上海奈良県人会の幹事会が開かれ、次の県人会は5月28日(月)になりました。すでに県人会にご登録の皆様には、後ほど案内メールを送らせていただきますので、よろしくお願いします。
また、上海奈良県人会でいく揚州・南京の研修旅行のプログラム案内も送らせていただきますので、こちらもぜひご覧ください。揚州では、唐招提寺と関係の深い鑑真和上和尚ゆかりの大明寺を訪問する予定です。
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幹事会があったときに、いつも話題になるのが、やはり停滞している奈良県を、どうやって元気づけるかということです。
奈良県という県は、今ひとつぱっとするものがないのが正直な印象なのです。カラーがない。
たとえば、観光にしても、隣の京都と比較されてしまう。歴史は京都よりずっとあるだろうに、逆に古いが故に、その当時の面影が少なくなり、魅力が今ひとつというようなことがあるように思うのです。
修学旅行に奈良に来られたかたも多いでしょうが、残念ながら奈良には宿泊しない。欧米のガイドブックでは、奈良観光は3時間で十分と、屈辱的な説明も書かれているようです。
うちの県人会には、関西の観光をPRするお仕事の方もおられ、国の「YOKOSO! JAPAN」プロジェクトで、中国で奈良県を含めた関西への中国人観光客誘致を進めてるようですが、なかなか苦戦しているようです。奈良だけでなく、関西全体でも、やはり東京など関東エリア人気には太刀打ちできないのが現状だそうです。
そりゃ、そうでしょう。やっぱり日本は政治家も東京に顔がむいていますし、東京一極集中は昨今非常に進んでいて、関西は地盤沈下する一方。
ただ、その一方で幹事のSさんがおっしゃられたように、小中学生ぐらいの年齢の中国の子供たちが奈良の東大寺などをみると、目を輝かせたとおっしゃっていましたから、そういった観光的魅力は豊富なのです。すばらしい温泉もあるし、世界遺産に登録された山々があるのも奈良です。
日本の各地方自治体が、観光に力を入れている中、奈良の観光に関していえば、その姿が未だに見えてこない。こんなに優れた観光資源があるのに、少なくとも中国人など海外の人への印象が今ひとつ薄いのが現実みたいです。
奈良県庁の皆さん、他の都道府県はそれこそ必死で自県のPRしていますよ!観光客が減っていることを嘆く以前に、奈良の魅力を高める政策を行わないと。
少なくとも、宿泊したいと思うような街作りをしないと、それこそ皆さん3時間観光で京都へいってしまいます。明らかにPRと努力が不足です。特に行政の。
日本の古都なのに、古代中国ともすごい関わりがあったはずなのに、中国人の間にイメージすらわいてこないというのは、ちょっと問題です。
奈良観光に関して、私の提案。
それは、日本にたびたび来たことがあるようなクロウト旅行者が「行きたい」と思うような観光地にしてほしいと思います。なんというか、「いぶし銀」のような存在です。べつに奈良に大挙して中国人観光客に来てもらう必要はないと私は思います。
つまり、1泊の団体旅行者をたくさん呼ぶより、何泊もできるような人を呼ぶ方が、ずっと奈良の存在価値をアピールできるように思うのです。そうすると、1泊どころか2泊でも3泊でもして、奈良を楽しんでもらえるはず。
「奈良府民」なんて言われて甘んじていてはいけません。
当然、京都や大阪との差別化も図らないと行けません。奈良には関西の屋根ともいえる山々がたくさんあります。こういった自然がまだ十分に観光に活かせていません。奈良公園だけが奈良県ではないのですから。
2007年04月05日
ぱっとしない奈良県、次の上海奈良県人会の日程がきまりました
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類