2006年10月11日

7代目の自転車

 中国で通算7代目の自転車を買いました。7代目といっても、べつにすべて盗難されたわけではありません。1代目から4代目はすべて修理不能もしくは上海でも修理代がかさむぐらいになるまで乗りつぶし、5代目はいまでも現役のマウンテンクで乗っていますし、6代目は日本から運ばれてきたママチャリでこれもまだ現役、そして今回の7代目となります。

 5代目のマウンテンバイクは、GIANT製です。値段も高くなく、そこそこの品質、しかも変速機はシマノ製だし気に入っています。彼これ4年ほど走っていますが、すこぶる快調。

 6代目の自転車は主に買い物用に使っているのですが、さすが日本製の自転車で、しっかりとしてつくりです。日本に留学していた中国人が、船に乗っけて上海に持って帰ってきたのを譲り受け、見た感じはボロいので通勤用にも使っています。
 日本製の自転車に大抵付いているのが「ダイナモ」。いわゆる、発電機つきのライトですが、これは早いうちに「もぎ取られ」ました。ご存知のように、中国では夜にライトをつけて自転車を乗るという習慣がなく、これをつけて上海の街を走っていたら、結構注目を集めました。しかし、ある日突然根こそぎダイナモがもぎ取られて、なくなりました。

 


なかなか個性的!でもこれを上海で乗る勇気はないなあ


 7代目はGIANT以外のブランドにしようと、最近開店した宛平南路にあるLaBiCi(フランスの有名ブランド)という自転車専門店に行ったのですが、この店では5000元未満の自転車は売っていないといわれて、値段があわず断念。上海の街で5000元を超えるような自転車を買うのにはリスクがありすぎます。でも全パーツをシマノで固めた18000元の自転車を見て、思わず買いそうになってしまった。

 ちなみに、日本の自転車部品メーカーであるシマノは、中国では超有名で、自転車愛好家たちにとっては信頼のパーツとして人気を集めています。私も、日本にいるときからずっとシマノ製品を使っていますが、中国でここまで人気があるとは正直びっくりしています。

 そこで、いつものように建国西路×宛平南路にあるGIANTの本店で買うことにしました。この店では、英語ができる店員さんもいますし、いつもスマートなアドバイスをもらいながら自転車の品定めができるので、気に入っています。

 今回自転車がほしかったのは、もちろん上海近郊を遠乗りするためなのですが、MTBで、かつディスクブレーキがつかえて、丈夫なもの。上海で売っているGIANTの完成製品でディスクブレーキが使えるのはそう種類がなく、迷うことなく買いました。

 ディスクブレーキはAVID製。変速機はシマノ。変速機レバーとブレーキが独立したタイプで、これもかなり満足。総じて気に入った自転車を購入できたと思っています。

 


 自転車のディスクブレーキ、いま日本のMTBではすっかりおなじみですが、中国ではそれほど多く見かけません。しかし、ブレーキの効きが全然違う。すごく滑らかで言うことをすごく聞いてくれます。

 とくに、上海のように交通量が多い場合、人がどんどん飛び出してくるので、機敏なブレーキが欠かせません。以前、道路を走っていたらマンホールのふたがなくて、冷や冷やしたころもありますが、とにかくブレーキが大切。一部の現地の人のように足ブレーキだけでは、事故を起こします。
 さらに、上海の街で怖いのが、自動車の油漏れ。これが、アスファルトに付着してスリップしやすい。今回の自転車購入でブレーキにこだわったのにはそういった理由があるのでした。

 そして日本では体験できない加速力。信号待ちで並んだときに、いざ電動自転車やバイクを振り切って思いっきり加速するのは気持ちいい。(体力的に疲れるが。。。)

 とまあ、上海では結構自転車を楽しめます。とくに浦東の農村となると道路も広いし、空気も幾分かまし。フィットネスクラブに通うことを考えれば、成人病で高い医療費を払うことを考えれば、数千元の自転車投資は十分に元取れますよ!

 ただ、盗難には十分ご注意を。

 私はいつも上海でMTBに乗るときは、盗難防止のため家に着くまで降りません。

 ふふふ、この週末はさっそくツーリングの計画です。楽しみ!
 
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類