2007年05月26日

フカヒレ、お前もか

 中華料理の贅沢品として重宝されているフカヒレを、食べないようにと訴える世論が最近中国で起っています。そりゃ、フカヒレだけをとって身を破棄するというとんでもない使われ方が、平気で行われていますから。

 主に、環境保護団体からの指摘でそういう流れになっていると思うのですが、その理由の一つにフカヒレに水銀など重金属が含まれているからというのがあります。

 中国社会調査所がまとめた調査では、中国人にとってフカヒレは贅沢とメンツの象徴的な食べ物らしいですが、野生救援協会によると、フカヒレにはミネラルを豊富に含むどころか、逆に水銀などの重金属を多く含んでいると非難しています。

 確かに、サメは食物連鎖の頂点に達する動物。有害物質も堆積しやすい。

 さらに、フカヒレスープのおいしさは、フカヒレそのものではなくて、調味料などによるものがメイン。そこまで珍重する必要はないというわけです。中医学の世界でも、生薬でフカヒレなんかは使いませんし。

 だから、フカヒレを食べ過ぎることはよくないという結論になっています。

 まあ、そう考えると地球の食物連鎖の頂点に達する人間の中には、本当に有害なものがたくさん貯まっているのでしょうね。特に、中国で生活している我々は。。。。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

どうも最近、へんなデマが流れやすい

 今日、MSーIMEからATOKに乗り換えました。

 Windows VISTAについてたIMEでしばらく原稿を打っていたのですが、誤変換があまりにも多く、ATOKに乗り換えたとたんにそれがぐんと減ったような気がします。IMEにこれまで蓄えられてきた「徐家匯」などの上海の地名や「茯苓」などの中医用語もそのままATOKに引き継げるので、便利です。

 さて、北京の病院に勤めている親友から、海南島のバナナが危ない、というようなメールが流れてきたのですが、昨日・今日の報道で、中国政府も必死にデマだと訴えていました。

 報道によれば、携帯電話メールで、バナナにSARSウイルスに類似したウイルスがあり熟していないバナナは食べるな、というようなものでした。北京では死者が出たとまで話が広がっています。これに対して、中国農業部はあり得ないとして、公式に否定しました。

 バナナに関しては、いろいろな噂が絶えず、発ガン性物質が入っていたとか、人工の薬剤で熟しているとか。。。。そのたびに、バナナの特産地海南島では価格が上下し、農民は気の毒なものです。すでに、公安部門がこのデマの調査に乗り出しています。

 とはいっても、最近いろいろなデマをよく耳にします。

 これは、社会状況を反映しているのかわからないけど、いい現象でないことは確かです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類