2007年02月08日

旗袍(チャイナドレス)の製作をお願いする

 私の上海人の彼女が、日本と中国の結婚式で着用する旗袍(チャイナドレス)の製作をお願いしています。この職人さんは、以前にチャイナドレスを作ったときに、ある代理店が雇っていた人で、前作でなかなか気に入ったので、直接職人さんと知り合いになって、私たちの結婚式の衣装をお願いすることになりました。

 上海でも茂名路などにたくさんのチャイナドレスの専門店が並んでいますが、結局はその殆どが代理店のようなもので、製作する人と寸法を取る人が違うのです。つまり店員が採寸して、職人にまわすというやりかた。
 これでは自分の体にフィットしたチャイナドレスを作ってもらうことは難しいと思います。その証拠に、前回は何回もつくり直させました。

 今回は、教えてもらった職人さんの仕事場へ押しかけて、採寸してもらいました。職場といっても、自宅兼職場のようなところなのですが、壁には上海各地から採寸された伝票が貼り付けられていて、休むことがないほど忙しいようです。

 普通、1回目に採寸したあと、2回目の仮縫いがあり、そのあと完成となるのですが、ポイントはこの2回目の仮縫い状態での試着です。このときに、ちゃんとできているかが、出来上がりに大きく影響するように思います。
 

これが張师傅の仕事場。実は、彼は日当たりのよいベランダで仕事をしています。


 結婚式の本番が、だんだんと近づいてきましたが、私たちのほうもだんだんと式に対する考え方も決まってきました。

 2人で相談して、上海で流行している「芸術写真」もやらないことにしました。もちろん、壁に掲示するようなでかい写真も撮りません。
 いままでいろいろなカップルの「芸術写真」を見せてもらいましたが、何か子供のお遊びのようなものが多く、30年、40年後にはとても見てられないということで、結局私が彼女と付き合ってから撮りためてきた写真をアルバムにすることにしました。
 職業柄、デジタルカメラや写真には結構凝っているのですが、思わぬところで役立ちそうです。やっぱり思い出に残るものが大切です。

 中国人が大好きなBMWやベンツの「婚車」もやめました。今、自転車で生活している2人にとって、身分不相応な豪華な「婚車」を借りることは、いかにも「おのぼりさん」で恥ずかしいという結論です。必要なら、将来そういう身分になったときに撮ればいいことです。
 
 ちょっとびっくりしたのですが、中国ではウエディングドレスが安いのですね!中国人の同僚と話していたら、200元もあればできてしまうそうです。それで、結婚するときにドレスを自分であつらえる人が多いのも納得できます。

 私たちは、中国では中国風、日本では日本風にこだわっているので、ウエディングドレスは作らないと彼女に宣言されました。
 その代わり、チャイナドレスにはこだわりたいと思っています。中国人女性は本当にチャイナドレスがよく似合います。

 というわけで、彼女に釣られて私も中山服をあつらえました。もちろん、式用です。

 中国ではあくまでも中国式でやります。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類