今日は、いろいろお世話になっている上海ASKの原田総経理のオフィスへ、結婚のご挨拶にいってきました。総経理とは上海で知り合って、もう10数年にもなりますが、人生の先輩として、本当にいろいろなご鞭撻をいただいております。
私の周りには、私よりもずっと年上で、私のことを気にかけてくださる方がたくさんいらっしゃって、本当に感謝しています。そういった方々のご活躍を目の前に、自分の将来への希望と夢を膨らませるのでした。日本ではまず知り合うチャンスがなかったかもしれません。異国で長く生活してきた私のかけがえのない宝です。
折しも、私たちが紹介した妻の親友とまもなく結婚することが決まった、私と同い年の王弁護士も来ていて、帰りは久しぶりにカラオケで声を鳴らしてしまいました。紹介した人が、見事ゴールインしてくれて、私たちもすごく嬉しいです。
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最近、上海では悲惨な事件が連続して発生しています。今日のニュースでも、浦東でマンションのガードマンが深夜に殺されたり、殴られたりする事件が相次いでいます。
3月22日には、上海市の中心エリアの江寧路で、深夜にATMを利用していた若い女性が、数人組の若い男に殺されるという事件がありました。この女性は、もうすぐ結婚を予定してたそうで、悲劇の事件として、上海人を震え上がらせました。当サイトにも記事が載ってます。
犯人が、4月に入って捕まりました。なんと、15歳〜19歳の安徽省出身の青年たち4人が犯人でした。上海にやってきたものの、仕事が見つからず、今回の犯行を思いついたようです。
ATMの中での出来事でしたから、防犯カメラにもしっかりと犯人の映像が残っており、公安もあっという間に3万枚の写真と、1.4万枚の捜査協力令を発行、テレビでも大きく報道されました。
青年たちは、犯行後、安徽省など地方に逃げたようですが、テレビの発達したこの世の中です。映像をみた家族から犯行がばれ、つぎつぎ自首する結末となりました。中国の警察を甘くみてはいけません。
供述によれば、被害者を殺害したあと、彼女がもっていた財布の中身40元を盗み、逃走したことがわかりました。お金目的の犯行にしては、あまりにも人の命を粗末にした行動で、胸が痛む思いです。
実は、最近、上海に地方から金儲け目的にどっと若者が押し寄せています。地下鉄で広告のカードを配る未成年の集団もそうでしょう。夢の町上海に出てこれば、豊かになれると信じている人が非常に多いのです。
中には、十分に義務教育を受けずに、大都会で金儲けに励んでいる子供たちも見かけます。
中国の将来を担う若者が、経済の発展にもみくちゃにされて、自分を見失う姿が、大都会を中心に見られるようになりました。これは、ゆゆしき事態だと思います。
いずれにしろ、最近の夜の上海は危険がいっぱいです。我々日本人も当然行動を慎み、特に女性だけでは夜の一人歩きを絶対しないように十分に気をつけなければいけません。
2007年04月09日
40元で散ってしまった命
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類