2007年04月08日

上海のタクシーネタを少々

 このブログでも上海のタクシーに関するネタがたくさん出てきますが、それだけ私たちの日々の生活に密接に関係しているということでしょうか。今日も、いくつかタクシーの話題を。

 最近、上海のタクシーのサービスが非常に悪くなっています。道路を客からナビゲートしなければならない、というようなこともたびたび発生しています。

 一昔前、上海のタクシーといえば、それこそ中国一と言われたこともあったのですが、今はもう空前のともしびです。

 上海には4.5万台、合わせて約10万人のタクシードライバーがいます。しかし、運転歴3年未満がそのうち30%も占めているようです。さらに、そのほとんどが上海市市街地出身者ではなく、崇明島や奉賢、金山など郊外出身者。だから、道を知らないというのも当然といえば当然かもしれません。

 ところで、タクシーの燃料といえば、LPGが日本では普通で、上海でも一時LPGが普及しました。中国では、バイクもLPGで動いています。これは、日本よりも進歩している点の一つであると思います。

 原付の排ガスも、かなり大気を汚しますから、上海でのLPG式バイクや電動自転車の普及は、目を見張るものです。ただ、電動自転車に関しては、バッテリーの処分をどうするかが、大きな問題となってきました。なかなか、すべてを満足するような乗り物はないものです。

 残念なことに、あれだけ普及に力を入れたLPGなのに、最近LPGで動いているタクシーも減ってきました。最盛期には上海のタクシーのほとんど全車、すなわち4万台ほどがLPGで動いていて、一大勢力となっていました。ところが、これも最近減ってきて、新しいタクシーのほとんどはガソリンで動き、最近ではなんと軽油のものも出てきました。いまLPGを使っているのは、4千台ほどだそうです。

 タクシーの利用が減ったっため、ガソリンスタンドでのLPGの供給もへりました。困ったのが、LPGを使った一般市民の単車で、燃料補給が一苦労のようです。

 環境問題を解決するには、まだまだ時間がかかる、それが今の中国の、いや全世界の問題でしょう。そういっている間にも、北極や南極の氷は溶けてきている。

 上海が海に沈むまでに、私たちも移住を考えないといけないか。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類