2007年05月07日

妻の涙に胸が熱くなった私・・・第2回目の結婚式

 道教を信仰している義母から、5月7日がいいといわれて行った第2回目の結婚式。私も連休中は仕事が忙しく、この日しか空いていなかったのと、日本もちょうど「大安」だったので、この日にすぐに決めました。義母は、なんと道師にまでも聞いてくれたそうです。

 ありがたや。。。

 会場は上海大厦を選びました。上海でも指折りのオールドホテルの一つです。
 今年も結婚式ブームが上海で続いているため、3フロアのレストランはすべて式場になっていました。すごいものです。

 それでも、私たちのように2回も式をする人はそういないでしょう。

 第1回目は主に私の親せきが、第2回目は主に妻の親せき・友達が参加してくださいました。
 
 妻は、文革でややこしかったころ、無錫で育てられていたこともあり、無錫からも大勢の親せきがやってきました。

 無錫は、いまでこそ新幹線に乗れば1時間弱でつきますが、その当時は4時間〜5時間はかかったそうです。それだけに、中国人の感覚では非常に遠いわけです。

 
 私たちが上海大厦を選んだのも、そうやって遠くから来てくださった人達に、上海の美しい夜景を堪能してもらいたかったから。

 2回目の結婚式も、結局業者は呼ばず、自分たちでやりました。といっても、ホテルがすでにケーキやシャンパン、お花、受付などを準備してくれていたので、あとは友人の医師に司会をお願いしてこれまたアットホームな式となりました。

 2回目となれば、ある程度慣れたものです。



前回の結婚式では、とにかく日本から来た親戚に私の妻もかなり緊張気味で、私も忙しさに紛れて、余韻に浸る暇もなかったのですが、今回はちょっと違った。

 新郎・新婦のあいさつのとき。。

 無錫から、小さい時から母親代わりに妻を育てた親戚たちの顔を見ると、妻も感極まって、思わず声が出なくなりました。

 これまで、十年近く妻のことは知っているけど、泣いている姿を見たのは今回が初めて。
 無錫時代の思い出が、走馬灯のように目に浮かんできたといっていました。

 中国の時代背景からすると、ちょうど日本の団塊世代の子供のころのような社会体験を、今の上海の青年たち(30歳前後)は体験しているわけで、貧しさや社会のあつれきを、私以上に実体験している世代でもあるのです。

 妻のように、文革の関係で親と離れ離れに育てられた人も少なくないのです。

 
 妻の涙を見て、私も思わず胸が熱くなってしまいました。

上海大厦


 今回の式で、私にも本当の意味での中国の親せきができたことを実感しました。

 実際には、妻方のどの親戚ともかねてから交流があったので、まったくの他人というわけでもなかったのですが、こうやって数十人の親せきにも祝福されて、私は非常に感動しました。ありがたい限りです。

 私の世界が、なにか急に広くなった感じです。

 さあ、結婚式ロードはまだ続きます。

 3回目の結婚式は日本で計画中です。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類