2007年03月15日

ヘロヘロになってもマラソン面接

 いやはや大変な一日でした。午前中は病院で雑用をすませる。

 実は、うちのサイトの業務拡大のため、新しく中国人社員を雇うことになり、今日の午後はマラソン面接でした。あらかじめ応募してきた30人あまりから10数人選んでおき、面接となるわけですが、実際に連絡をしておいても、こない人が多いのが中国の実情と聞いていました。

 ところが、ふたを開けてみると欠席者はたった2人、それも無断欠席者は1人だけで、応募してきた人もかなり真剣に対応してくれたことに、まずすごくうれしく感じました。しかし、欠席者を見込んでの面接スケジュールだったので、欠席者がほとんどいなかったことは、わたくし面接官としてはかなりのマラソン業務となります。結局、1:00から6:30までぶっ通しに面接することになってしまいました。

 応募者のほとんどはネット関係の人が多いのですが、それぞれが自分の熱意を熱く語ってくれるのは、中国人ならお得意のもの。嘘であれ、本当であれ、とにかく自己PRには長けています。特に上海人女性はすごかった。私はもっぱら聞き役に回されるぐらいしゃべるひともいました。

 私のこれまでの感触では、中国人は一般的に話の間をとるのが苦手なような気がします。日本人と中国人との交渉術の違いが、この話の「間」に凝縮されているように思います。そのため、逆にこちらが間をとってあげると、相手がどんどんしゃべり出すという構図となるのです。まあ、今回は中国語で面接という言葉の問題もあるかもしれません。中国人も日本語で面接すればまた違うでしょう。

今晩は、韓国料理屋の焼き肉をたべてパワーアップ


 制限時間は1人30分で面接を行いました。それぞれの話す内容はなかなかおもしろく、こちらも面接しながら思わずつっこみたくなるネタもありました。

 しかし、中には自分の今までの仕事に自信が持てず、自分探しをするために仕事を探しているという人もいました。この彼に直接聞いたわけでもないのですが、彼にあった途端に、直感的にそうだとわかりました。

 私は面接の勝負は、まさにその人に初めて会ったその瞬間に決まると思っています。もちろん、それまでに履歴など書類の選考を一応済ませているわけですから(中国ではニセ履歴が多いが)面接するとなると、その次の段階のインスピレーションが大切になってくるのです。

 彼とも、もちろん30分じっくりと話を聞いてあげましたが、私は彼に「どんな仕事でも、かならずどこかで人の役にたっているのだから、もっと自分の今の仕事に誇りを持ちなさい。単調な作業ほど積み重ねが大切だ」としっかりと励ましてあげました。

 そして、次の日の朝、メールを見ているとその彼からなんとメールがきました。「今回の面接で、採用されるかされないかはわからないけど、どんな結果でもなにか大切なものを教えてもらったような気がします。ありがとうございました。」とお礼の中国語メールがありました。

 お互い貴重な30分の時間を割いたわけだから、相手もなにか収穫があればと私は非常にうれしく思いました。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類