ラーメンと餃子といえば、日本で言う中華料理の代表格で、日本で売られているラーメンはいわゆる「日本式ラーメン」で、本場中国にある中国の伝統的なラーメン店にはないということは、非常に有名な話です。
では、餃子は?というと、やはり「焼き餃子」は日本独特の餃子であり、台湾にそれににたものはあるようですが、上海ではまず食べないものです。
そんな「焼き餃子」を今日作ったら、上海人の私の彼女のおおうけして、少しは名誉挽回できたかな?とか思っています。(彼女、実は自分で料理を毎日するものだから、当然料理には厳しくて、いつも私の料理にはクレームがつきます。)
水餃子は北方でよく食べられます。「焼き餃子」に比較的近いものとして「鍋貼」という餃子の食べ方がありますが、これは「焼き餃子」とまったく別のものと考えていいでしょう。そういえば昔、当サイトのスーパー食いしん坊たちに餃子ネタで記事を書いたことがあります。こちらもご参考に。
なぜか上海でとんでもない人気になっている「味千ラーメン」で日本の焼き餃子を知ったという中国人も多いのですが、では焼き餃子の何が中国人にとって新鮮なのか?
私が思うに、まず焼き方だと思います。今はなき大阪千日前にあるラーメン店「永楽」で餃子焼きのバイトをしていたことのある私なのですが、焼き餃子のポイントはやはり微妙な火加減とフライパンに水をいれたあとの蒸し方です。水を入れすぎると、餃子が水に浸かってしまうし、少なすぎると焦げてしまう。この「アンバイ」をうまくすれば、パリパリとやわらかさがうまくハーモニーを作った餃子を作ることができます。
残念ながら、中国本場の鍋貼にはそれがない。だから、餃子が単調になってしまい、数個食べると飽きてしまう。
そして、鍋貼は皮が分厚い。その証拠に、餃子に皮を食べないで、具だけを食べる「不届きもの」は、上海市内で多く見かけます。日本の焼き餃子はもちろん薄い皮が特徴。皮が薄くなければパリパリ感は表現できません。
そして、決定的に違うのが、具でしょう。中国北方の餃子はいろいろな野菜を入れることが多いのですが、上海の鍋貼はまず肉だけ。ニラやら白菜、シイタケなど野菜をたっぷり入れる焼き餃子は、上海ではまず見かけない。
実は、中華料理には厳格に野菜に組み合わせが決められているのです。たとえば、いり卵だったら、組み合わせはトマトというふうになっているのです。ここに、仮にたまねぎを入れてオムレツ風の「番茄炒蛋」とすると、それはもう中華料理ではなくなるのです。
中国人が日本にいって、日本の中華料理をたべてがっかりするのは、その多くの店で中華料理の「黄金の組み合わせ」が守られていないから。でも、日本人はその点、アレンジが上手だから、結構いろいろな組み合わせを楽しんでいますよね。
餃子に関してもそうなのです。具にいったい何を入れるか?というのは大きな問題で、往々にして奇想天外な組み合わせは出てこない。この点が、本場の餃子と舶来品の餃子の違いなのでしょう。
中華料理は炒めたら終わりとも思われてますが、実はこの組み合わせが奥深いのです。ちょうど中医学の生薬を配合するのと同じように。
2006年09月30日
「焼き餃子」と「鍋貼」
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
2006年09月29日
この一週間の連休は、仕事に燃えるぞ
いよいよ国慶節休みが始まります。
明日、まだ振り替え出勤で出勤のところも多いのですが、私はとりあえず明日から休みとして、懸案の中医学の本の翻訳の仕事に専念します。これが連休中に完成したら、一つ大きなことを残せたかな、と思っています。
見たところ、ほぼ7割がたできているのですが、まだまだ問題点が多く、推敲作業が続きます。出版社の方には長く、長くお待たせしているので、とにかくがんばる。
ところで、9月28日から陽澄湖の上海蟹が本格的に出回ります。ついに蟹のシーズンですが、腎疾患の方で上海蟹を食べ過ぎて、体調を崩されるかたが少なくありません。また、尿酸値が高い方、痛風の気がある方は、蟹にはくれぐれもご注意ください。蟹は数を食べるものではないので、くれぐれも「食べ放題」なんてことのないように。。。
また、日本人にはあまりいないと思いますが、中国人の患者さんの中では、この時期に月餅を食べ過ぎて、体調を壊す人もいます。特に糖尿病の気が有る人は、絶対ダメなのですが、それがやめられないらしい。
上海の地下鉄を乗っていると、両手に月餅の紙袋をいっぱい提げている市民をたくさん見かけます。そんなにたくさんもらってどうするのだろう?というぐらいですよね。パッケージもプラスチックの立派なものも少なくなく、本当に資源の無駄ですよね。
