パソコンを開けてぱちぱちと原稿を書きました。
今回の広州滞在で利用した中国大酒店でも朝食のバイキングに納豆が登場。最近の5星クラスのホテルでは、どこでも納豆が出るのでしょうか?
ただ、それでもご不満の日本人観光客がおられて、日本からふりかけやお茶漬け、梅干しなどを持参なさっておられました。せっかく食の広州にいるのに、ここまで日本食にこだわらなくてもと思うのですが、余計なお節介ですね。
さて、私たちは広州の飲茶をいただきました。
店は広州老舗の『陶陶居』(住所:広州市第十甫路20号 電話:81396111 個室あり)にしました。
広州と言えば、飲茶の本場。この文化は、香港などでも受け継がれていて、広東の食文化の一端を担っています。
飲茶が好んで食べられるのは、やはり午前中。ブランチのようにお茶を飲みながら、点心をいただき、友達や家族とともに、会話が盛り上がる。
そんなテーブルの様子が、この店のいたるところで見ることができました。
上海など江南地方でも、こういったお茶を飲む習慣はあります。劇を観賞しながら、茶館でお茶を楽しむわけだけど、広東省と違って点心文化はあまり発展しなかった。
広東省の飲茶は見ているだけでもたのしいです。色とりどりのセイロがテーブルに並ぶと、腹も空いてきます。値段もお手頃で、これだけ注文しても200元程度でした。
広州では、市場も歩きました。清平路周辺には、ペット用の動物が売っていたり、野菜市場があったりします。もちろん、生薬市場もこのあたりに集まっています。SARSのころ、問題となったハクビシンが売られていたものこのあたりでした。広州を代表する市場といっても過言ではないでしょう。
今では、そういった動物の取引は制限されていますが、それでも鶏と一緒に食用のネコがうられていたりします。
卵売り場では、面白い装置を発見しました。名付けて「卵新鮮度発見器」。
写真の穴の中に、卵を入れます。そしてスイッチをいれると、箱の中の電気が光ります。もし卵が傷んでいたら、卵の中に黒いものが映るそうで、こうやって卵の鮮度を選別します。これも、消費者が自己防衛するための方法です。
広州という街は、本当にいろいろな魅力が詰まっている街です。そういった魅力を感じさせてくれるのも、そもそも広州人が長い歴史と文化を大切にしてきているからではないかと思います。中医学についてもそうなのです。上海と違って、今でも庶民の生活の中に生き続けている。涼茶なんかも今だに街中で見かけることができます。