はっきりいって、あまりにも極端で、上海にいる私も正直とまどっています。
ここ数日、上海のメディア、いや中国のメディア全体が日本フィーバーに沸いています。新聞の紙面の大部分を日本関係の記事に割くなんて、いままでの中国ではちょっと考えられない。
温家宝総理の日本訪問が、中国でこれほどインパクトがあるというのは、同じように今回訪問した韓国との取り扱いと比較しても、違いは歴然です。
温家宝総理関連の日本訪問の政治ネタはもちろん、東京など街の様子、さらに上海で生活している日本人の様子までも、事細かく紹介されています。特に、上海誌で紹介された日本人の中国での生活実態には、すこし笑ってしまいました。
結局、中国にいても日本人は、食べものは日本食で、住むところも日本人村で、日本人のコミュニティーの中、いわばほぼ100%日本の生活をしているわけで、おそらく現地中国人からすれば、「禁断の園」を見るような興味深さがあるのでしょう。
そういったことが、日本人のインタビューを交えながらどかっと紙面を割いていました。ちなみに、日本人の大好きな百貨店は「久光百貨」だそうです。そりゃ、自由市場で買い物をするような日本人はネタにはなりにくいですからね。
今回の一連の報道からも、中国情報が如何に政治と関わっているかが一目瞭然だと思います。日本のマスコミも、こういった情報を元に中国の記事を書くわけだから、結局、中国の情報操作にうまく乗せられているのです。だから、日本にいる日本人には、中国の様子が伝わりにくい。
その割には、中国人は日本のことをよく知っているのは、やはり中国のマスコミやメディアがせっせと日本の記事を書いていますからね。特に、文化や娯楽、旅行関係では人気が高い。
日本の政府も、もっとしたたかなPRをすべきでしょう。中国のように、これほど便利な新聞メディアをもつ国は、世界中そうないと思いますから。
2008年、2010年と大イベントを控えています。ここしばらくは友好ムードが続くのではないでしょうか。でも2010年以降どうなるかは私にも検討がつきません。
10年前は新鮮だった上海も、今はもう日本人にとってもフツーになり、中国人にとっても中国語をしゃべる日本人自体が、そう珍しいものでもなくなりました。いまや、相当流ちょうにしゃべらないと、一目置かれないでしょう。
私自身、2010年以降を見極めて、そろそろ次の行動を起こそうと思い始めている今日この頃です。
みんなが動き始める前に。。。。
2007年04月10日
中国の日本へのラブコール
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類