2007年02月07日

あった、あった、上海の火の見やぐらがあった!

 日本の田舎に行くと、まだ火の見やぐらが残っているところがあります。

 私は、小学生時代は三重県名張市で過ごしたのですが、国道165号線沿線に、消防団の火の見やぐらがたくさんあったことを記憶しています。今でも、まだいくつか残っているようですが、都市化にともない、その必要性もだんだんとなくなってきたのでしょう。

 
 実は、高層ビルが林立する上海にも、その昔、火の見やぐらが消防で大切な役割を果たしていました。その100年ぐらい前の遺産が、まだ上海にも残っています。その数わずか11箇所。一部では風化も始まっているようです。

 たまたま人民路あたりを歩いていたときに、ビルの谷間にうずもれていた火の見やぐらを見つけました。コンクリート製で、今はもう使われていません。1997年に上海市内ではすべて廃止されました。

 上海市の旧南市区エリア。今は、黄浦区と合併しましたが、私が上海に来たころは南市区と呼ばれていました。上海の都市開発の原点がここにあります。
 こういった歴史的価値ある建築物を守ろうという動きが、やっと出てきているようで、少しはほっとしました。

火の見やぐら


 話が変わりますが、私は四季の中で一番好きなのが秋です。

 それも、ちょっと寒いぐらいの、空気が凛とした感触が、たまらなくいい。

 葉っぱの色が変わって、静かに暮れていく秋の光景も印象的。幸い、中国でも田舎にいけばそういう風景にめぐりあえます。いまこの時代だったら、中国の農村を見たほうがもっと感慨にふけることができるかもしれません。生活の香りと人情を感じることができるから。

 その中で、かならず目に浮かぶのが柿の木と火の見やぐら。そして、籾殻を焼く独特のこげた香り。火の見やぐらは欠かすことができない脇役です。

 秋には静けさがすごくマッチしますよね。

ついついだれもがシャッターを押したくなる光景。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

痛風にご注意を!中国人でも若年化が進んでいます

 この時期、私は非常に頭を抱えています。

 とにかく、忘年会が多すぎ。今週末も金曜日、土曜日、日曜日3連続、さらに日曜日は昼、夜ともに忘年会です。中国人は確かにワイワイするのは好きだけど、いずれも関係が深い人ばかりなので、断るわけには行きません。となれば、もったいないけど、忘年会ではまず家で簡単に食事をして、出されたものは極力食べないようにしなければ体が持ちません。

 臨床でみていても、尿酸値が高い上海人をよく見かけます。「脂っこい中華料理をたべても中国人は太らない」というのは過去の幻想で、いま小太りした若者をよく見かけるようになりました。25歳〜30歳でも尿酸値が高い青年サラリーマンをよく見かけます。

 尿酸値が上がる原因は、食事以外にももちろん遺伝や大切も関係があるのですが、しかし中華料理を見ていると、食事的要因が中国では特に高いように感じます。

 尿酸値が上がってくると、今度は痛風です。中高年に多い痛風は、まず足の親指が痛むことが多いのですが、発作回数は年に2〜3回程度、そのうち痛む関節が増えてきます。体の老廃物である尿酸値の上昇は、腎臓にも損傷を与えます。そうなるとかなり厄介です。また、尿酸値を下げる新薬には肝臓などに負担をかけることも多く、薬にばかり頼るわけにもいきません。やはり適度な運動を心がけて、しっかりと食べ物も制限しなくてはなりません。ちなみに、激しい運動も尿酸値を高める原因となります。

 尿酸値の高い人は、中華料理でよく出てくる肉類の入ったスープ類は飲まないようにしましょう。また、ビールもダメです。いや、アルコール類は厳禁!!特に中華料理に多い動物の内臓もだめです。たとえば、メニューによく書かれている「腰花」は「腎臓」のことです。牛の胃袋や、腸、鶏の心臓など、中華料理は内臓が大好きですから。当然、上海蟹も言語道断。

 生薬でも尿酸値を下げる作用のあるものがあります。私の師匠などが臨床でよく使うのが「山楂(サンザシ)」です。5グラム前後をお茶代わりにして飲んでみてください。かなり酸っぱいですが、患者を観察しているとある程度尿酸値を下げることができるようです。

 

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類