Vistaを使おうか、いろいろ研究してみたけど、私としては当面結局パスするしかないだろうという結論に達しました。
まず、私の周りでVistaを使い出した中国人パソコンマニアが一人もいないこと。Xpのときには、真っ先にXpに乗り換えた友人も、今回は乗り換えに慎重です。
「発売後一週間のパッケージ版Vistaの販売数がXPを下回る」--NPD調査という記事も出ていましたが、海賊版王国の中国ではVista使用者はもっと少ないことでしょう。
中国の各サイトの掲示板を見て総合的に判断したのは、とにかく中国各メーカーのVista対応のドライバを出すペースが遅く、せっかくアップグレードしてもハードの問題で使えないユーザーが続出しているのが現状です。
少なくとも、パソコンに知識のない人がアップグレードする人はトラブルが続出してかなり時間の無駄になっているようです。その背景には、中国のパソコンユーザーの殆どが自分で組み立ててパソコンを使っているので、各ハードのVista対応ドライバがそろうまでは、使い物にならないというわけなのです。
これから中国にくる予定がある人は、なるべくVistaは使わないほうが無難のようです。周辺機器を中国でそろえるのに制約がかかります。今だったらXp搭載機種も安いですし。
たとえば、私がメインで使っている東芝のdynabook ssでも、Windoes Vista Capableだけど、会社で使っている聯通CDMA1XのPCカードにいたっては、vista対応予定なし、とまでHPに告知されていました。屋外モバイルすることが多い私にとってこれは致命的なので、私もアップグレードはとりあえず中止しました。
ただ、今のノートパソコンが重量が重く(2キロ前後)、今年は特に仕事柄移動することが多いので、富士通で去年冬に出されたタブレットPC、FMV-BIBLO LOOX P70T/V
(1キロ前後)をサブ用に使うことにし、さっそくウエブで注文しました。もちろんXP対応です。タブレット式なので、電車など狭い場所でもキーボードなしでパソコンが使えるなんてすばらしい!さらに9時間を越える電池の持ち(理論値)が魅力です。
現物は日本に実家に届いているはずで、3月に日本に戻ったときに私の戦力の一員になります。一応、Windoes Vista Capableなので、メーカーのアップグレードキャンペーンで、9800円と格安でWindoes Vista Vista Business を送ってもらいました。ただ、これも聯通CDMA1XのPCカードの関係でアップグレードの当面予定はなし。
このPCもVista搭載バージョンの春モデル(FMV-BIBLO LOOX P70U/V )が出ているのですが、CPUもマザーボードもほぼ同じで、違うのはメモリとHDDの容量とVista。だったら、一昔前のモデルにメモリを積んで十分というわけなのです。
実は、現在販売されているノートパソコンの多くは、こういった形でVistaをインストールしているものが多く、OSがバージョンアップしても、結論的にハードが追いついていないのが現状です。日本ならともかく、中国ではなおさらその傾向が強いのです。おそらく、あと1年も待てばVistaにふさわしいチップセットが出ることでしょう。
そのときは、過渡期的に使っていた今のdynabook ssも引退し、そろそろVista専用のディスクトップ用のパソコンを組み立てようと思っています。
モバイルのサブはFMV-BIBLO LOOX P70T/Vに、自宅のメインではデスクトップという使い方になると思います。
ちなみに、私の上海の自宅には4年前に中国で組み立て、すでに退役したWindows Xpのポンコツパソコンがありますが、メモリを1Gにしてあげて、リビングにおいてあります。
目的はAQUOSの液晶テレビの大画面で、デジカメの写真の整理をするため。自分で撮りためてきた写真を液晶テレビでクリアに見ることができるというのは、私の至極の楽しみの一つで、その程度ならポンコツパソコンをテレビにつなげて十分に機能してくれています。またPower Pointのプレゼンでの見え方を大画面でチェックすることができます。この前のブラウン管テレビでは、それができませんでした。
シャープのAQUOSですが、上海で日本とほぼ同じモデルが売られていて、値段も殆ど変わりません。
余談ですが、上海の自宅ではローカル番組(IPTV形式)のハイビジョン放送も始まっているので、私も大画面でみるクリアな映像に感動しています。中国でテレビを買われる方も、ハイビジョン(中国語で高清晰电视といいます)対応のものがお勧めです。
posted by 藤田 康介 at 00:00|
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