加者もおられ、日本人女性の海外流出も進んでいる・・・?!


 会直前にも数人の方からメールを受け取りましたが、お返事が間に合わず残念。2ヶ月に1回は交流会を開きたいと思っておりますので、ご参加ご希望の方は、nara@nara-shanghai.com(上海奈良県人会と共通アドレス)へご一報ください。主に、浦東新区の竜陽路・金橋・聯洋・張江エリアにお住まいの方が対象です。





 

上海植物園の桜。実は、後ろのマンションは恩師の自宅。


 さて、そこまでは順調だったのですが、土曜日から猛烈な下痢に悩まされ、さすがの私もダウン。昨日、竜陽路の会に一緒に参加した私の彼女は何も問題がなかったので、なにか個人的な理由があるのかもしれませんが、とにかく腹痛と下痢でパソコンに向かう元気もなし。





 上海で下痢になったのは、本当に久しぶり。10年ぐらい前に、酢豚をつくり、十分に火が通っていなかった豚肉を不注意にも食してしまったとき以来。





 それでも、一応私も医学を勉強していますので、どうするかはある程度検討がつきます。ということで、薬局へ。





 まずは、西洋医学系の薬を購入。日本ならさしずめビオフェルミンぐらいが処方されるのでしょうが、こちらにはないので、乳酸菌素片を購入。一般に、1日3回、1回4粒服用します。後は抗生物質でも買おうと思ったのですが、現在上海では規制が厳しく、病院の処方箋がないと買えないというわけで、このために病院にいくのも面倒なので、抗菌系の薬は中医学でカバーすることに。中国の臨床で下痢治療によく使われるのが、Huo香正気軟膠嚢と呼ばれるカプセル。(うわー、6年ほど前に記事を書いていました・・)私の症状は、お腹がグルグルなって、さらに水のような便、悪寒こそはないけど、お腹を温めると痛みが和やらげられるから、このカプセルの証が私にぴったりなのです。これに、抗菌作用の強い黄連から有効成分を抽出した塩酸小檗碱片を1日3回、1回3粒服用。あとは、水のような強烈な下痢で脱水症状を起こさないように、水に食塩を少々入れて生理食塩水程度の濃度の水分の補給と、スポーツ飲料、ヤクルトをしっかりととって安静にしました。ヤクルトが上海にやってきて嬉しい限り。

 下痢になったとき、西洋医学でも中医学でも患者に体力がしっかりとあれば、下痢止めを飲むことはあまり勧めません。中医学にも有名な言葉があって、急性の下痢の場合に早期に下痢止めを使うと、敵を城内に残して城門を閉めるというような危険な行為になる、と書いています。


 もちろん、慢性の下痢やお年寄り、子供の下痢は要注意で医師の的確な判断が必要ですが、健康で体力がしっかりとある場合は、「出す」ことも大切な治療手段なのです。




 上海では、日本と違って、生薬の種類も多いので、当然シチュエーションにあった選択肢が多くなり治療には便利。おかげで、1日しっかりと薬を飲んだら、すっかりと治りました。今日月曜日からはもう普通の食事に戻っていますし、1日十数回あった腹痛と下痢もなくなりました。





 あと、下痢のときの食べ物ですが、脂っこいものは避けるにせよ、極度の絶食はお勧めできません。下痢でも消化のよい食べ物を摂取することは、栄養をとるためと体力保全にためにも必要なのです。





 以上、ご参考までに。(もちろん、ご自身の判断に自信がない場合は、すぐに病院に行くようにしてください。)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2006年03月24日

日本の高齢化を心配せずにはいられない

 最高の天気に恵まれた上海。数日間上海を留守にしていただけに、仕事がどっさり溜まっており、その処理に頭を悩ませています。また、上海から日本へつなげるネット回線が、相変わらず悪く、東京の編酋長と連絡を取りながら対応策を協議。





 さて、今回日本へひさしぶりに帰って思ったことが、日本の高齢化が思ったより深刻であったということ。上海のような若い都市で日ごろ生活していると、余計そう感じます。





 東京にいたときは、街中に若者があふれていて、高齢化など微塵も感じなかったのですが、新幹線で大阪に入り、さらにJR大和路線で奈良へ進むにつれて、高齢化の度合いが色濃くなります。なぜ、そう思ったかというと、街を歩いている高齢者の方が田舎に行くにしたがって格段に増えているからです。少なくとも、私が日本で生活していた10数年前はそこまで多くはなかった。





 

シャッターが固く閉ざされていた


 それが、どういうところに影響をもたらしているか、それも目のあたりにしました。


 まず、景気が回復してきたというのに、いまだにつぶれる店舗が絶えない。私の実家があるニュータウンでも、以前にぎやかだった商業エリアには店がほとんどありません。少なくとも、10年前まではそうではなかった。ニュータウンのように人工的につくられたコミュニティーでは、高齢者世帯が増えれば増えるほど、出歩く人が少なくなり、街が寂しくなってしまう傾向があります。公園では子供の遊ぶ声が聞かれないし、街を散歩してもまず人に出会うことがない。ニュータウンは、外から見れば閑静な住宅が並んでいて、立派だが、実は空き家も増えてきており、さらに進めば治安の問題も心配になる。活気がまったく感じられない。


 一方で、子育てを終えた団塊世代以上の世代が、大きな家をもてあまし、都市に移住しようとする傾向もあると聞きます。不動産デベロッパーが長期スパンで物事を考えずに開発した結果が、いま日本でも出始めているように思います。

 その背景には、政府自治体の無策も関係あります。私の住む県や町では、同じ首長が何期も続き、社会は変わっているのに、政治体制は私が実家を後にした10数年前でまるっきりおなじ。うちの町長さんにいたっては、私が中学校に通っていた時代からずっと同じ。相変わらず、一部の地元町民から絶大な支持をうけているそうですが、これが果たして本当の民主主義なのか疑いたくなります。上海市長ですら、私が上海に住んでから2人変わっていますよ。


 ビジョンや政策のない自治体って、本当に意味があるのか?私も一納税者として考えさせられます。むしろ、都市開発や福利・貧困の改善に一生懸命取り組んでいるように見える上海のほうが、税金を払っていても払いがいがある。


 変化を受け入れることができない、きっとそれが今の日本に停滞感を与えている原因かと思います。とくに政治で。もちろん、東京など一部都市では非常に元気なのも確かですが、その影で私の実家のような地方はこのまま見捨てられていくのでしょうか。となると、我々も元気な町に移住しなければならないのか?問題は深刻です。政治家の不祥事ばかりを討論している日本の政治はどこにいくのだろうか・・・。

 

 

 そういった現象をとくに感じたのが、国道や県道の周りにはえる雑草やゴミの多さ。そして錆びたガードレールや信号機の惨めな姿。街に増えた落書き。おそらく財政難でそこまで整備できないのかと思うのですが、そういった細かいところを美しくすることが、人々の生活にメリハリを与えるものだと思います。


 上海に活気が感じられるのも、たとえば街頭の落ち葉を掃いたり、ゴミを拾ったり、街頭の植木の剪定をしたりするひとがたくさんいて、それがボランティアではないにしろ、街を美しくしようとする試みが感じられるところにあるのではないでしょうか?


 人がいすぎても国は滅びますが、人がいない国は必ず寂れます。これは歴史を見ても明らかです。


 私は自分が生まれ育った日本が大好きだからこそ、強い不安を感じた今回の日本滞在でした。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類