昨晩は東陽に宿泊しましたが、この街はとくに取り立てて書くことがない。あるとすれば、晩御飯を食べるのに苦労したことです。上海のように飲食店が多くないので、探すのが大変。結局、タクシーの運転手に頼んで運んでもらいました。
浙江省東陽は、木の彫刻で有名です。といっても、今回の視察&旅行プログラムに入っていなかったので、知識として知りました。
2日目は東陽の唯一の観光地、大きな観音様を見学。2年かけて作られた大作だそうですが、その後に整備もされず、「千と千尋の神隠し」のオープニングに出てくるような、あのテーマパーク跡のような微妙な雰囲気がありました。
夜にきたら怖いだろうな、とか思いつつ、本日の目的地のひとつ浙江省義烏へ。こちらは本サイトに記事を書きますが、とにかくデカイ卸売り市場。しかも何でも揃う。世界各地の小売業者の人が買い付けにくるというのがよく分かりました。値段は安いのですが、1000個や500個単位で買わないといけないので、とても素人では買えませんが、一部観光客用の買い物スペースも設置されています。この巨大卸売り市場で一躍有名になった義烏は、中央政府の支持もあり、金華市から独立して、義烏となりました。私はあまりのものの多さに、何からみたらいいのか分かりませんでしたが、こういうところで掘り出し物を見つけて、業者は売るんだろうなとか思いながら、歩きました。私は正直、襄陽路のようなぐちゃぐちゃの市場を想像していたのですが、(失礼!)義烏は整備されて、非常に美しくなっていました。
感心したのは、各店の接客態度。ひやかしにきたとしか見えない私に対しても、いやな顔一つもせず、どの店も親切に対応してくれました。これが上海なら、あからっさまにムスーとした顔をして、早く出て行けといわんばかりの態度となりますが、そんな印象はまったく受けませんでした。
総じて、浙江省でであった人々の対応には好感をもてました。浙江省の商人は中国でも有名だけど、そういったしたたかさがあるのでしょう。せっせとお金をつかうのが上海人?!
さらに、義烏から車で1時間半ほどいったところにある仙華山へ。道教の宗教の山のようですが、中国政府クラスの観光地であるので、整備されていて気持ちいい。
途中、大型車通行止めの看板の登山道路へバスは入る。とすると、案の定公安が出てきて、引き返す羽目に。どうするのだろうと思ったら、上から観光局の関係者の車がきて、なにやら話をすると通行可能に。禁止だけど禁止ではない、それが中国なのです。
ウグイスが鳴いています。中国のウグイスの鳴き方は、日本のと少し違うのです。日本では「ホー、ホケキョ」と鳴きますが、中国では「ホー、ケキョ」で抑揚が少し少ない。これは、浙江省のウグイスがそうであるだけなのか、私は知りませんでしたが、思えば長くウグイスの声を聞かなかったなあと、都会の雑踏での生活を振り返る。
600メートルほどの山なので、登るのは簡単ですが、最後は鎖で絶壁を這い上がらないといけません。といっても10メートルほどですが…。
しかし、山頂からの眺めは最高です。上海での殺伐とした生活がイヤになります。
山の上から、浙江省浦江エリアの景色を一望する。かなり奥まったところなのに、しっかりと古い木造の民家も建っていました。民家マニアの血が騒ぐ。
いつもながら昔の人の技術力と文化の高さには感嘆します。下山したら、さっそく農家のお宅にお邪魔。バシャバシャ写真を撮らせていただきました。おそらく今から100年前後前の清代の木造建築でしょう。
と・こ・ろ・が、順調に思えた今回の浙江省視察&旅行だったが、このあととんでもないトラブルに出会ってしまうのでした。
2006年04月16日
浙江省義烏、仙華山
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0)
| 中国旅行記
浙江省義烏、仙華山
昨晩は東陽に宿泊しましたが、この街はとくに取り立てて書くことがない。あるとすれば、晩御飯を食べるのに苦労したことです。上海のように飲食店が多くないので、探すのが大変。結局、タクシーの運転手に頼んで運んでもらいました。
浙江省東陽は、木の彫刻で有名です。といっても、今回の視察&旅行プログラムに入っていなかったので、知識として知りました。
2日目は東陽の唯一の観光地、大きな観音様を見学。2年かけて作られた大作だそうですが、その後に整備もされず、「千と千尋の神隠し」のオープニングに出てくるような、あのテーマパーク跡のような微妙な雰囲気がありました。
夜にきたら怖いだろうな、とか思いつつ、本日の目的地のひとつ浙江省義烏へ。こちらは本サイトに記事を書きますが、とにかくデカイ卸売り市場。しかも何でも揃う。世界各地の小売業者の人が買い付けにくるというのがよく分かりました。値段は安いのですが、1000個や500個単位で買わないといけないので、とても素人では買えませんが、一部観光客用の買い物スペースも設置されています。この巨大卸売り市場で一躍有名になった義烏は、中央政府の支持もあり、金華市から独立して、義烏となりました。私はあまりのものの多さに、何からみたらいいのか分かりませんでしたが、こういうところで掘り出し物を見つけて、業者は売るんだろうなとか思いながら、歩きました。私は正直、襄陽路のようなぐちゃぐちゃの市場を想像していたのですが、(失礼!)義烏は整備されて、非常に美しくなっていました。
感心したのは、各店の接客態度。ひやかしにきたとしか見えない私に対しても、いやな顔一つもせず、どの店も親切に対応してくれました。これが上海なら、あからっさまにムスーとした顔をして、早く出て行けといわんばかりの態度となりますが、そんな印象はまったく受けませんでした。
総じて、浙江省でであった人々の対応には好感をもてました。浙江省の商人は中国でも有名だけど、そういったしたたかさがあるのでしょう。せっせとお金をつかうのが上海人?!
