書斎で原稿を執筆したら、とんでもない爆竹の音でふと指が止まり、窓から階下を見下ろすと、来ました、来ました。
花で飾った黒いBMW。
結婚式の最初のイベントでもある、新郎が新婦の家に迎えにいく儀式がはじまっていました。
BMWは「宝馬」。いつも思うけど、この翻訳はうまいと思った。
なんせ宝の馬ですよ。バブリーな上海を象徴しているような車でもあると思います。
本当は新郎の自分のBMWだったらいいのですが、大抵はレンタカー。
そう、結婚式のための特別な車で、一般的に思いっきり高級な車を選んで乗り付けてきます。(運転手付き)
車から、おもむろに新郎が登場。花束をもって玄関ホールに消えてきました。四方にはカメラマン。
おそらく、新婦の実家がうちの住宅地のなかにあるのでしょう。
そのまま、30分ほど過ぎてからか。私も机に向かって原稿をパチパチと書く。
忘れたころにまた爆竹が鳴り響きます。
「パンパカパーン」
新婦を連れた新郎が出てきました。玄関前で記念撮影。
「ピリパラ、ピリパラ」
中国語で聞こえる爆竹の音はこう表現します。
爆竹の白い煙と火薬のにおいがここまで漂ってきます。
真っ白純白のドレスの花嫁と爆竹。さらにBMW。
このまったく異なった文化の組み合わせが楽しい。
その周りでは、うちのマンションのお清掃おばさんたちが実戦待機。いつもご苦労さんです。
引越しやら、内装工事の開始やら、結婚やら、ことあるごとに登場する爆竹。
燃えカスで真っ赤になった地面を、速攻で掃除してくださっているのが、このお清掃おばさんたちがの活躍なのです。
お、さっきまで降っていた雨がやんでいる。。。。
よかったですね。
国慶節の真っ只中、結婚式を挙げるカップルは非常に多く、世紀公園周辺でも結婚写真を撮影したりするために、多くの「高級車」を見かけました。
この結婚式用「高級車」、これぞまさに中国流結婚式です。
私が自分の結婚式をするときどうする?彼女に言っています。
「世紀公園の四輪自転車で迎えに行くからね」
彼女も本気でそう思っているようです。
今年は、私自身も結婚式コンサルティングができるほど多くの結婚式に参加しました。
結婚式ネタだったら、何本でも原稿が書けますよ。。。。全然依頼はありませんが。
この結婚式ブームで、式の司会者も不足し、急遽大学生のアルバイトまでもかりだされているそうです。