2007年04月23日

欧米と上海の航空便がすごく混んでいるらしい

 上海にこう長くいると、各業界にいろいろな中国人の友達ができるものですが、今日は中国でも指折りの大手航空券代理店の副総経理と久しぶりに会食しました。
 中国政府中央の要人のチケットの手配もする規模の会社で、彼と話をしている最中も、某要人が視察旅行に出かけるので、車から航空券の手配まで全部依頼されていました。

 てっきり、こういう仕事は政府の秘書がするのだとおもっていたのですが、こういう代理店が手配をするのですね。
 定期便でファーストクラスがない飛行機だったら、お金を積んでもファーストクラスのある飛行機に変えたりもするそうで、とにかくトラブルがないように最善の準備で臨むとのこと。

 彼とももう10年来の仲。大学を卒業して駆け出しのころから、今の副総経理に上り詰めるまで、中国語でいう「細水長流」的な交流を温めてきました。

 その彼が、最近の航空券マーケットについて、こう言っていました。

「上海から欧米を結ぶ便がとんでもない混雑だ」と。

 チケットの値段の交渉をする前に、まずチケットがあるかどうかが大きな問題で、値段は二の次。

 原因は、ゴールデンウイークではなく、どうやら北京オリンピックらしい。
 
 欧米の企業では、北京オリンピック前後は航空券もホテルも値上がりして、中国に行きにくくなると予想し、それまでに会議など重要項目を前倒しに済ましているそうです。そのため、直行便を中心に、欧米線がかつてない混雑ぶりで、軒並み満席となるとびっくりしていました。

 確かに、最近特に上海の街で見かける欧米人が多いような気もします。2008年のオリンピックのころになれば、航空券ももっと値上がりし、とても今のような値段では買えないだろうと予想していました。

 中国人もお金を持ってきましたし、航空機の移動もなにも珍しいものではなくなりました。経済力が強くなり、中国人の旅行が解禁になってくると、ますます空の便が混雑するでしょうね。

 労働節の連休になったら、中国人が大挙して海外旅行。海外の観光地も中国人でいっぱい、というような時代が、近いうちに現実となるかもしれません。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類