たとえば、宿泊代。今回の学会は3日半なので、ホテルの予約は3泊4日分すればいいのだけど、学会事務局を通じて申し込むとこのあとの半日分も半泊分の料金が取られていた。しかも、うちのサイトで申し込むよりも断然高い。チャックアウトは12時だというのに、サギのような行為。
その結果うちのサイトから申し込んだので「学会で部屋がない」という理由で、同料金でスイートルームに泊まることができたし、食事も学会参加者とは別で、いいものをいただけました。中国人のこういった団体と朝食の獲り合いをするのはさすがの私も少し御免です。
この日もお昼に食券片手に少し遅めにレストランに入ったら、おかずが全部なくなっていて思わず「苦笑い」。
会議の様子はまたどこかのサイトでレポートしますが、今回の内容はいまひとつでした。何より、携帯電話と会議中の私語には閉口。ま、いつものことですが。
海外からも専門家が発表しているのに、お構いなしというのがすごいところ。ただ、製薬会社が主催する抽選会には多くの人が来ていました。賞品はたしか、掃除機とデジタルカメラでした。
夜は、もうすぐ最終回を迎える天津そぞろある記のけようさんと、まもなくエクスプロア天津に登場する予定となっている新しいライターYさんとダックを食べながら会食。
本当はこの日、学会の晩餐会?があったのだけど、どうせいまた製薬会社主催による抽選会になるのが見え見えで、パスしました。
ところで、将来は上海を追い抜くとも言われている天津、その現状についていろいろお話を伺いました。天津の日本人人口(長期滞在者)は3000人とも4000人とも言われていますが、その数は他の中国の都市同様に増えつつあります。さらに、濱海新区の開発が本格化し、あのトヨタの工場もありますし、エアバス社の工場も稼動し始めたら、いよいよその本領を発揮することでしょう。なにより、天津の開発区は用地が広い!上海がいま手狭な状況にあることが実感できます。
夜は、その当時「小上海」とも呼ばれた天津の租界地をけようさんとYさんに案内していただきました。1900年代の初め、北京に住んでいた外国人やお金持ちの中国人が天津に別荘を構えており、これら洋館は今でもその面影を残しています。
オールド住宅マニアの私にとっては、これほどの楽しみはない!けようさん曰く、「古い建物をみて、これほど喜ばれたことはない」そうで、いや、はや、はしゃいでしまいました。
一言でいうと、上海の洋館とは比になりません。とくに住宅がすごい。庭が広くとられていて、家もひとつひとつがでかい。確かに、上海の街はギスギスしている。中国ではところ変われば、本当にすべてが違ってしまいます。そういったところが「ほんわか」している天津人の気質を作り出しているのでしょうか。なにか上海と違って時間がゆっくり流れています。そしてなにより、
「涼しい」
ところで、当サイトにまとめてくださっている天津そぞろある記は、ご自身の足であちこち歩かれた天津の珠玉の連載のひとつです。天津に行かれる際は、ぜひご一読ください。