2006年10月19日

イカの入っているたこ焼きでも、進歩は進歩

 日本料理レストランが上海に増殖して、さらに日本食といえば寿司や刺身というイメージが定着してる上海人だけど、気軽に日本食を楽しむという点で上海に見事に定着したのは「たこ焼き」でしょう。大阪出身の私としても、

「ようやった!」

と褒めてあげたくなります。

 仕事の帰り、静安寺を歩いていたら、ここにも行列のできているたこ焼きやがありました。

 私が始めてみたたこ焼き屋は、徐家匯にある小さな店で、かれこれ5、6年ほど前のことでしょうか?その当時、たこ焼きといってもたこは入っていないし、具はネギ程度。ソースや鰹節など無く、刻みのりとマヨネーズで代用していたとい代物。まだまだ上海でたこ焼きを焼くには、日本から鉄板を持ってくる必要があった時代でした。

 それでも、あのまるい鉄板で、カリカリ、コロコロと作るたこ焼きは、パフォーマンスとしても十分で、好奇心旺盛な上海っ子をひきつけました。今では、この小さな店も朝食にたこ焼きを食べる人がいるぐらい、行列ができています。

 たこ焼きを食べながら歩いている上海人をみると、何かうれしいものを感じます。

 この日の静安寺のたこ焼きは、ちょっと進歩しています。

 値段は8個で5元。相変わらず安いですが、2元の巻餅などと比べると割高といえば割高。

 まず、たこ焼きの中に具が入ったことは大きな進歩です。これまでは単なるメリケン粉のボールだった。

 それが、たこではなくてイカであろうと、これはすごい進歩なのです。中国ではたこが高いので、仕方がないです。私も市場でたこを見たことがありません。

 さらに、ツボをついていのは鰹節がかかるようになったこと。鰹節も中国では決して安い代物ではありませんが、それを調達して、しかもソースまでかかっている!

 とまあ、たこ焼き好きの大阪人からすると、

「なにあたりまえのこといってんねん」

 と突っ込まれそうですが、そこまでやったたこ焼き屋さんに行列ができているなんて、すごいことではありませんか。

 日本の「シャオチー」もまけまへんで。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類