2006年09月15日

上海、豚肉に注意が必要

 当サイトでも繰り返し取りあげたが、いま豚肉を買うときは注意が必要だ。
 上海市政府も、レバーなど極力豚の内臓を食べないように呼びかけている。

 問題となっているのは、「痩肉精」という物質を豚に使って、豚を興奮させて脂肪分を減らし、赤みを増やそうとする業者がおり、この肉や内臓を食べた市民が中毒症状を訴えている。浦東新区や浦西の市中心部エリアでも、中毒が疑わしい患者が出ており、その数は100名を超えてる模様だ。

 やっかいなのは、この「痩肉精」を使った豚肉と普通の豚肉とでは区別がつかない点だ。化学物質である「痩肉精」は値段も安く、いとも簡単に手に入る。
 テレビでもたびたび放送されていたが、中毒患者は手足が振るえ、動悸などの症状が見られていた。最悪、死亡する場合もあるそうだ。
 
 一連の状況を受けて、上海市食品薬品監管局は、市民に対して豚肉を購入する際は、正規のライセンスがある店で購入するように呼びかけている。

 とくに、街の小さなレストランなどで出される豚肉に注意が必要かもしれない。
 すでに、ある上海浦東新区の工場の食堂で出された豚肉が「痩肉精」に汚染されていて、従業員134人が集団で中毒になったという事件も報道されている。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類