2月23日付けの新民晩報のB8版に、2006年語録というコーナーがあり、世界各国の有名人が喋った名言が掲載されています。その中で、中国関係で結構面白いものがあり、おもわず笑ったり、関心したり。。。いくつかご紹介。
1.中国の環境省にあたる中国国家環保局の周生賢局長が、中国の科学発展の遅れと、環境問題の深刻さを嘆いた悲痛なコメント。
在一定条件下,发展就是不断地烧东西。烧掉的是资源,留下来的都是垃圾和污染,产生的是GDP。
【大意】ある一定の条件下では、発展とは物を燃やすことである。すなわち、資源を燃やし、残るものはゴミと汚染だけ。その結果生まれてくるものはGDPである。
2.2006年の中国では公務員が大人気。うちのサイトでも2006年の記事を検索してみるとこんなのもありました。そこで生まれた『中国青年報』の記者が書いた言葉。
公务员现在已经不是铁饭碗了,它是金饭碗。
中国語を勉強しているときに「親方日の丸」的な意味をもつ言葉として習った「鉄のお碗」は、いまや「金のお碗に。。。」。公務員試験では志望者が殺到して、サーバーがダウンしたそうです。さすが。
3.上海小姐の男性観
一张文凭,二国语言,三房一厅,四季名牌,五官瑞正,六六(落落)大方,七千月薪,八面玲珑,九(酒)烟不沾,十分老实。
【大意】立派な学歴で、英語に精通、3DKのマンション、1年中ブランド物の衣服を身につけ、月給は7000元。端正な顔立ち、太っ腹で、さらにごまスリ上手、酒・タバコはダメ、それでいて忠実。。。
う〜ん、さすが上海小姐!どこまでも要求が高い。そんなことを言っているから、なかなか相手が見つからないんだよ。
4.房奴
日本のどこかの経済新聞でもネタとして話題になっていた言葉「房奴」でしたが、中国人の住宅ローンはすごい。9割以上の人が住宅を担保に住宅ローンを組んでいるけど、そのうち3割以上が収入の50%以上をローンにつぎ込んでいる。これじゃ、家計が大変に違いないけど、それでもなぜかやっていけているのが不思議。
5.中国とアメリカの貿易摩擦問題に対して商務部の薄熙来部長がアメリカで開かれたパーティーで話した言葉。アメリカの貿易赤字のウラで、アメリカ企業が暴利をむさぼっていると揶揄。
我们有钱吃龙虾 吃牛排,而我们在吃馒头,吃三明治。有趣的是,美国朋友们一边吃着龙虾和牛排,一边还很关注我们的三明治是不是吃多了?
【大意】私たち(中国)はロボスターやステーキを食べるお金を持っている一方で、いつも饅頭やサンドイッチを食べている。興味深いのは、アメリカの友達はロボスターやステーキを食べながら、我々がサンドイッチをたくさん食べたか非常に関心をもってみている。
6.中国の著名な学者が、テレビにでて大衆に知識を広めようとしない現状を、歴史学者易中天教授が言った言葉
孔子如果生活在今天,他肯定会上电视,不然,像他那样坐着牛车四处讲学,太辛苦了。
【大意】もし孔子がいま生きていたら、間違いなくテレビに出演するはずだ。さもなければ、牛車にのってあちこち講義しにいくのは、大変すぎる。
2007年02月23日
中国のマスコミもなかなかやるじゃん
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類