2007年05月12日

中国の株高に踊らされるな!

 上海での株価が4000ポイントを突破し、コンピューターが麻痺するほどの資金が集中している中国の株式市場。しかし、日本のバブルと一緒で、非合法な株取引が軒並み暴露され始めており、すでに異常な状態といっても差支えないでしょう。

 当局もインサイダー取引など悪質なものの摘発に力を入れており、連日の新聞をにぎわしています。まだまだ氷山の一角でしょう。
 そういった短期的でかつ人為的な取引で、いまの中国の株価急騰を引き起こしているといってまず間違いないと私は考えています。

 その証拠に、私の周りの中国人の経済学の専門家たちは、いずれも醒めた目で見ていて、ほとんど株式や基金に投資していません。インテリたちは静観しているのです。

 踊らされているのは、ひょっとしてお金もあまりない、そして知識のない庶民たちなのかもしれません。

 株高に乗じて、そういった庶民のお金を吸い取っている企業家たちを、ちょっと理性ある目で見ればおかしいことに気がつくはずです。

 中国証券監査会も、もっと投資者への教育を徹底し、リスクを市民に分からせるべきだと新聞で論評しだしています。ついに、庶民の中には自分のマンションを担保に出して株のための資金をねん出しているひとや、老後の蓄えも使いだしている人が出ているといいます。

 しかし、中には今の倍の8000ポイントまで上昇すると豪語する人も出ていて、この熱はしばらく収まりそうにもなりません。株の暴落を中国の国家がコントロールするだろうというような楽観的な意見も聞かれます。甘い!

 個人投資家が大部分を占めている中国。株価急騰の背景で、どんどんと実際の経済とはかけ離れているのが現実だと思います。

 そして、株価高騰が、人々の心をすさんだものにしないのか、働くことの意義をますます薄めてしまわないのか、マネーゲームが庶民や子供にもたらす影響を心配せずにはいられません。

 中国の文化人たちも、もっと立ち上がらないといけません。このままでは、金儲け、金儲けばかりのとんでもない社会になってしまいます。

 当サイトでも、株高騰がもたらし始めている問題点も追及していきたいと思っています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

領収書で10元があたった!ささやかな庶民の喜び

 5月7日に上海大厦で挙行した結婚式の領収書の束を整理したら、何と1枚で10元が当たっていました。
 今まで、5元はあたることはあったけど、10元は初めて。

 ご存知かと思いますが、現在中国の一部の都市の領収書では、右側がスクラッチカード式になっていて、擦るともし「あたり」だったら、金額が出てくるようになっています。外れでは「谢谢您」となります。

 これは、飲食業界などからしっかりと税金を取るための政府の政策に一貫。消費者が業者に対して領収書を要求しやすくなりますからね。

 めったに当たることはないのですが、今回のように当たることもあるのです。(当り前か。。)

 何より、結婚式披露宴のときの領収書だったので、ちょっと嬉しい。

 賞金は20元未満だったらその場でももらえますが、忘れてしまった場合は上海銀行で支払ってもらえます。

 ちなみに、このスクラッチ式の領収書で800元以上当たった場合は、「偶然所得」として確定申告のときに税の申告をしなければならないことになりました。これは、最近発表された『财政部国家税务总局关于个人取得有奖发票奖金征免个人所得税问题的通知』によるものです。

 中国の税制度、ますます細かくなってきましたぞ!
 

ちゃんと壱捨元(10元)と書いありますよね
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類