2006年03月15日

ねずみ講

 今日は私の中医学の恩師に頼まれて、外来のお手伝い。教授の外来は患者数が非常に多く、一人ではとても裁ききれない。というわけで、事務処理を手伝うために、助手が必ず必要です。今回は、助手担当ということでお手伝いに行きました。


 最近、中国の総合病院ではコンピューター化が進んでいて、今日の病院でもレセプトが導入されていました。


 しかし、このシステムがいかにも中国らしい。まず、小さなトラブルが非常に多い。回線が混んでいてデーターベースにつなげることができなかったり、たとえば生薬の名前が統一されていなかったり。一番困るのは、バグ。ログイン・ログオフの作業を何回したことか。こういうのが作業効率を一段と落としているのです。


 このことを、病院関係者に話したら、「慣れたら平気よ」というつれない返事。そう、中国はなんでも初めてする人には非常に厳しい。これも中国ビジネスに似ていますね。慣れたら勝ち、ということか。

雲南省の玉竜雪山


 帰りの地下鉄での出来事。いま、中国全土でねずみ講を規制する動きが強まっている中で、今日も地下鉄車内でねずみ講を見つけました。





 隣に座っていた上海人女性に、台湾人女性(しゃべり方からいかにも台湾人だとわかったし、自分で台湾人といっていた)が執拗に話しかけてきます。


 「そのイヤリング、いいですねえ、どこで買ったの」みたいなネタから始まって、その台湾人は聞きもしないのに上海人の女性に自己紹介をはじめ、「上海の虹橋にマンションを買ったのよ」とかいって、相手の名前と電話番号を聞き出そうとしています。そして、名刺をおもむろに取り出して、自分は「○×○×のビジネスをやっているのよ」とかいって、カタログを取り出そうとする。幸い、この上海人女性は話を最後まで聞かず最寄の駅で下車しましたが、横から見た名刺を見ると、実は上海人の間でちょっと有名な、物品の販売によるねずみ講の組織でした。聞くところによると正式に会社登録されているわけではないので、おそらく非合法でしょう。





 最近、上海の発展に伴って、こういったとんでもないグループが香港・台湾などからも多くもぐりこんでいます。公安当局も気がついているようですが、皆さんも十分にご注意ください。甘い話には必ずウラがあります。とくに中国では…。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2006年03月14日

和平飯店から眺める上海

今日は公私共に忙しい一日。研究所でのリサーチを済ませたあと、病院で一仕事済ませ、さらにガーデンホテルにあるある法律事務所へいって、今度新たに当サイトの中国ビジネス解説に原稿を提供してくださることになった安弁護士と打ち合わせ。安弁護士は東京に6年間留学していた女性弁護士で、いま事務所の所長として活躍されています。まだかなりお若いようですが、バリバリがんばっておられ、上海で働く女性のかっこよさを感じさせます。ところで安弁護士から、私が以前に書いたマンション内装ブログが、中国人の間でも好評らしく、すこしでもお役に立ててちょっぴり自己満足。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | ここは上海なり

和平飯店から眺める上海

 今日は公私共に忙しい一日。研究所でのリサーチを済ませたあと、病院で一仕事済ませ、さらにガーデンホテルにあるある法律事務所へいって、今度新たに当サイトの中国ビジネス解説に原稿を提供してくださることになった安弁護士と打ち合わせ。安弁護士は東京に6年間留学していた女性弁護士で、いま事務所の所長として活躍されています。まだかなりお若いようですが、バリバリがんばっておられ、上海で働く女性のかっこよさを感じさせます。ところで安弁護士から、私が以前に書いたマンション内装ブログが、中国人の間でも好評らしく、すこしでもお役に立ててちょっぴり自己満足。





 中国ビジネス解説では、さまざまな分野の執筆者を集めて、トータルで中国ビジネスをサポートできたらと考えています。もちろん、私も上海のマクロ経済を中心に、あまり日本には紹介されないけど、興味深い記事を選んで執筆しております。会員制ですが、ぜひご覧ください。





 さて、打ち合わせのあと、和平飯店へ取材にいきました。こちらもマネージャーのGさんが直々に対応していただき、感謝感謝。Gさんも利発な上海女性。上海は本当に女性の力が強い。その下に、男性担当者がてきぱきと動いています。  


 なぜ、和平飯店か?というわけですが、3月から和平飯店100周年を記念して、歴史展示会ならびに一部部屋の公開が有料で行われていて、これをぜひ見に行きたかったから。こういう情報を聞くと、オールド上海マニアの私にはたまりません。もちろん今月16日にはオールドホテルシリーズに登場しますので、お楽しみに。いつの間にかこのシリーズも7箇所になりました。まだまだ歴史的に意義深いホテルがあるので、執筆を続けていきます。

ここの景色は本当にすばらしい!


 和平飯店といえば、やはり外灘の眺めがすばらしい。このホテルを建てたSassonさんはユダヤ系イギリス人の大富豪。1930年前後のオールド上海最盛期の話で、エピソードもたくさん。『宋家三姉妹』の原作を書いた上海在住の米国人女性作家とSassonは親友だったそうで、実は書き下ろされた『宋家三姉妹』の物語を始めて読んだのが、このSassonさんだったとか。


 とりあえず、詳しくは16日のオールドホテルシリーズをご期待ください。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類