今日は韓国人の医師で、上海で開業している友人と会いました。
上海には確かに韓国人が多い。その数は、4万とも8万とも10万とも言われているけど、我が家の上の階と下の階に韓国人親子が住んでいると書くだけでも、それがいかに多いか検討がつくかと思います。彼らが病気になったときは、どこの病院を使っているのか、私も興味がありました。
この医師によれば、韓国人の多くはローカルの総合病院を利用しているようです。もちろん、韓国人がやっている韓国人向けの病院もあるのですが、何せ診療費が高いので「いかない」というのが正直なところらしい。
日本人の場合、保険会社のキャッシュレスサービスを受ける場合が多いのですが、韓国の場合、そういったサービスを行っている会社がまだ殆どないらしく、結局は自分で先に費用を支払わなくてはなりません。となると、どうしても安いところに患者は流れ、韓国人向け病院の中には、経営が苦しいところが少なくないと言っていました。
確かにそうでしょうね。200元も出せば、ローカル病院で中国で著名な専門家の診察を受けることができます。となると、韓国人向けの病院では、何か特色を出さないと生き残るのは難しいでしょう。
一昔前の上海なら、上海のローカル病院というのは、散々たるものでした。私が病院で印丹をしていたころ、病院に入った瞬間に私も病気になりそうな雰囲気でした。今では、環境も改善されてかなり快適になっています。となると、単に環境や設備がよいというだけの外国人向け病院では競争はとても大変なことでしょう。
また、これは日本人とも共通していると思うのですが、上海で現地化している外国人は特に「お金の高い、安い」に敏感に反応するように思います。すなわち、財布の紐が下手したら中国人よりも固いような印象も受けます。
一方で、上海での日本人の患者さんの多くはキャッシュレスサービスで病気の治療を受けています。この場合、自分本人はその治療詳細や価格を殆ど知らないわけで、保険会社が支払ってくれます。だから、韓国人の彼らにしても、日本人の患者さんは非常に好都合となるわけです。私の友達も、次の目標は日本人の患者さんといっていました。
2006年12月07日
韓国人向けの病院も大変らしい
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類