うちのマンションの掲示板に、
「最近靴を盗まれる被害にあった住民が出ているので注意をするように」
というような注意書きがありました。
そもそも、公共の場所である廊下に下駄箱さえも堂々と置いて、そして中の靴が盗まれたら管理会社に文句を言うような上海人が少なくなく、これが新聞のネタになるほどなので思わず笑ってしまいました。とにかく、何でも自分が正しいのです。。。
さらに、靴を盗むという行為そのものにも理解に苦しむのですが、上海では立派な商売になっているのです。普通なら人の履いた靴を履くのは、水虫をうつされそうで言語道断なのですが、盗まれた靴は闇市などで交易されていて、私も工事現場で出稼ぎ労働者たちが買い求めているのを目撃したことがあります。
そもそも、多くのマンションでは玄関がありません。日本人ほどウチとソトの区別が厳格でないのも、下駄箱を外に置く理由の一つではないでしょうか。
さらに、結構中国では靴を一回履いたらなかなか脱がず、足がにおう人が多いので、部屋の中に靴を入れるのは抵抗があるのも確かです。
でも、公共の場所を、まるで自分の家の玄関のようにして靴を並べるのには、ちょっとあきれますね。上海の公園や歩道などに立派な不法建築が後を絶たないのも理解できます。
それで靴が盗まれたら仕方がないというものなのでしょうが、盗まれた人の言い分は、ガードマンがちゃんと見ていないのが原因なのだそうです。