広州では、慈善事業の一環として、月餅を恵まれない子供たちにプレゼントする事業が行われていると聞きました。すごくいいことだと思います。
総じて、今年の月餅と上海蟹騒動は、例年に比べたら静かなように思います。
最近食べなくなったもの 朝食の蛋餅 油ギトギトで体に悪そう 昔よく食べた(反省)
明日、まだ振り替え出勤で出勤のところも多いのですが、私はとりあえず明日から休みとして、懸案の中医学の本の翻訳の仕事に専念します。これが連休中に完成したら、一つ大きなことを残せたかな、と思っています。
見たところ、ほぼ7割がたできているのですが、まだまだ問題点が多く、推敲作業が続きます。出版社の方には長く、長くお待たせしているので、とにかくがんばる。
ところで、9月28日から陽澄湖の上海蟹が本格的に出回ります。ついに蟹のシーズンですが、腎疾患の方で上海蟹を食べ過ぎて、体調を崩されるかたが少なくありません。また、尿酸値が高い方、痛風の気がある方は、蟹にはくれぐれもご注意ください。蟹は数を食べるものではないので、くれぐれも「食べ放題」なんてことのないように。。。
また、日本人にはあまりいないと思いますが、中国人の患者さんの中では、この時期に月餅を食べ過ぎて、体調を壊す人もいます。特に糖尿病の気が有る人は、絶対ダメなのですが、それがやめられないらしい。
上海の地下鉄を乗っていると、両手に月餅の紙袋をいっぱい提げている市民をたくさん見かけます。そんなにたくさんもらってどうするのだろう?というぐらいですよね。パッケージもプラスチックの立派なものも少なくなく、本当に資源の無駄ですよね。
広州では、慈善事業の一環として、月餅を恵まれない子供たちにプレゼントする事業が行われていると聞きました。すごくいいことだと思います。
総じて、今年の月餅と上海蟹騒動は、例年に比べたら静かなように思います。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
2006年09月28日
今年の誕生日は四川料理で
今日はメールサーバーが不調か、メールが一切届かず、かなり焦りました。ま、届かないということはどうしようもないので、割り切ってコツコツと仕事をしていました。
今日は孔子の誕生日ですが、私の誕生日でもあります。何もイベントをしないはずが、彼女から電話があり、打ち合わせが終わったあとに食事に出ることにしました。
考えてみれば、私ももう32歳。
1年、1年過ぎていく時間が早く、このまま死んでしまうまでこんな調子で進んでしまうのかと思えば、ちょっと恐ろしくなる。死ぬまでに「なにか人に役立つこと」をしなければ、と思いつつまだまだ具体的な計画に移せていないのがちょっと歯がゆいです。
もちろん、こうやってサイトを通じて情報を発信しているのも、「なにか人に役立つこと」プロジェクトの一環なのですが、まだまだもっとできるような気がしています。
30歳を超えて数年たったので、とにかくぶれないで人生設計を立てていこうと思っています。次の誕生日にまで結婚ができるか?いやそのつもりでがんばります。これも新しい目標の一つです。男としても信用される人間になりたい。
さて、さて、上海人でありながら、四川料理が大好きな彼女の希望で、最近南京西路にできた俏江南(電話:5292-5331)に行ってきました。最近といっても、9月28日今日OPENでした。場所は中信秦富広場の3階。
四川料理といえば「赤」をイメージするのですが、店のイメージは「白」。しかもOPENしたてなので「真っ白」。かなり独創的な内装で驚きました。
OPENしたてで、いろいろ問題がありましたが、サービスもまあまあで、四川料理の初級としてはお勧めです。値段は今回2人で260元ほどでかなりリーズナブルな部類に入るでしょう。
5元程度の食堂から数百元程度のレストランまで、結構いろいろなランクのところに行くのですが、面白いのが客の様子です。
今回の俏江南となると、場所柄外国人も多いし、そんな人々の様子を観察するのが興味深い。
まず、私の後ろに座ったカップル。おじさんは50歳以上60歳未満の日本人。向かい側に25歳前後の小姐を座らせて、日本語でワイワイ話しています。上海で一番よく見かける外国人と小姐のカップルパターンですね。小姐のたどたどしい日本語を聞いていると、おじさん、少しは中国語で話をしてあげたら、と思ってしまいます。
さて、私のテーブルの隣。こちらはフィリピン人らしきアイさんをつれて食事に来ている親子連れ。香港ではフィリピン人のアイさんをたくさん見かけたけど、上海では結構珍しい。ビザとかどうしているのだろうと一瞬考えてしまった。
