2007年03月16日

菜の花畑の菜の花が開花した

 このところ、上海では寒さが戻ってきており、外出に上着が必要な天気です。それでも、春が着実にやってきており、世紀公園の菜の花畑には、少しずつ黄色い色彩がちらほらし始めていました。
 菜の花といえば、江西省婺源の菜の花が最高です。中国語では、油菜花といいます。ここでは、一面の菜の花畑を鑑賞することができます。上海エリアでは、崇明島などでも菜の花畑を見ることができるでしょう。

 ところで、わが上海エクスプローラーの定点桜観測点の桜はまだ開花せず。去年の様子と比較すると、すこし遅めのようです。いつも桜を見ていますので、開花すればうちのサイトでもご紹介しましょう。

 春がやってきました。個人的には春よりも秋のほうが好きなのですが、徐々に暖かくなる瞬間を実感できるのも、春ならではの楽しみでしょう。

 4月に竜陽路の会を予定しています。浦東エリアで、いろいろ情報交換をしたいという方、ぜひご参加ください。ご連絡は、上海奈良県人会と同じメールアドレス、nara@nara-shanghai.comまで。

 

世紀公園にて
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年03月15日

ヘロヘロになってもマラソン面接

 いやはや大変な一日でした。午前中は病院で雑用をすませる。

 実は、うちのサイトの業務拡大のため、新しく中国人社員を雇うことになり、今日の午後はマラソン面接でした。あらかじめ応募してきた30人あまりから10数人選んでおき、面接となるわけですが、実際に連絡をしておいても、こない人が多いのが中国の実情と聞いていました。

 ところが、ふたを開けてみると欠席者はたった2人、それも無断欠席者は1人だけで、応募してきた人もかなり真剣に対応してくれたことに、まずすごくうれしく感じました。しかし、欠席者を見込んでの面接スケジュールだったので、欠席者がほとんどいなかったことは、わたくし面接官としてはかなりのマラソン業務となります。結局、1:00から6:30までぶっ通しに面接することになってしまいました。

 応募者のほとんどはネット関係の人が多いのですが、それぞれが自分の熱意を熱く語ってくれるのは、中国人ならお得意のもの。嘘であれ、本当であれ、とにかく自己PRには長けています。特に上海人女性はすごかった。私はもっぱら聞き役に回されるぐらいしゃべるひともいました。

 私のこれまでの感触では、中国人は一般的に話の間をとるのが苦手なような気がします。日本人と中国人との交渉術の違いが、この話の「間」に凝縮されているように思います。そのため、逆にこちらが間をとってあげると、相手がどんどんしゃべり出すという構図となるのです。まあ、今回は中国語で面接という言葉の問題もあるかもしれません。中国人も日本語で面接すればまた違うでしょう。

今晩は、韓国料理屋の焼き肉をたべてパワーアップ


 制限時間は1人30分で面接を行いました。それぞれの話す内容はなかなかおもしろく、こちらも面接しながら思わずつっこみたくなるネタもありました。

 しかし、中には自分の今までの仕事に自信が持てず、自分探しをするために仕事を探しているという人もいました。この彼に直接聞いたわけでもないのですが、彼にあった途端に、直感的にそうだとわかりました。

 私は面接の勝負は、まさにその人に初めて会ったその瞬間に決まると思っています。もちろん、それまでに履歴など書類の選考を一応済ませているわけですから(中国ではニセ履歴が多いが)面接するとなると、その次の段階のインスピレーションが大切になってくるのです。

 彼とも、もちろん30分じっくりと話を聞いてあげましたが、私は彼に「どんな仕事でも、かならずどこかで人の役にたっているのだから、もっと自分の今の仕事に誇りを持ちなさい。単調な作業ほど積み重ねが大切だ」としっかりと励ましてあげました。

 そして、次の日の朝、メールを見ているとその彼からなんとメールがきました。「今回の面接で、採用されるかされないかはわからないけど、どんな結果でもなにか大切なものを教えてもらったような気がします。ありがとうございました。」とお礼の中国語メールがありました。

 お互い貴重な30分の時間を割いたわけだから、相手もなにか収穫があればと私は非常にうれしく思いました。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年03月14日

2007年当時、中国で結婚するプロセス(リバイバル)

 上海に戻っていますが、メールの返信が遅れています。いま、必死で書いておりますので、いましばらくお待ちのほどをお願いします。

 タイトル通り、本日中国での結婚証を取得しました。今日はそのプロセスをちょっとご紹介しましょう。上海市内で取得する場合は、3時間もあればすべて片付くと思います。

 午前中、病院での用事を片付けた後、彼女と待ち合わせてまず日本領事館にいきました。準備するものは、中国人の場合は戸籍簿、身分証明証、日本人の場合は戸籍謄本とパスポートです。

 日本領事館の中では、書類を書き込みます。まず、日本人の私が領事館の中に先に入って、必要事項を聞き書類を受け取った後、外に待っている彼女が中に入ることになります。彼女は中国語で、私は日本語で書くのですが、お互いの住所、年齢などの基本情報以外にどこで知り合って、つきあいの経過などを文章で書いていきます。私たちは医学生時代の同級生なので、きわめてスムーズに文章をまとめると、10分ほどで「独身証明書」が発行されました。値段は85元。

 

 

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 そのあと、この独身証明書をもって、漕宝路82号の光大会議中心の上海市民政局の婚姻登記中心へいきます。ここでは、まず中国での結婚証を取得します。中国人同士の結婚の場合なら、上海市内の各区にある婚姻登記所で手続きが行われますが、外国人の場合は上海市の管轄となります。

 まず、必要証明のコピーをとってもらい、ここでも表に2人が別々に記入します。なんと、日本語の翻訳もあり、ちょっとびっくり。ただ、かなりの直訳で思わず吹き出しそうになりましたが。先日撮った2人の写った結婚証明書に貼る写真3枚もここで提出。結婚証の作成を行います。結婚証明書の写真は、この婚姻登記中心でも撮ることができます。

 続いて、隣の部屋で宣誓をします。
 一応、この写真のような部屋があり、中国の国旗の前で、
1.2人の結婚が2人が望むものである、2.今後、2人で困難などを乗り越えるようがんばる、3.親の面倒をみることを忘れない、といったような3つの事項をお姉さんが中国語朗読し、我々が答えるというもの。

 外国だったら神父さんなどが登場する場面なのでしょう。これらはいずれも、中国の婚姻法に書かれている条文です。



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 そして、そのお姉さんから結婚証明書をそれぞれにいただきました。これで、中国での結婚登録は終わり。

 ちなみに、婚姻登記中心では離婚手続きも行われていて、それも宣誓場所の真向かいに一位置しています。今日はだれもいませんでしたが、結婚と離婚が同じ場所で行われるというのが、少し興味深かったです。

 さらに、日本での手続きを行うために、これら結婚証を公証してもらいます。ちょうど、公証所も婚姻登記中心に設置されているので、即手続きするのが便利でしょう。

 日本領事館から始まって、移動時間を合わせるとものの3時間ほどで中国での手続きは完了します。まあ、あっけないといえばそれまでですが、入試の合格発表と同じで、実感がわいてくるのはこれからなのでしょう。

 ホワイトデー(白色情人节)が結婚記念日となりました。

 ちなみに、私たちの登録番号はすでに500番を超えていましたから、今年に入って上海で外国人と結婚したカップルは、500カップル以上ということになります。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 国際結婚その後