2006年10月08日

安部さんがもっていて、小泉さんになかったもの

 今朝の朝刊を見たら、上海のどこの新聞も、安部さんが登場しています。それもトップにドンと出てくるものですから、中国がいかに安部さんの中国訪問に力を入れているか、容易に推測できます。

 そして、忘れてはならないのは、安部さんの昭恵夫人をしっかりと取り上げている点です。さすがにパフォーマンスが好きな小泉さんも、男性一人の諸国歴訪だったから、硬さが否めなかった。でも、安部さんになって、日本にもファーストレディーが登場した。これは、日本の今後の外交戦略においても、非常に大切で有利だと私は思います。

 中国の新聞にも、昭恵夫人のついてはかなりこまごまと紹介されていて、木村拓哉やヨン様のファンであることさえも書かれていました。さらに、たった24時間程度の中国滞在だったけど、北京の中学校を表敬訪問して授業参観をしたことも大きく紹介されていました。

 安部さんがこうやって外国に1回行くだけで、奥さんとあわせると、2人分の外交ができるわけだから、小泉さんのときよりは、ソフトなイメージが持たれるのでしょう。

 中国とはまだまだ難題は山積していますが、外交の世界では絶対女性の力は必要です。男性だけではどうも殺伐としてしまう。中国での小泉外交がうまくいかなかった理由にもきっとそんなことも関係あったんじゃないかなと。



 中医学の教科書の翻訳が終わり、今朝提出しました。

 この本、学部時代にはもちろん穴が開くほど読んだし、院試のときも覚えるほど復習した。本はぼろぼろで、中はメモだらけなのだけど、この本を見ると妙な満足感を覚えます。愛着がある本だけに、出版社から翻訳の依頼があるときは、すぐに引き受けてしまいした。

 しかし、実際には苦労の連続。一時は真っ暗のトンネルの中であがいていました。日本語のいい表現が見つからず、いろんな有名な先生と討論したり、実は疑問点が誤植であったり。。。

 原書は300ページほどの本ですが、日本語版は600ページぐらいは軽くいくでしょう。
確かに、ベストセラーには程遠い売れない本なのでしょうが。。。
 足がけ何年かかったのだろうか。。。でも最後までやり遂げてよかった。

 おっと、断っておきますが、きちんと中国の出版社と版権の契約をしての翻訳ですので。

 最近、日本の一部の出版社では、中国人が日本に自由にいけないことをいいことに、勝手に中国の本を訳して、日本で出版しているようです。 それが、結構日本の出版界ではまかり通っているのです。中には、日本人が勝手に訳したものを、そのまま勝手に出版物として出版していることこもあるぐらいです。

 実は、最近の日本人もそういった法意識がなくなってきたのか、中国の海賊版を笑えない現実があるのです。困ったものです。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類