2007年03月25日

杭州の名物を試してみる

 話が前後しますが、先日行ってきた杭州で、いくつか杭州名物にふれることができたので、ご紹介します。

 杭州といえば竜井茶ですが、これはうちのサイトのお茶のページに情報がありますので、ここでは省略させていただきます。

 では、食べ物では何があるかというと、老舗レストランとして有名な「知味観(知味观)」があります。いわゆる「中華老字号」と呼ばれる称号を獲得しており、杭州の代表的なレストランといって差し支えないでしょう。ワンポイントアドバイスですが、その地方にいって名物店に入りたければ、まず「中華老字号」を獲得している店を探すのがポイントです。

 さて、杭州料理の中で、私も大好きなのが「东波肉(東波肉)」で、宋代に詩人蘇東波さんのとっておきのレシピが、杭州エリアで今まで受け継がれています。上海エリアには、これによく似た「紅焼肉(いわゆる豚肉の角煮)」がありますが、これとはまたすこしスタイルが違います。

 この「知味観(知味观)」の東波肉は、肉の塊一つ一つが小さな壷のような容器に入れられていて、脂肪が今にもとろけそうなぐらいしっかりと煮詰められています。(煮詰められているというより、蒸されているというほうが正しいかもしれません。)


  脂肪はごめん、という方もブタの皮と肉の部分を食べるだけでも、そのとろけそうな味を堪能できると思います。女性の皆さん、コラーゲンが豊富な皮を食べると皮膚がよくなるかもしれませんよ。

 あと、「知味観(知味观)」ではショーロンポー(小竜包)が有名だそうですが、こちらはいまひとつ。やっぱり無錫のショーロンポーにはかなわなかった。なぜ無錫のショウロンポーがそこまでおいしいのか?その威力をここでも見せ付けられました。

【データ】
「知味観(知味观)」
中国広州仁和路83号  電話 0571-87065871
1階がショーロンポーなどが食べられるフードコートに、2階以上がレストランです。

 「知味観(知味观)」まできたら、その向かいにある「王星記」という扇子工芸店もぜひ覗いてみましょう。蘇州、上海にも店がありますが、本店はこの杭州の店で、創立1875年の老舗。壇木でつくられた扇子は、いい香りがしています。

  今回の杭州旅行で利用したホテルは、Sofitel(索菲特)でした。西湖天地のすぐ傍にあり、5階のカフェテリアからは西湖の景色を眺めながらコーヒーを楽しめます。ちなみに、5階のSofitel クラブの客室利用者は夜23:00まで飲み物が無料で利用でき、朝食もこのカフェテリアで取ることができました。ゆったりと西湖を楽しむのにはよいかもしれません。チェックアウトも、5階利用者専用のフロントがあり、1階にでることなく済ませることができました。ちなみに、チェックアウトの時間は夕方16:00までOKで、私たちも午前中に西湖を歩いたあと、ランチを楽しみ部屋で少し休憩して、夕方の上海行きの新幹線に間に合わせることができました。

カフェテリアから見た西湖


 5星ホテル規格の部屋はゆったりとしたつくりになっていて、中国の要素もあちこちに散りばめられていました。洗面所はシャワーとバスタブが別になっているので、お風呂にゆっくり浸かるのにはもってこいでしょう。


【データ】
Sofitel Westlake Hangzhou
(索菲特西湖大酒店)
電話:0571-87075858
住所:杭州西湖大道333号
うちのサイトからでも予約ができます。


posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年03月24日

新しい上海市党書記が決まったらしい

 日本からの情報を総合すると、ついに上海市の新しい党書記が決まったようです。

 4日付けの上海の夕刊紙はどこもこの報道をだしていないので、ここでは「らしい」という表現にとどめましたが、一部中国系のサイトでも報道されているところから、ほぼ確実といったところでしょう。

 私個人的には、現市長の党書記昇格もありえるのでは、と思っていましたが、実際にはまったく別のところからの人選だったようです。今の市長は留任される模様です。今の上海市市長である韓正市長は、政治的背景も申し分なく、実力あるやり手若手市長ですからね。

 考えてみれば、前の党書記もその前の党書記もすべて上海市長や副市長を歴任していたり、上海となんらかなじみ深い人ばかりでした。しかし、さすがに今回はちょっと様子が違うようです。

