2007年05月15日

おいしいお米を食べたいと思っているのは中国人も同じ

 上海市で年間10万トンも消費されるお米。現在、そのブランドの数だけでも70〜80種類はあるといわれています。値段は、一部高額なお米もありますが500グラムでだいたい1.2元〜3.5元程度で非常に安く設定されています。

 ただ、上海のお米の味がおいしくないという話は、もう私が上海に来たころから言われていたことで、日本人にとっても悩みの種の一つ。
 そして、興味深いのはおいしくないと思っているのは、なにも日本人だけでなく、上海人も同じように思っているのです。

 お米の香り・味があまりしないと。。。。上海の新聞が、その原因を分析していました。

 まず、言うまでもなく上海の水の問題は深刻でしょう。上海の水道水をつかったら、どんなお米も美味しく炊けない。でも、お米自身に問題があるとすれば、それはやはりメーカーによるお米の貯蔵方法が大きく影響しています。

 一般に、室温15℃、湿度75%程度なら、お米は冬眠状態となり、貯蔵時もある程度鮮度が保たれるようですが、そういう風にきちっと管理されて貯蔵しているお米は全体の1割程度しかないのが現実なのです。

日本の名鉄橋の一つ、山陰本線の餘部鉄橋の雄姿


 もし、低温の倉庫がなければ、お米は常温で保存されることになります。となると、どうしても防虫などの目的で薬もつかわなければなりません。それでは、おいしいお米どころか、安全性にも問題がでてきてしまいます。

 外食の場合は、どんなお米を食べさせられているのか見当もつきませんが、自分でお米を炊く場合は、やはりいいお米を買いたいものです。

 上海の大手ブランドのお米は、楽恵米・稲花香・金農米・香健米・緑健米などなどがあります。これらは一応、低温倉庫で保存されているお米のようです。また、お米を買うときはブランドや生産日時以外にも、QSマークがついているか確認する必要もあります。

 私は、去年の冬ごろに上海崇明島の新米を買いました。さすがに、値段は高かったですが、非常に香り高く、おいしかったです。崇明島の自然環境をこの目でしっかりと見ているだけに、安心して食べることができました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類