2006年07月11日

中国で大学合格発表の季節

 今日は日本から親戚が上海に。日本にいるときはめったに会うことがない親族ですが、中国で仕事に来る人もいたりして、妙なところで接点ができたりします。今回は、大阪でレストランを展開している親戚で、「食」という点で上海に興味を持って視察にきました。

 夜は上海料理が食べたい、というリクエストから、ホテルで待ち合わせて延安西路1221号にあるレストラン「1221」(電話021−62136585)に。このレストラン、妙に西洋人にうけていて、今日も客層の9割が欧米人。中華料理のレストランなのに中国人がほとんどいない。私も上海にこんな中華料理の店があるのかと思うと、正直かなり驚きました。

 味は、外国人受けする多すぎない量と、きつすぎない味付けが良かったと思います。ただ、値段は少し高め。




 ところで、今中国では大学入試の合格発表真っ最中で、新聞などをみると、大学の公式合格ラインや得点分布などが連日報道されています。中国では、日本のように個別試験が無いので、センター試験のような統一試験(上海人は別の試験問題ですが)で選抜します。
 春入学と秋入学の2回のチャンスがあり、大部分の受験生が受けるのがこの秋入学の選抜です。

 理科系の受験生の得点分布をちょっと見てみると、さすが復旦大学ですね、一番受験生が多い得点帯が549点から530点の間。理科系の名門上海交通大学となると、529点から510点の間に分布しています。建築の名門である同済大学が519点から500点ぐらいの間で密集。やはりこの3つは理科系としては上海でトップクラスの成績ランキングなのでしょうか。

 医学部系では、交通大学医学院(元上海第二医科大学)が載っていましたが、こちらは509点から490点の間の度数分布が一番受験生が多い得点帯。上の3つの大学にはちょっと及ばないみたいです。ちなみに私の母校となる上海中医薬大学は470点から489点となっているので、やはり中医学より西洋医学のほうが人気が高いことが分かります。(確かに、昨今の中国の大学卒就職事情では、伝統医学はかなり不利…)

 私の同級生の多くも、第1志望が西洋医学で第二志望が中医学という学生が多かったのも、うなづけます。でも相対的に医学部のボーダーラインが、他の学部より低いというのは、日本とは違う現象だと思います。

レストラン「1221」のエントランスは、かなり奥まっていて分かりづらい
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類