 今回、上海市トップに選ばれた習近平氏は、1953年北京生まれの陜西省富平人。厦門市の副市長、福州市党書記、浙江省党書記なども歴任、若手の実力者として注目を浴びているとのこと。出身大学は北京の精華大学。

 上海市のトップになるということは、過去の例からもわかるように中央政府への登竜門の一つ。新たなトップの誕生で、上海がどう変わるのか、これから上海の政界の変化にちょっと目が離せません。

 しかし、上海も含めて中国では50代の政治家がどんどん活躍している。我が祖国日本の政界は、いったい何やってるんだ。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年03月23日

杭州西湖を歩いて一周してしまった

 杭州西湖が美しいのは、そもそも後ろに山が迫っているからでしょう。湖畔を歩いていくと、違った角度で違った楽しみ方ができる。これが魅力だと思います。

 江南地方には有名な湖がたくさんあります。私が今までに行った、太湖といい、陽澄湖といい、淀山湖といい、どれも大きすぎて先を見渡すと水平線です。これでは景色が単調になりがちです。

 西湖を周遊するには、いろいろな方法があります。レンタサイクルもいいだろうし、つかれたら電動バスに乗ってもいいでしょう。電動バス(有料、料金は1人10元程度と割安)は西湖を一周するコースをとっていて、手を挙げればいつでも止まってくれます。もちろん、降りる場所もあらかじめ運転手にいっておけば、自由におろしてもらえます。

 春うららの今の時期、杭州は外国人観光客も含めて、ものすごい団体旅行客の数です。日本人観光客はあまり見ませんでしたが、韓国人がすごかった。
 この観光客の団体を避けるには、おなじみのルートである船に乗っていく、三潭印月あたりのエリアへは行かないことです。そこ代わり、西湖を横断している堤「蘇堤」はぜひ歩きましょう。西湖の美しい景色を楽しめます。

 杭州シャングリラホテルなどがある西湖の北側は、おしゃれな喫茶店があったりして、美しく整備されています。湖を見ながらコーヒーを楽しむのもまた乙でしょう。

 私たちが訪れたこの日、高校生ぐらいの集団が湖の湖畔で写生をしていました。確かに、絵になる風景は多いでしょうが、いざ書くとなると難しいようで、みなさんかなり四苦八苦していました。

 この時期の西湖の魅力は、新芽が美しい柳だと思います。

 風が心地よく吹けば、流れるように柳の枝が空に舞います。そんな柳の木の下で、太公望たちが釣り糸を垂らしていました。フナか、鯉か、かなり立派な魚を釣っている人もおり、今日の晩ご飯のおかずになるのでしょう。

「蘇堤」の歩道は視界が開けて気持ちいい


 杭州の人たちは、上海と比べるとずっと暮らしを楽しんでいるようにも感じられました。上海では猛スピードで歩いている私も、ここにくれば自然のゆったりと歩くようになります。

 杭州人は生まれてからずっとこの西湖の景色を楽しめるのですから、うらやましい限りです。

 西湖の周りには、上海のような摩天楼が建っていないのも政府の努力でしょう。不動産バブルだった数年前、この西湖周りも投資家たちの目標の一つでしたが、乱開発されず、以前よりもずっと美しく整備されたことには、やはり杭州人の西湖に対する敬意と愛情の現れだと思います。

ハスをモチーフにしたクイ、なかなかおしゃれ


 市街地にも近い西湖の東側は、おしゃれな店も並んでいます。西湖天地と呼ばれる杭州版「新天地」(上海の新天地とデベロッパーが同じ香港の瑞安集団)もこの東側のエリアにあります。

 私が5年ほど前にきた時は、解放路周辺が杭州の繁華街だったように記憶していますが、今は延安路あたりが商業エリアとして整備されています。

 また、昔の建築群を整備し直して、飲食店街となっている「仿古街」には、これまたとんでもない数の飲食店が進出して、軒を並べています。

 杭州はJALも含めて大阪・東京からの直行便が飛んでいますし、日本人にとってもかなりストレスなく観光や散策ができる街として、私もかなりお勧めです。

 私も妻と一緒にぐるりを西湖を散歩し、緑豊かなこの街がすっかり大好きになりました。


ハイアットホテルがあるエリア 湖の東側になる
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類