NHKのニュースを見ていると、あまりにも日本の新幹線そっくりで、びっくりしました。採用された列車は、いま東海道新幹線で走っている700系の姉妹版だそうで、カラーが南国台湾らしいオレンジ色が採用されていました。高速鉄道が開通して、台北から高雄まで90分でこれまでより2時間の短縮となると経済効果も大きいことでしょう。
NHKが台湾の市民の開通当初の喜びを大きく伝えたのに、こちら大陸のニュースとなるとちょっと違います。
上海の新聞各紙では、今回の台湾の新幹線では日本の技術を採用したとありますが、書き方をみると日本の技術採用ばかりが強調されて、欧米も大きく関わっていることには殆ど触れていません。その上で、試運転からトラブルが続き、安全性に大きな疑問があることがしっかりと強調されていました。
乗車ボイコット運動も起こっているという報告も。さらに、自動券売機の故障や、チケットのダブルブッキングなど、これを読んだ上海の人たちは、きっと満身創痍の日本の新幹線というようなイメージをもったのではないでしょうか。
とにもかくにも、中国の高速鉄道構想には日本は関わってほしくない。在中日本人の一人としてそう願わずには居られません。結局、日本が関わらなくても、中国が自分たちで研究開発するようですから。
もうそういう人はいないと思いますが、日中友好なんたらで新幹線の技術導入など言語道断です。今回の台湾新幹線に対する報道でも強く感じました。
今年2007年には上海−北京など中国の幹線で時速200キロ運転が実現します。ついに日本の東海道新幹線が開通した初期のレベルまで、スピードの面では達することになります。