2006年04月18日

上海であまり売られていない「せいろ」

中華料理の蒸し料理でよく使われる蒸篭(せいろ)ですが、これが意外に上海で売られていないことは、前にもここに書きました。上海など華東エリアでは、日常的にあまり肉まんや野菜まんを食べず、むしろお粥や餅(小麦粉でつくったパンケーキみたいなもの)を食べることが多いので、家庭でも使われないのです。北方との食文化の違いが明らかです。 

 

 蒸篭をつかう料理といえばショーロンポーがあるではないか、といわれそうですが、最近家庭でショーロンポーを作る上海人はめったにいません。 

 ただ、何でもそうなのですが、やはりこういった小吃と呼ばれる食べ物は、自分で作るのが一番おいしく、ワンタンなども私は自分で作ってしまうことが多いです。仮にまずくても、それらしきものができたときの感動は格別です。
 
 ところで、蒸篭を探していろいろな店を何かのついでに見ていたのですが、カルフールはもちろん、ロータスやウオルマート、華聯スーパー、にも置いていない。もちろん、ステンレス製の蒸篭はあるのですが、これではどうもおいしく見えない。そこで、竹で作った蒸篭にこだわっていたのでした。 

 浦東で探すのはあきらめて、浦西へ。ここなら前からチェックしていた店があります。それが上の写真の店でして、紹興路と陜西南路の角ぐらいに位置しています。店の中は薄暗く、営業しているのか営業していないのかよく分からない店ですが、「有没有人!」と声をかけると、中から上海人のおばあちゃんが出てきます。

 おばあちゃんの話によれば、蒸篭は最近単価が安すぎて、作る人は減ってきているとか。作っても儲からないものは作らないという現象は、最近の中国ではよくあることで、たとえば医薬品でもすごくいい功能の薬でも、採算が合わないから作らなくなったという薬は珍しくありません。 

 こうやってがんばって売ってくれている店があれば、いつもはガンガン値切らせてしまう私も、遠慮がちになってしまいます。いいんですよ、多少高くても。
 

 ま、ともかく目的に蒸篭が手に入ったので満足。いつも不思議なのですが、今日も日本のホームセンター「コーナン」の袋に蒸篭入れてもらい、帰路へ。「コーナン」さんも袋に中国語でも印字したら、すごい宣伝になりますよ。上海での「コーナン」の買い物袋の普及率はすごい。

 それはさておき、さすがに蒸篭が珍しいのか、帰宅時の地下鉄で、蒸篭をジロジロと見られてしまいました。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | 上海生活情報

すごいことになってきた上海奈良県人会

本当にすごいことになってきた上海奈良県人会です。 

 私も幹事をしていますので、近況をご報告させていただきますと、来る5月23日に、新体制第1回目の総会を開くことになったのですが、なんと奈良県県庁からもこられることが決まり話がだんだんと大きくなってきました。 

 

 先日の県人会幹事会では日本からもマスコミが取材に来ることが決定したほか、さらにスケジュールが合えばこの日に、知事の上海訪問が実現する可能性も出てきました。無理でも知事代理がこられる見込みで、我々サイドでも周到な準備をしなくてはならないことになりました。幹事の我々も気合が入ります。これを機会に公式にも奈良と上海にパイプができたらと期待するわけです。 

 現在上海奈良県人会の会員数は50名ほどですが、おそらく実際はもっと多くの方が上海やその近郊にご在住されていると見られ、会員総動員で声をかけております。

 
 偶然にも2010年の上海万博では、奈良では「平城京遷都1300年」を迎えます。県ではさまざまなイベントが行われるようですが、上海奈良県人会でも、上海での、いや中国全土への故郷奈良のPRに一役買えるのではと思っています。 

 

 なんでもやってみないとわかりませんね。県人会という草の根交流だけでなく、こうやって公式な交流に一役買えるのは本当に嬉しい限りです。
posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | 上海奈良県人会

すごいことになってきた上海奈良県人会

 本当にすごいことになってきた上海奈良県人会です。 

 私も幹事をしていますので、近況をご報告させていただきますと、来る5月23日に、新体制第1回目の総会を開くことになったのですが、なんと奈良県県庁からもこられることが決まり話がだんだんと大きくなってきました。 

