2006年07月08日

「マーフー」は困ります!

 中国だから仕方が無いというようなことは、ここで生活していればよくあることなのですが、このいい加減さ、すなわち中国語でいう「馬虎」(マーフー)は本当に困ります。

 私も以前に書いたように、自分自身の資格証明書の名前のつづりを間違えられて、市の関係機関へいって訂正に走りまわりましたが、最近ではある医師が産婦人科で資格をとったつもりが、なぜか証明書は内科で返ってきて、内科医になってしまったり、こういうミスは本当に多い。

 これは私の友人の話。まだ資格取得の条件を完全に満たしていないのに、物は試しだと応募したら、たまたま見落とされて、彼女だけ試験に参加できるようになったと喜んでいる人もいました。こんな考えられない「マーフー」なことは本当によくある。

 最近、これも山東省であったことで、中国でも広く報道されたのだけど、ある田舎では、大学入試の点数が正々堂々と売買されているらしい。中国の大学入試はカンニングや替え玉受験には厳しいけど、大学入試の得点を他人に売って、お金儲けをしようとする仲介業者もいるそうで、一種のビジネスとなっているみたいです。

 こちらの報道によれば、重点大学にいける点数である理科系の630点は、なんと25万元(360万円ほど)で取引されたとか。理科系の585点でも6.5万元で売れるということ。そのうち20%から30%は仲介業者がとるようです。指導要綱の改定があった関係で、来年の入試は予想がつかず、特に今年は高値で取引されたとか。

廃墟と化した旧襄陽路市場


 点数を売るのには、いろいろなパターンがあって、たとえば以前に大学に合格して高得点をとった学生が再び受験してアルバイトしたり、ある受験生が受験したけど点数が目標に達さず、その点数を売り飛ばしたり、中には練習がてら高校2年生で受験してみて、高得点をとって売り飛ばす生徒もいるようです。 

 受験生も喜びますが、高校も進学率が上がるので大喜び。仲介業者にもお金が入って一石三鳥。しかしまあ、そこまでしてビジネスにしてしまいますか…。ちょっと閉口。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類