お母さんは上海語をしゃべっていたので上海人でしょう。おばあちゃんもかなりおしゃれな格好をしてきていました。子供は3歳ぐらい。だけど、お母さんはまったく子供の相手をせず。レストランの食器で子供がガシャガシャ遊んでいても、注意する気もない。アイさんが必死にあやしていました。
私の斜め前に座った親子連れのグループ。中国語から判断すると北方人かな。4歳ぐらいの子供は髪の毛にパーマがかかっていて、しかも茶髪。オイオイといいたくなった。染髪するのは体によくないのだぞ!といってあげたくなったぐらい。
お母さんも思いっきりお洒落しているけど、なにかバランスがとれていない。おそらく、最近上海で商売をして、成功して儲けた成金さんのよう。地方からきたこういうタイプの人が上海で増えたなあと実感します。
こんな上海をみて、やっぱりバブリーだなあ、とか思います。そして、こんな環境で育った子供たちは将来どうなるのだろうとも考えてしまいました。
唐辛子がいっぱいだけど、見た目ほど辛くはない 全身汗、汗、汗。。
今日は孔子の誕生日ですが、私の誕生日でもあります。何もイベントをしないはずが、彼女から電話があり、打ち合わせが終わったあとに食事に出ることにしました。
考えてみれば、私ももう32歳。
1年、1年過ぎていく時間が早く、このまま死んでしまうまでこんな調子で進んでしまうのかと思えば、ちょっと恐ろしくなる。死ぬまでに「なにか人に役立つこと」をしなければ、と思いつつまだまだ具体的な計画に移せていないのがちょっと歯がゆいです。
もちろん、こうやってサイトを通じて情報を発信しているのも、「なにか人に役立つこと」プロジェクトの一環なのですが、まだまだもっとできるような気がしています。
30歳を超えて数年たったので、とにかくぶれないで人生設計を立てていこうと思っています。次の誕生日にまで結婚ができるか?いやそのつもりでがんばります。これも新しい目標の一つです。男としても信用される人間になりたい。
さて、さて、上海人でありながら、四川料理が大好きな彼女の希望で、最近南京西路にできた俏江南(電話:5292-5331)に行ってきました。最近といっても、9月28日今日OPENでした。場所は中信秦富広場の3階。
四川料理といえば「赤」をイメージするのですが、店のイメージは「白」。しかもOPENしたてなので「真っ白」。かなり独創的な内装で驚きました。
OPENしたてで、いろいろ問題がありましたが、サービスもまあまあで、四川料理の初級としてはお勧めです。値段は今回2人で260元ほどでかなりリーズナブルな部類に入るでしょう。
5元程度の食堂から数百元程度のレストランまで、結構いろいろなランクのところに行くのですが、面白いのが客の様子です。
今回の俏江南となると、場所柄外国人も多いし、そんな人々の様子を観察するのが興味深い。
まず、私の後ろに座ったカップル。おじさんは50歳以上60歳未満の日本人。向かい側に25歳前後の小姐を座らせて、日本語でワイワイ話しています。上海で一番よく見かける外国人と小姐のカップルパターンですね。小姐のたどたどしい日本語を聞いていると、おじさん、少しは中国語で話をしてあげたら、と思ってしまいます。
さて、私のテーブルの隣。こちらはフィリピン人らしきアイさんをつれて食事に来ている親子連れ。香港ではフィリピン人のアイさんをたくさん見かけたけど、上海では結構珍しい。ビザとかどうしているのだろうと一瞬考えてしまった。
お母さんは上海語をしゃべっていたので上海人でしょう。おばあちゃんもかなりおしゃれな格好をしてきていました。子供は3歳ぐらい。だけど、お母さんはまったく子供の相手をせず。レストランの食器で子供がガシャガシャ遊んでいても、注意する気もない。アイさんが必死にあやしていました。
私の斜め前に座った親子連れのグループ。中国語から判断すると北方人かな。4歳ぐらいの子供は髪の毛にパーマがかかっていて、しかも茶髪。オイオイといいたくなった。染髪するのは体によくないのだぞ!といってあげたくなったぐらい。
お母さんも思いっきりお洒落しているけど、なにかバランスがとれていない。おそらく、最近上海で商売をして、成功して儲けた成金さんのよう。地方からきたこういうタイプの人が上海で増えたなあと実感します。
こんな上海をみて、やっぱりバブリーだなあ、とか思います。そして、こんな環境で育った子供たちは将来どうなるのだろうとも考えてしまいました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類