 

 先日の県人会幹事会では日本からもマスコミが取材に来ることが決定したほか、さらにスケジュールが合えばこの日に、知事の上海訪問が実現する可能性も出てきました。無理でも知事代理がこられる見込みで、我々サイドでも周到な準備をしなくてはならないことになりました。幹事の我々も気合が入ります。これを機会に公式にも奈良と上海にパイプができたらと期待するわけです。 

 現在上海奈良県人会の会員数は50名ほどですが、おそらく実際はもっと多くの方が上海やその近郊にご在住されていると見られ、会員総動員で声をかけております。
 

 上海奈良県人会にご登録の皆様には、後日詳細メールを発行させていただきますが、このブログをお読みの奈良県人の方、奈良にゆかりのある方、ぜひご参加いただきますようよろしくお願いします。奈良県人会の公式メールアドレスは、nara@nara-shanghai.com です。 

 

 偶然にも2010年の上海万博では、奈良では「平城京遷都1300年」を迎えます。県ではさまざまなイベントが行われるようですが、上海奈良県人会でも、上海での、いや中国全土への故郷奈良のPRに一役買えるのではと思っています。 

 

 なんでもやってみないとわかりませんね。県人会という草の根交流だけでなく、こうやって公式な交流に一役買えるのは本当に嬉しい限りです。

奈良の東大寺
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

せいろ

 中華料理の蒸し料理でよく使われる蒸篭(せいろ)ですが、これが意外に上海で売られていないことは、前にもここに書きました。上海など華東エリアでは、日常的にあまり肉まんや野菜まんを食べず、むしろお粥や餅(小麦粉でつくったパンケーキみたいなもの)を食べることが多いので、家庭でも使われないのです。北方との食文化の違いが明らかです。 

 

 蒸篭をつかう料理といえばショーロンポーがあるではないか、といわれそうですが、最近家庭でショーロンポーを作る上海人はめったにいません。 

 

 ただ、何でもそうなのですが、やはりこういった小吃と呼ばれる食べ物は、自分で作るのが一番おいしく、ワンタンなども私は自分で作ってしまうことが多いです。仮にまずくても、それらしきものができたときの感動は格別です。詳しくは連載にありますので、ご参考に。 

 

竹製品が売られています


 ところで、蒸篭を探していろいろな店を何かのついでに見ていたのですが、カルフールはもちろん、ロータスやウオルマート、華聯スーパー、にも置いていない。もちろん、ステンレス製の蒸篭はあるのですが、これではどうもおいしく見えない。そこで、竹で作った蒸篭にこだわっていたのでした。 

 

 浦東で探すのはあきらめて、浦西へ。ここなら前からチェックしていた店があります。それが上の写真の店でして、紹興路と陜西南路の角ぐらいに位置しています。店の中は薄暗く、営業しているのか営業していないのかよく分からない店ですが、「有没有人!」と声をかけると、中から上海人のおばあちゃんが出てきます。

 おばあちゃんの話によれば、蒸篭は最近単価が安すぎて、作る人は減ってきているとか。作っても儲からないものは作らないという現象は、最近の中国ではよくあることで、たとえば医薬品でもすごくいい功能の薬でも、採算が合わないから作らなくなったという薬は珍しくありません。 

 こうやってがんばって売ってくれている店があれば、いつもはガンガン値切らせてしまう私も、遠慮がちになってしまいます。いいんですよ、多少高くても。
 

 ま、ともかく目的に蒸篭が手に入ったので満足。いつも不思議なのですが、今日も日本のホームセンター「コーナン」の袋に蒸篭入れてもらい、帰路へ。「コーナン」さんも袋に中国語でも印字したら、すごい宣伝になりますよ。上海での「コーナン」の買い物袋の普及率はすごい。

 それはさておき、さすがに蒸篭が珍しいのか、帰宅時の地下鉄で、蒸篭をジロジロと見られてしまいました。週末ぐらいに時間があったら原稿執筆の気分転換にでも肉まんを作ろうかと、いまからワクワクしています。

大き目の蒸篭と小さ目の蒸篭、あわせて30元でした
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類