2006年04月26日

あ〜あ、隣で内装工事がはじまった

 私のマンションの階上と階下では内装工事はみんな同じぐらいに済ませたのに、両隣はなぜか物音一つせず、内装をはじめる気配もなかったのですが、今週ぐらいから隣で工事が始まりました。いつかは内装してもらわないと困るので、こちらも特になんてことないのですが、やはりうるさい。
 
 ただ、唯一の救いは夕方18:00から朝8:00まで、さらに週末と祝日は内装禁止なので、これは助かります。もし違反すれば、ガードマンがすぐに飛んできてくれます。これはありがたい。

 私も内装を自分でやったので、その事情は多少なりとも知っていますが、中国のこの内装システムはムダが非常に多い。特に出てくるゴミの量は半端ではありません。 

 スケルトン状態のマンションといえども、壁に仕切りはついているし、みるからに安物のトイレや簡単な蛇口、水の簡単な配管までつけられていて、自分で内装するときはこれらをはずします。また、電気配線やコンセント、スイッチなどもみるからにチャチですが、はじめから取り付けられていて、これも内装開始とともに撤去されてゴミ化します。だからスケルトンといえども、住もうと思えば住めないこともない。事実、内装期間中は大工さんが住むわけですから。スケルトンというかぎりは、梁だけで引き渡してくれたらいいのですが、実際はそうではないので、結局つぶさないといけないのです。 

 しかし、もっとムダが多いのが内装付きで分譲されているマンション。こちらは、内装の施工技術が低いとか、好みが合わないとかで、よっぽど高級なマンションを除いて、普通は内装をしなおします。というわけで、取り付けられたほとんどの新品備品がゴミ化するわけで、これらが廃棄物として処分されます。そういえば、レストランも開店して1年もたっていないのに、内装が取り壊されて新しいものが使われています。まだまだ十分に使えるのに…。

ゴミの山


 都市に住んでいると、ほとんど自然界と隔絶された世界にいるようになります。ゴミが出たら、ゴミ捨て場に捨てると誰かがもっていってくれるだろうし、都市にいる限り、今日・明日の食べ物や水を心配するようなこともない。暑かったらどこかで作られた電気エネルギーでエアコンをつけたらいいわけだし、人工的環境がほぼ完璧と思えるぐらい揃っています。内装に関してもそうでしょう。自分に快適な環境を作るために、改造する。でも、その一方で見えないところでゴミや廃棄物などが排出されたり、はるばると外へ運ばれて堆積していく。 

 

 なぜ、こういうことを書くかというと、中国の農村にいったときに農家の裏などで生活ゴミの山を見つけることがあるのです。そういうところでは上海の市中心部のようにゴミ回収が行われていないし、ゴミの処理のしようがない。
 昔、農民は自然とともに生活していたから、自然の中で生まれた食べかすなどのゴミは家の周りに捨てても自然に帰っていった。しかし、都市化の流れと都市的消費が広まるにつれて、工業化されたゴミの処理ができなくなってきた。その結果、家の周りにゴミをすてるしかないのです。よって、上海近郊の都市的消費が著しい農村ほど、無造作に家の周りに捨てられるゴミが非常に多いのです。 

 

 とんでもないスピードで都市化が進んでいる中国ですが、このまま進んでいったらどうなるのだろうと思わずにはいられません。いろいろな意味でちょっとおそろしいような気もします。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2006年04月25日

やっぱり中国でも歩行者が優先

いま、上海市では歩行者・自転車に交通ルールを徹底させるためのキャンペーンを展開中で、警察も罰金を辞さない強気の姿勢。この街では、なんでもやりだしたら早い。
 歩行者に交通ルールを守らせると、慢性化している市内の渋滞が少しでも解消するのでは、という期待もあるのです。とてもいいことだと思います。
 
