まずは、福建省の厦門。上海からイメージ的に遠いように思いますが、実は非常に近く、飛行機で1時間20分程度。ただ、鉄道だとルートがよくなく、翌朝につくというものでもない。それがおそらく、厦門の経済の発展などに大きな影響を及ぼしたのではないでしょうか?
厦門は南国の雰囲気あふれる街です。歴史的には台湾問題などで揺れた街でもありますが、山や港があり、こぢんまりとして非常にコンパクトです。ただ、治安がよくないのか、マンションの窓に取り付けられている鉄格子は、かなり上の方までありました。華南エリアではどこでもそうですね。
街を見ていて「カラオケ」や「バー」などの日本語があふれていない点も非常に好感が持てました。今の上海、はっきり言って異常です。そういうところに行きたい日本人がそんなに多いと言うことか。。。
変わりに「華僑」という文字を街でよく見かけます。密出国などでたびたびニュースになる福建人ですが、そうやって海外で新天地を求めて出かけていくという精神は、昔から旺盛なのです。
厦門の人は、非常に人当たりがいい。特に、女性の笑顔が絶えない点も、非常に好感が持てました。確かにサービス的にはまだ慣れていない点が多いみたいだけど、人をもてなそうという気持ちが伝わってきました。「好客」なのでしょうか。
やっぱり、妙に外国人慣れして「ツン」としている上海人よりも、人々がずっと温厚で、明るい点がいです。ストレスに打ちのめされているいまの上海は、ちょっとおかしい。まあ、競争が競争を生んでいるのが上海ですから、仕方がないかもしれませんが。
福建省の料理といえば、台湾などにも影響を与えたものが多いですが、台湾の屋台料理の原点がここにあるといっても過言ではないと思います。当然、台湾人だったら福建人と福建語で会話できるわけですからね。
アモイでは、台湾でおなじみの粽とかビーフン、麺なども有名です。
今回、いろいろな名物店をしらべてきましたが、初めてアモイ来た場合だった老舗の「佳味再添小吃」(大同路49号)なんかが無難でしょう。一通りの麺や小吃を楽しめることができます。私はここの粽と蝦麺が好きでした。
粽の中には、栗やら肉やらしっかりと具が入っていて、上海のそれとは比べることができないほどの風味があります。さすが、粽の本場です。
アモイにきたら茶沙麺もぜひ食べてみたいところです。町中にたくさん店があります。
ところで、アモイでは、シェラトン(喜来登)に泊まりました。
ホテルは比較的新しく、設備はしっかりとしています。なによりも、スタンダードルームでも部屋が広い。大都市のホテルではなかなかこの広さはありませんね。日本語の対応もしっかりとしていました。
ちょっと中心部から外れるのですが、それでも不便というほどでもないです。
まあ、仕事の息抜きがいろいろ楽しめる街、それがアモイだと思います。