2006年07月28日

またまた上海行きの直通夜行列車中です。

 天津の旅もこれでおわり。

 学会も含めてすごく充実した滞在でした。また、今回の学会では非常に多くの出会いもありました。

 今日の午後は、天津の街を、この2本の足で歩きまわりました。新しい発見が非常にたくさんあり、また折々写真を織り交ぜながらご紹介していきます。

 帰りも上海への直行夜行列車です。Z41次、20:40天津発。約11時間後に上海に着く予定。次の停車駅は上海。列車はまだ天津駅の1番ホームに止まっています。

 夜はゆっくりと休めそうです。


すごく静かな1等車(軟臥)の廊下
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2006年07月27日

天津3日目

 今日の学会は特に充実。中国人民解放軍総医院の陳香美教授、上海の瑞金医院腎臓内科の陳楠教授などなど、いずれも中国で重量級の専門家の発表でした。

 学会が終わったら、早速街へ繰り出して、天津エクスプローラーと化します。

 まず、絶対食べておきたかったのが北方の炸醤麺。きっと専門店があるはずだといろいろ歩き回ったら、南市食品街で「天津神条麺」という麺館を発見。さっそく、3.5元の小盛りの炸醤麺を注文したら、これがすごい量。ちっとも少なくない!
 ここのはなかなかおいしかった。麺は固めでコシがあるし、麺にかけるタレ、すなわち炸醤の味は、コクがあってよかった。しっかりと味を覚えて帰って、自宅で再現を決意。上海の炸醤麺は一般に甘すぎておいしくないのです。

 今日はいろんな発見がありました。文章にすると大変なので、取材ノートをぱらぱら見ながら写すと…



なんかおおらかなんだよな〜この街


1.上海でおなじみの「小姐」はこちらではみんな「服務員」。う〜ん、北方では「小姐」はあまり使わないんだ。上海では「服務員」はあまり使わないけど…

2.路線バスのアナウンス、「乗客同志、…」。公共のアナウンスで「同志」が出てくるのもなんかおもしろい。上海ではまずないですね。

3.天津ではまだ「木の割り箸」をつかっていた。上海ではほぼ100%「竹箸」なんだけど、どうやら地方政府によって政策が違うよう。

4.からのでかい北方人が、シャレード(夏利)のタクシーにのると、窮屈で気の毒。天津のタクシーは赤いシャレード軍団。

5.バスの運賃は1.5元。もちろんICカード式の交通カードもあり。みんな前のり、後ろ下車を守っている。前に座っていても後ろへちゃんと移動して降りる人が多い。上海とちがうよなあ。やっぱり上海人はアセリが多いのか?

6.上海に大繁殖している吉祥のワンタンチェーン、天津にもたくさんあった。

7.財布の中にあった小銭がいつのまにか全部無くなった。そうなんです、天津ではおつりで小銭が出てこない。紙幣が中心なので、財布が軽くなった。

8.日暮れが遅い。8時でもまだ薄暗かった。緯度が高いんですね。

9.カウンターや窓口でいろいろ質問しても、いやな顔一つせずに親切に教えてくれる。上海だったら、すぐにぶっきらぼうに睨みつけられて終わりなんだけど、こっちの人はおせっかいを焼いてくれる人がおおい。

10.スターバックスの前テラスでは、上半身裸のお年寄りがおしゃべり。なんかすごくのどかな感じが。

 総じて、中国人の大部分が上海人を嫌う理由がよく分かるような気がします。上海人、どうみてもギスギスしすぎ。もっとおおらかになったほうが自分のためにも良いような気がするけど。

 でも、天津人の皆さんも、もう少し商売っ気があってもいいような気もしました。それが彼らのいいところか。
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2006年07月26日

学会1日目、趣のある天津の町並み、天津は上海を抜くか?

 今回宿泊したのは、天大天財酒店。ここを選んだのは、単に国際中西医結合腎臓学会がここで開催さるからだけど、ホテルの予約は当然うちのサイトで。多くの医師は製薬会社が招待するのでタダなんだけど、私なんかにはそんな特典はない。そうすると、主催者側もいろいろ値段をふっかけてくるので、最終的には自分でセッティングしたほうがずっと安くつく。
 たとえば、宿泊代。今回の学会は3日半なので、ホテルの予約は3泊4日分すればいいのだけど、学会事務局を通じて申し込むとこのあとの半日分も半泊分の料金が取られていた。しかも、うちのサイトで申し込むよりも断然高い。チャックアウトは12時だというのに、サギのような行為。

 その結果うちのサイトから申し込んだので「学会で部屋がない」という理由で、同料金でスイートルームに泊まることができたし、食事も学会参加者とは別で、いいものをいただけました。中国人のこういった団体と朝食の獲り合いをするのはさすがの私も少し御免です。

 この日もお昼に食券片手に少し遅めにレストランに入ったら、おかずが全部なくなっていて思わず「苦笑い」。

 会議の様子はまたどこかのサイトでレポートしますが、今回の内容はいまひとつでした。何より、携帯電話と会議中の私語には閉口。ま、いつものことですが。
 海外からも専門家が発表しているのに、お構いなしというのがすごいところ。ただ、製薬会社が主催する抽選会には多くの人が来ていました。賞品はたしか、掃除機とデジタルカメラでした。


 夜は、もうすぐ最終回を迎える天津そぞろある記のけようさんと、まもなくエクスプロア天津に登場する予定となっている新しいライターYさんとダックを食べながら会食。

 本当はこの日、学会の晩餐会?があったのだけど、どうせいまた製薬会社主催による抽選会になるのが見え見えで、パスしました。

 ところで、将来は上海を追い抜くとも言われている天津、その現状についていろいろお話を伺いました。天津の日本人人口(長期滞在者)は3000人とも4000人とも言われていますが、その数は他の中国の都市同様に増えつつあります。さらに、濱海新区の開発が本格化し、あのトヨタの工場もありますし、エアバス社の工場も稼動し始めたら、いよいよその本領を発揮することでしょう。なにより、天津の開発区は用地が広い!上海がいま手狭な状況にあることが実感できます。

 夜は、その当時「小上海」とも呼ばれた天津の租界地をけようさんとYさんに案内していただきました。1900年代の初め、北京に住んでいた外国人やお金持ちの中国人が天津に別荘を構えており、これら洋館は今でもその面影を残しています。

 オールド住宅マニアの私にとっては、これほどの楽しみはない!けようさん曰く、「古い建物をみて、これほど喜ばれたことはない」そうで、いや、はや、はしゃいでしまいました。

 

和平賓館(大理路にて)


一言でいうと、上海の洋館とは比になりません。とくに住宅がすごい。庭が広くとられていて、家もひとつひとつがでかい。確かに、上海の街はギスギスしている。中国ではところ変われば、本当にすべてが違ってしまいます。そういったところが「ほんわか」している天津人の気質を作り出しているのでしょうか。なにか上海と違って時間がゆっくり流れています。そしてなにより、

  「涼しい」  
 
 ところで、当サイトにまとめてくださっている天津そぞろある記は、ご自身の足であちこち歩かれた天津の珠玉の連載のひとつです。天津に行かれる際は、ぜひご一読ください。
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