なかには、「ここにこなければ、上海に来たことにならない」と豪語されていることもあるのですが、私はあまり好きではないです。(すみません、へそ曲がりで)
嫌いな理由は、ずばり「不潔」だから。
道路にはゴミが散らかっているし、埃もムンムン。こんなところでは、ちょっと食事はできない。
ここ最近、呉江路で流行しているのが帆立貝とカキを炭火焼して売っている露店。いたるところにあり、おろしニンニクのいい香りが漂ってくるのですが、やっぱり衛生的に心配。だいたい、この程度の火で十分に加熱されるはずないですからね。なにかノロウイルスもごろごろしていそうで心配です。
話がちょっとそれますが、最近、病院の患者さんや医師でも、下痢をわずらわっている中国人をよく見かけます。手洗いのほかにも、こういった不潔そうな食べ物には決して手を出さないように医療関係者の一人として忠告しておきます。
こんなことを書くと、なんか呉江路はとんでもないところのようなのですが、結構地元上海人の間で評判に店があります。ここにきてどこに入ろうかと迷ったときは参考にしてください。
上海エリアの小吃として有名なのが臭豆腐。豆腐の発酵食品の一種ですが、これは納豆と一緒で、食べると病みつきになってしまうのです。しかも、臭いほどおいしく感じてしまう私は、じつは結構臭豆腐のフアンで、自宅でも作ってしまったりします。
呉江路で有名な臭豆腐の店は、「七品坊」。通りの真ん中ぐらいに位置します。いつでも行列ができているので、それとすぐ分かると思います。
臭さからいえばまだまだ不十分で、私はかなり不満足なのですが、まあまあそこそこの揚げ具合で、「カリカリ」の臭豆腐を楽しむことができます。
上海っ子の間で人気がある店としては、「遊子鴨子粉絲館」。上記の臭豆腐の店と同じならびにあります。ダックをつかったスープに、ダックのさまざまな部位の肉が使われていて、肉のコリコリとした歯ごたえがけっこういけます。それに、春雨が妙にマッチするのです。ここも、行列ができる店のひとつです。
8元でかなりのボリュームなので、カップルでいったのなら1碗注文するだけで十分です。
NHKなどでは、生煎の専門店として小楊生煎がお勧めと紹介されていました。
生煎は油コテコテでいかにも体によくなさそうなので、私はめったに食べませんが、興味のある方は試してみてもよいかもしれません。上海エリアでは伝統的な小吃です。