2007年04月21日

週末、祭日は杭州に行くべからず

 両親が上海に来ていました。今、日本からのツアーだったらホテル3泊込みでかつJAL便(関空発)利用で3万円程度で来れるとかで、安くなったものだと感心しました。上海にはもう無数回来ている父は、観光する必要ないし、いつもツアーを抜けて用事を片づけています。

 今回は、両親を杭州に連れて行きました。特に母親は初めての西湖でした。

 さらにダイヤ改正後、初めてのCRH「和諧号」新幹線を利用。いろいろと変化がありました。

 まず、杭州までは1日3往復に減り、さらに16両編成ではなくなり、8両編成で運転されています。新幹線の車体には、大きく「和諧号」と書かれています。

 うちの編酋長が言っていた灰色のシートのカバーは取り外されました。これで幾分か車内の感じも良くなっています。

 ところが、実際乗ってみたら最高時速は時速160キロのまま。所要時間は1時間20分ほどですので、杭州―上海間はダイヤ改正前とほぼ同じです。

 車掌さんの制服がかわり、なかなかりりしくなっています。さらに、車内販売のカートンが来るようになりました。これもダイヤ改正後の大きな変化です。また、いままであけっぱなしだった貫通扉も乗務員に頼めば閉めてもらえます。

新幹線「和諧号」


 優雅な杭州の旅を両親に満喫してもらおうと思っていたのですが、甘かった。

 土日に引っ掛かった今回の旅行は、まさに渋滞と時間との競争でした。とくに、霊隠寺へいくルートは、大渋滞。週末に行くのはあまり得策ではなさそうです。

 ただ、霊隠寺をさらに上にいくとある、永福寺はお勧めだと思います。禅寺で、凛とした雰囲気があり、人も少なく、瞑想できるような静けさもあました。寺自体は修復されてきれいですが、寺の一番上から西湖が見渡せました。

 あと、舟を貸し切ってぜひ西湖をゆったりと楽しんでください。私の両親にも大好評で、静かなひと時を過ごせたようです。
 船頭さんに行き先を言えば、タクシーに乗るように希望の目的地まで漕いでくれます。船頭さんも西湖の知識が豊富なので、いろいろな質問をしてみるのがいいでしょう。

 春の西湖は行楽客でもうあふれかえっています。この時期、できることなら平日の静かな時に行ってみたいものです。前回は平日にいったので、かなり悠々と杭州ですごせました。

 あと、杭州では夕方5時ごろまずタクシーがつかまりません。話を聞くと、どうやらこの時間に乗務員の交代があり、昼用の乗務員と夜用の乗務員に分かれているそうです。

小舟に揺られながら


 実は、上海では2人が1台のタクシーを管理し、1日おきにタクシーの運転手が変わりますが、こちらでは1人が1台のタクシーを管理していて、夜になるとアルバイトの運転手を雇ってきて仕事をさせるようです。だから、逆に休みたいときに休めるし、上海の運転手みたいにアクセス働く必要がないと言っていました。

 そのためか、それとも慢性的にタクシーの台数が少ないのか、杭州でタクシーを捕まえるののは非常に苦労しました。

杭州永福寺の境内
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年04月20日

北京発ニューヨーク行きの鉄道が実現するかも

 ロシアが、またスケールの大きい計画を考えています。

 北京からニューヨークまで、鉄道で結んでしまおうというもの。

 北京からヨーロッパなら陸続きなので理解できますが、ニューヨークならトンネルを掘らないといけない。というわけで、地図を見るとアラスカのベーリング海峡に長さ103キロのトンネルを掘るようです。総工費120憶米ドル。工事にかかる時間は10年〜15年ほど。

 ロシア側の話では、中国もこの計画に参加するようで、夢のような話が夢でなくなってきたました。

 中国で報道された記事をよく見てみると、どうやらロシアの思惑がいろいろあるようです。
 豊富なシベリアの石油資源を、パイプラインを通じて直接アメリカに輸出し、運送コストを大幅に削減しようという魂胆が見えています。

 これからの時代、やはりエネルギー資源を持っている国が強い。

 それでも、北京発ニューヨーク行きの鉄道なんて、夢があるなあ。
 

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年04月19日

なかなか新幹線のグリーン車のチケットは取りにくい

 明日21日は両親を連れて杭州に行こうと思い、予約開始のその朝に上海南駅で杭州行きの新幹線(CRH 和諧号)のチケットをとりに行ったのですが、グリーン車はさっさと売り切れ。

 確かに、中国の新幹線には16両編成中に2編成しかグリーン車がなく、しかも新幹線タイプの上海南発杭州直通列車は3往復に減便。(D653,D663,D673)普通の列車ならたくさん走っていますが、やはりここは新幹線に乗りたいのが人情。
 チケットの争奪戦が激しいようですが、結局杭州までの行きは普通車、帰りはグリーン車になりました。日本人の想像を絶するようなグリーン車の利用率です。いつ乗っても満席ですからね。

 ついでに、5月2日午後2:00に復興公園で行われる小野リサさんのボサノバのコンサートチケットも買いました。こちらは、東方演芸有限公司(021-52921234)で予約できますし、チケットを指定場所まで配達してくれます。もちろん、威海路755番210室にあるチケットセンターでも直接買うことができます。
 連休中の楽しみが一つ増えました。180元〜からあり、まだチケットも大丈夫なようです。

 

UFOのような上海南駅


 ところで、中国がいよいよ時速300キロ以上の高速鉄道の製造に着手しました。今回の時速200キロ高速化で、かなりの技術を会得できたようです。その結果、いまの新幹線「はやて型」のCRHで10時間(9時間59分)かかっていた北京-上海が将来的に5時間台に短縮されます。そうなると、経済効果は大きいでしょう。少なくとも、飛行機から流れてくる乗客はかなり多いはず。北京行きの列車は虹橋空港が起点となります。

 4月18日でのスピードアップで、いろいろな人がCRH。和諧号についてコメントしていますが、やはり揺れが気になるようです。私も時速160キロの段階で思いましたが、東海道新幹線のような安定した路盤をキープするには、日本ならではのきめの細かさと技術が必要なのでしょう。
 それでも、欧米人のインタビューとして、「はやて型」CRH和諧号の内装が素晴らしく、中国の鉄道技術もここまで来たかと絶賛していました。それりゃ、日本で使われているものですからね。

 最近、フランスのTGVが時速500キロを超える世界最高時速を記録しましたが、中国もそろそろこれに意識しだしているようです。
 次の上海-北京間では時速350キロ運転を目指しているようですし、そのうち、中国が高速鉄道世界一の速度達成、とニュースにのる日が来ることでしょう。とにかく「世界一」が好きですから。

ただ、安全第一にお願いしますね。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類