2006年12月25日

泥棒、スリ、置き引きに要注意!私の周りでも被害者続々

 日本の某大手新聞社の記者から取材を受けました。

 さすが、プロの記者です。質問の仕方がうまいというか、なんというか。。。今回は、すっかり相手のペースに乗せられ、べらべらしゃべってしまいました。

 でも、こうやって日本のマスコミにも中医学が取り上げられるようになったことは、もう、非常に嬉しいことです。地道な活動をコツコツとやってきた成果がそろそろ出てきたかな、と思っています。

 というのも、おりしもいま中国で論争が起きている「中医学廃止論」に関する私の論文が、日本の雑誌に掲載されたばかりで、私も結構熱くなってしまったのでもあります。
 日本の医師の皆様からも、この論文に対するいろいろな意見もいただき、ありがとうございます。

 で、ここまでブログを読んで、なんで今日のタイトルが「泥棒、スリ、置き引きに要注意!」なのか?疑問に思われる方も多いはず。

 実は、この取材のエピソード、まだ後があったのでした。

 

上海浦東正大広場のトイザラス


 うちの近所にある浦東の「親指広場」(大拇指广场)のある日本料理屋で取材を受けていたときのこと、お話を聴いてくださっている記者さんのカバンが見事泥棒に盗られてしまったのです。

 あまりにもの私の話を熱心に聴いてくださっていて、「それでは」と、私が日本で書いた論文をお渡ししたその瞬間、テーブルの足元においていた記者さんのカバンがなくなっていたのでした。

 ほんの一瞬の出来事です。しかも、日本人や西洋人など外国人などが多い日本料理屋のレストランの中でです。

 幸い、中にはカードや財布、携帯電話などはカバンになかったのですが、それでも身分証明証やカメラなどがなくなってしまいました。

 公安によれば、この「親指広場」(大拇指广场)付近では、窃盗事件や置き引き、盗難事件が相次いで発生しているということを聞きました。富裕層が多いエリアだけに、泥棒にとっては格好のカモとなっているのです。古北などでも同様のことが言えるでしょう。しかも、おりしも宴会シーズン。

 レストランに入ったら周りはみんな敵ぐらいの心構えが必要です。

 今回の場合、ちょうど背中合わせで後ろに座った「若い男性」が容疑者としてあがっています。店員のはなしによれば、我々とほぼ同時ぐらいに入店し、記者さんのすぐ後ろに座って、メニューだけ覗き、注文もしないまま、次の瞬間には店にいなかったようです。記者さんも、挙動不審な男性に気づいていたようですが、まさか、と思ったのでしょう。

 まず、泥棒にあったらすぐに110番すること。普通、5分以内ぐらいで警察が駆けつけます。その後、近くの派出所に届けました。「親指広場」(大拇指广场)あたり、すなわち香梅花園や聯洋国際社区周辺を管轄する派出所は、花木派出所になります。場所は、浦建路1207号で錦繍路と牡丹路の間にあります。外国人でこのあたりに引っ越されたかたも、この派出所に届けなければなりません。派出所では、書類として、盗難されたときの様子を詳しく聞かれます。
もし、中国語に不安がある場合は、通訳を呼ぶのが賢明です。

 パスポートをなくした場合、その再発行するための必要な書類は、このときに公安で作成してもらいます。それをもって、すぐに領事館に届けましょう。

 もし、カード類が入っていたら、銀行に届けることを忘れずに。これも、うちの近所に住んでいる西洋人からも聞いた話ですが、すられたすぐに、お金が引き出されてしまった経験があるとのことです。被害を最小限に抑えるために、一刻の猶予もありません。すぐに行動してください。また、カギが盗まれた場合も、すぐに家のカギの交換をすることをお勧めします。相手は、スリや泥棒のプロ集団でもあることを忘れずに。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2006年12月24日

今年のクリスマスイブは自宅でのんびり

 去年のクリスマスイブは、教会に行かせていただき、それはそれは荘厳な夜を迎えることができました。ただ、今年もさすがに午後ずっと並び続けるのはキツイので、家でクリスマスを迎えることにしました。

 実は、彼女とはパエリア(海鮮飯)を食べに行く予定をしていたのだけど、結局浦東の正大広場を歩いてクリスマスの街の雰囲気を撮影したあと、家に戻ってしまいました。
 理由はもちろん、人が多すぎて、頭がクラクラしそうだったから。なにより、移動するにもタクシーさえも拾えない。タクシー争奪戦を考えただけで、「浪漫」なんてどっかにふっとんでしまいます。地下鉄も超満員。