 さて、上海で道路を渡るときに一番厄介なのが、車。とくに右折する車を十分に気をつけなければなりません。

 一応説明しておきますと、中国では日本と反対の右側通行ですが、自動車が右折する場合、信号が赤でも曲がってもいいのです。もちろん、右折専用の信号が赤の場合は曲がることができませんが。
 田舎ならともかく、上海のような大都市ではこの決まりに問題が多い。すなわち、右折する車が多かったら、歩行者はなかなか道路を渡ることができないのです。歩行者信号が青なのに、右折車のために待たなければならない。そうするといつのまにか信号が赤になり、また次の信号を…、ということになるのです。かなり不合理な決まりですね。
 一方で、車からみれば、この歩行者の行列が厄介。右折しようにも歩行者が途切れないこともしばしば。右折を強引にでもしないと、いつになったら右折できるのかイライラし、クラクションの嵐、ということなのです。

 では、法律上ではどうなっているのか。最近、交通マナーのキャンペーンが大々的に繰り広げられている上海で、公安が見解を発表しています。
 
 やはり、右折時に横断歩道に歩行者がいれば、歩行者が優先なのだそうです。車は止まらなければならない。そりゃそうでしょうね。今のように車優先だったら非合理すぎる。公安も右折時の歩行者と自動車の喧嘩には気づいているそうで、この法規に基づいて、車を取り締まっていくそうです。

 しかしです、歩行者優先といって、堂々と横断歩道を歩くと、ひかれてしまうのが上海の道路。車は止まってくれませんよ。自己防衛が大切です。

 ちなみに、横断歩道のことを中国語ではシマウマ線、すなわち「斑馬線」といいます。なかなか分かりやすい! 
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | ここは上海なり

やっぱり歩行者が優先だったんだ

 どうもこのブログの掲示板、トラックバックがつぶれていたようです。ご迷惑をおかけしました。



いま、上海市では歩行者・自転車に交通ルールを徹底させるためのキャンペーンを展開中で、警察も罰金を辞さない強気の姿勢。この街では、なんでもやりだしたら早い。
 歩行者に交通ルールを守らせると、慢性化している市内の渋滞が少しでも解消するのでは、という期待もあるのです。とてもいいことだと思います。
 
 さて、上海で道路を渡るときに一番厄介なのが、車。とくに右折する車を十分に気をつけなければなりません。

 一応説明しておきますと、中国では日本と反対の右側通行ですが、自動車が右折する場合、信号が赤でも曲がってもいいのです。もちろん、右折専用の信号が赤の場合は曲がることができませんが。
 田舎ならともかく、上海のような大都市ではこの決まりに問題が多い。すなわち、右折する車が多かったら、歩行者はなかなか道路を渡ることができないのです。歩行者信号が青なのに、右折車のために待たなければならない。そうするといつのまにか信号が赤になり、また次の信号を…、ということになるのです。かなり不合理な決まりですね。
 一方で、車からみれば、この歩行者の行列が厄介。右折しようにも歩行者が途切れないこともしばしば。右折を強引にでもしないと、いつになったら右折できるのかイライラし、クラクションの嵐、ということなのです。

 では、法律上ではどうなっているのか。最近、交通マナーのキャンペーンが大々的に繰り広げられている上海で、公安が見解を発表しています。
 
 やはり、右折時に横断歩道に歩行者がいれば、歩行者が優先なのだそうです。車は止まらなければならない。そりゃそうでしょうね。今のように車優先だったら非合理すぎる。公安も右折時の歩行者と自動車の喧嘩には気づいているそうで、この法規に基づいて、車を取り締まっていくそうです。

 しかしです、歩行者優先といって、堂々と横断歩道を歩くと、ひかれてしまうのが上海の道路。車は止まってくれませんよ。自己防衛が大切です。

 ちなみに、横断歩道のことを中国語ではシマウマ線、すなわち「斑馬線」といいます。なかなか分かりやすい! 




どうみても車が多すぎ
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類