2007年05月16日

開発区の整理に乗り出している中国政府

 私はこれはいいことだと思うし、必然的だとも思っています。中国の田舎にいくと、これでもかというぐらい、地面には赤茶けた土がむき出しになり、無秩序という秩序の中で、地方政府による開発がどんどん行われていることに、私は非常に反感を持っていました。

 結局、開発はしたけれども企業誘致はなかなか進まず、残ったのは荒涼とした土地という、中途半端な開発区が田舎に行けば行くほど多かった。

 中国国家発展改革委員会では、2003年7月から2006年12月までに全国の開発区の整頓に乗り出し、当時7000近くあった開発区が、1500強にまで削減されました。そのほとんどは、開発区の体をなしていない開発区で、農耕地ともならず、荒れ地となっていたのでした。その数、全体の43%。

 中央政府が旗を振っても、なかなかいうことを聞いてくれない地方政府。

 そりゃ、地方政府のお役人は、開発区という名の下で進められる「公共事業」で豊かになりたいんだけど、あんただけが金持ちになっても、だれも納得しない。

 まあ、マカオでかけごとをするには良いかもしれませんが。。。

 中国政府中央が頭を抱えている様子がよくわかります。

カキの貝殻を整理している漁民(アモイにて)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類