棚田が見えます
さらに、義烏から車で1時間半ほどいったところにある仙華山へ。道教の宗教の山のようですが、中国政府クラスの観光地であるので、整備されていて気持ちいい。
途中、大型車通行止めの看板の登山道路へバスは入る。とすると、案の定公安が出てきて、引き返す羽目に。どうするのだろうと思ったら、上から観光局の関係者の車がきて、なにやら話をすると通行可能に。禁止だけど禁止ではない、それが中国なのです。
ウグイスが鳴いています。中国のウグイスの鳴き方は、日本のと少し違うのです。日本では「ホー、ホケキョ」と鳴きますが、中国では「ホー、ケキョ」で抑揚が少し少ない。これは、浙江省のウグイスがそうであるだけなのか、私は知りませんでしたが、思えば長くウグイスの声を聞かなかったなあと、都会の雑踏での生活を振り返る。
600メートルほどの山なので、登るのは簡単ですが、最後は鎖で絶壁を這い上がらないといけません。といっても10メートルほどですが…。
しかし、山頂からの眺めは最高です。上海での殺伐とした生活がイヤになります。
山の上から、浙江省浦江エリアの景色を一望する。かなり奥まったところなのに、しっかりと古い木造の民家も建っていました。民家マニアの血が騒ぐ。
いつもながら昔の人の技術力と文化の高さには感嘆します。下山したら、さっそく農家のお宅にお邪魔。バシャバシャ写真を撮らせていただきました。おそらく今から100年前後前の清代の木造建築でしょう。
このあたりの建物は、泥で壁を作っています
と・こ・ろ・が、順調に思えた今回の浙江省視察&旅行だったが、このあととんでもないトラブルに出会ってしまうのでした。
義烏にて ハブラシだけでもこのとおり
浙江省東陽は、木の彫刻で有名です。といっても、今回の視察&旅行プログラムに入っていなかったので、知識として知りました。
2日目は東陽の唯一の観光地、大きな観音様を見学。2年かけて作られた大作だそうですが、その後に整備もされず、「千と千尋の神隠し」のオープニングに出てくるような、あのテーマパーク跡のような微妙な雰囲気がありました。
夜にきたら怖いだろうな、とか思いつつ、本日の目的地のひとつ浙江省義烏へ。こちらは本サイトに記事を書きますが、とにかくデカイ卸売り市場。しかも何でも揃う。世界各地の小売業者の人が買い付けにくるというのがよく分かりました。値段は安いのですが、1000個や500個単位で買わないといけないので、とても素人では買えませんが、一部観光客用の買い物スペースも設置されています。この巨大卸売り市場で一躍有名になった義烏は、中央政府の支持もあり、金華市から独立して、義烏となりました。私はあまりのものの多さに、何からみたらいいのか分かりませんでしたが、こういうところで掘り出し物を見つけて、業者は売るんだろうなとか思いながら、歩きました。私は正直、襄陽路のようなぐちゃぐちゃの市場を想像していたのですが、(失礼!)義烏は整備されて、非常に美しくなっていました。
感心したのは、各店の接客態度。ひやかしにきたとしか見えない私に対しても、いやな顔一つもせず、どの店も親切に対応してくれました。これが上海なら、あからっさまにムスーとした顔をして、早く出て行けといわんばかりの態度となりますが、そんな印象はまったく受けませんでした。
総じて、浙江省でであった人々の対応には好感をもてました。浙江省の商人は中国でも有名だけど、そういったしたたかさがあるのでしょう。せっせとお金をつかうのが上海人?!
さらに、義烏から車で1時間半ほどいったところにある仙華山へ。道教の宗教の山のようですが、中国政府クラスの観光地であるので、整備されていて気持ちいい。
途中、大型車通行止めの看板の登山道路へバスは入る。とすると、案の定公安が出てきて、引き返す羽目に。どうするのだろうと思ったら、上から観光局の関係者の車がきて、なにやら話をすると通行可能に。禁止だけど禁止ではない、それが中国なのです。
ウグイスが鳴いています。中国のウグイスの鳴き方は、日本のと少し違うのです。日本では「ホー、ホケキョ」と鳴きますが、中国では「ホー、ケキョ」で抑揚が少し少ない。これは、浙江省のウグイスがそうであるだけなのか、私は知りませんでしたが、思えば長くウグイスの声を聞かなかったなあと、都会の雑踏での生活を振り返る。
600メートルほどの山なので、登るのは簡単ですが、最後は鎖で絶壁を這い上がらないといけません。といっても10メートルほどですが…。
しかし、山頂からの眺めは最高です。上海での殺伐とした生活がイヤになります。
山の上から、浙江省浦江エリアの景色を一望する。かなり奥まったところなのに、しっかりと古い木造の民家も建っていました。民家マニアの血が騒ぐ。
いつもながら昔の人の技術力と文化の高さには感嘆します。下山したら、さっそく農家のお宅にお邪魔。バシャバシャ写真を撮らせていただきました。おそらく今から100年前後前の清代の木造建築でしょう。
と・こ・ろ・が、順調に思えた今回の浙江省視察&旅行だったが、このあととんでもないトラブルに出会ってしまうのでした。
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