2007年05月04日

南京中医薬大学へ

 日本で医師をやっている友人たちを連れて、南京に行っていました。目的は南京中医薬大学を表敬訪問するため。

 上海から南京までは2時間ほど。新幹線CRHのおかげで、非常に便利になりました。しかも、上海−杭州間と違って、上海―南京間の新幹線の速度は速く、最高時速も時速200キロ〜250キロで「じゃじゃ馬」のごとくぶっ飛ばしていました。
 残念ながら、路盤がいま一つよくないためか、横揺れが結構あり、横揺れ対策が今後の課題ではないでしょうか。

 南京はもう4回目ぐらい。ただ、われわれ日本人にとってはいま一つ「抵抗感」があるのも確かです。歴史的な背景もあるし、どうも古都であるが故に、なんか暗いイメージがあるのは、私だけでしょうか。

 話によると南京にくる日本人観光客の数は年々減少しているようです。また、江蘇省の省都でありながら、日本人の長期滞在者数もきわめて少なく、400人〜500人程度といわれています。だからといって、日本がまったくダメ、というわけではなく、南京市内の大学では日本語を専攻している学生も増えてきており、関心が高いのも確かです。物価も上海などと比べればまだまだ安いし、緑豊かな都市環境、地理的にも南京は交通の要衝でもあるわけだし、もっと日系企業が進出してもおかしくない条件がそろっていると思います。

南京の繁華街、新街エリア


 南京では、南京滞在14年というSさんのご招待をうけ、話しに花を咲かせました。

 中医学関係では、日本留学経験もあり、経方医学の専門家で南京中医薬大学基礎医学院の黄煌教授、乾燥症候群の中医学的治療研究をなさっている南京市中医医院の劉永年教授と会食しました。

 日本の東洋医学学会でも発表されることが多い黄煌教授は、日本語がかなり堪能で、そういった意味でも日本と中国の伝統医学を結ぶ懸け橋として、大活躍なさっています。

 私も論文を通して黄煌教授を知っておりましたが、実際にお会いするのは今回が初めてで、エネルギーあふれる中医学に対する熱い思いに会話が弾みました。今度、6月の日本で行われる東洋医学学会にも参加・発表されるようで、その成果が楽しみです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類