医療関係に携わっていると、とにかく休みがとりにくい。ここ半年ほどは、復旦大学付属児科医院でちょっとした共同研究があるので、休日返上でも頑張らないといけません。
ま、もともと仕事がら休みがないですから、どうってことはないのですが。
私の妻もまた週末当直。 給料が安い中国の病院では、医師の人材の確保が難しく、どこの病院もやりくりが大変なのです。2晩連続で当直ということも珍しくない。だったらせめて、一晩2.5元(約37円)の医師の当直手当を上げてあげてほしい、と声を大にしていいたいです。まあ、中国全国の基準で、本当の意味での給与水準では、妥当なのかもしれませんが。。。。
中国の病院は朝8時からです。午前中の外来は患者が全部見終わるまでですから、大体午後1時ごろになります。もし、午後も外来があったらちょっと大変で、ガガガと飯をかきこんで、午後1時からの外来に備えることになります。
今日土曜日の復旦大学付属児科医院の朝はすさまじかった。
全国でも有数の小児科専門の病院なので、全国各地から患者さんがやってきますが、7時半の段階で受け付のホールに人が入りきれず、病院の門の外まで親御さんの行列ができていました。特に、中国の場合、子供の病気の診察を受けるときに、親以外にも親戚なども付いてくることが多いので、なおさら人が多く感じられるのでしょう。
上海の小児科病院で人気があるのは、やはり新華医院でしょう。ここは、乳幼児の臓器移植手術なども行う病院で有名です。あとは、復旦大学付属中山病院の対面にある復旦大学付属児科医院や、浦東の児童医学中心、上海市児童医院などがあります。
案の定、通勤時にタクシーの運転手に聞くと、子供だったら新華医院、成人だったら中山病院に行くことが多いようです。中医系の病院の名前は出てこなかった。。。残念。
今日も中国の患者さんを見ていると、どの親御さんも複数の病院を回っていて、その中で自分の子供にあった治療法を選んでいるようです。セカンドオピニオンを求める方法として、市内各地の病院を回るというのは、なかなかうまい方法だと思います。
ただ、子供に関しての医療は、この上海に関してはまだまだ発展途上の段階です。この上海ですらローカルの小学校での尿検査や検便などがまだ十分に普及していません。日本だったらすぐに発見される血尿やタンパク尿に関しても、親が気付くまでなかなか発見されないというのが現実で、手遅れになってしまうこともあるのです。
政府の姿勢がいかに大切かを思い知らされます。それでも、子供に公的医療保険が導入されはじめてきた上海は優秀な方です。そして、この上海で日本人が子育てする難しさを改めて痛感させられました。
上海で子育てに励んでられる日本のお母さんの皆さん、いろいろ大変かと思いますが頑張ってください!