 そこで、家にかえって自分たちでパエリアを作ろうということになり、早速八佰伴の向かいにある家電量販店「永楽」へ出かけて、IH電磁鍋を購入。前から、東芝のがほしくて、品定めをしていました。これから正月・春節と家で鍋をすることが多く、8年間使った電気鍋もテフロンが剥げて傷んできたので、思い切って買い換えました。

 日本で売っているものより出力は強く、2000Wのパワーがあります。それでも、デザインは日本とほぼ同じ。やっぱり日系メーカーの商品は消費欲をくすぐりますね。

 食材はカルフールで海産物などを調達。外で食べる予算よりもずっと安くパエリアができました。

 レシピはインターネットからダウンロードして、さらに中国の事情にあわせてアレンジ。パターと海産物の香りがプーンとして、もう私の食欲は全開。(食べるのに夢中になって、写真を撮るのを忘れてしまった。。。)

 お気に入りのCDを聴きながら、静かに家で過ごすクリスマスイブ。

 25日締め切りの連載も無事に書けたし、ちょっと肩の荷もおりた。
 

 楽しかったです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2006年12月23日

上海五角場にいって、ちょっと怖くなった

 この週末、話題を一気に集めているのが、なんといっても五角場に完成した巨大ショッピングモール「万達商業広場」でしょう。とにかくでかい!

 その詳細については、いま記事を書いているので特集で近日に読んでいただくとして、ここでは正直に私の感想を書いてみます。

 まずは、もう混乱するかと思われるぐらいの人でした。実際に、混乱が発生したらしく、警察の団体が警備についていました。中国ではよくあることですが、OPENといっても、完全にOPENしているわけではなく、まだまだ工事現場がいっぱい。だから、とっても歩きにくいのです。

 規模からすれば、間違いなく徐家匯より大きいし、店の数も多いでしょう。私の知っている限り、上海でははじめての本格的な大規模地下商店街が形成されていて、まるで上海に進出している外食産業の博物館のようなラインナップでした。そして、恐ろしいことにどこも行列ができていて、びっくり。

 出店された店に、そこまで珍しいか?と目を疑いたくなったのですが、もうとにかくすごい人でした。

 ウオルマートの上海2店舗目も五角場に完成しています。ただ、地下鉄がまだ完成していないので、交通アクセスが不便。早くても2010年ごろになるわけだから、もう少し時間がかかります。

五角場の地下街を歩く市民


 さらに、マイカーで買い物に来る人が多く、付近の道路も大渋滞。
 上海では、一度人々が動き出すと、もう、ものすごい大群となるので、私は逆に何かパニックになったときどうなるのか非常に怖く思っています。

 五角場あたりの私のイメージは、これまではっきりいうと「田舎」でした。わが浦東新区もうちの編酋長からすれば、とても「住めるところではない」そうですが、でも自分ではなにか「洗練された街」といった感じで気に入っています。

 しかし、五角場と聞くだけで、未だになにかはるか遠い街のようなイメージを持っています。うちの上海人の彼女にこのことを話すと、やはり彼女もあまり行きたくないエリアだといっていました。上海といっても、市中心部は大して広くないのですが、なんか地元市民の間では、かなり地域意識があるのは確かです。結婚とかにも影響するとか、そういう内情もあるようです。

ピザハットの行列、よくもまあこれだけ並ぶものだと感心


 そうやって、行きかう雑踏を見ながら、この上海がますます巨大化していっているパワーを感じてしまいました。これだけの人たちが、生活を享受し、都市の消費を満喫するようになってきているのです。

 本当に、このまま地球がもつのか強烈な不安感を感じています。

 日本も、せっせと海外から食物を輸入する前に、農業をもっと振興させて、自給できるような体制をすべきではないかと思います。
 いまでこそ、お金を払えば物は買えますが、遠からずお金を払っても物が買えなくなるのではないか?と真剣に思ってしまいました。これはなにも中国のせいではありません。中国人は、間違いなく金にものを言わせて物を買い進めていくでしょう。でも、自給ができなくなった日本の今の状況は、我々日本人がやってこなかった怠慢でもあるかと思うのです。もうそんな深刻な時代が、目の前に来ているように思うのです。

 こんな、いまの上海のように浪費ができるような時代はそう長く続かないと。

まだ昼過ぎだというのに、さっさと「売り切れ」看板をだしたレストラン


 日本の農業は過疎化と高齢化で苦しんでいるということは、私もそれなりによく分かります。今だったらまだ間に合うでしょう。日本をもっと自立できる国にしないと、本当に将来が危ないぞと思ってしまいました。

 別に私は政治家でもなんでもないから、なにができるという立場ではないけど、この上海に蠢く群衆の姿を見て、正直いって、よくいわれるような「人民のパワーを感じる」というような悠長なことを言ってられない気分になってしまいました。

 夕暮れの五角場の人ごみの歓声を背に、私は足早に我が家に戻りました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類