昨日は「土用の丑」。
もちろん、私もウナギを買ってきました。
世間は中国産ウナギはうんぬんと何かと話題が多いですが、中国で買う国産ウナギは、当然中国ウナギ。
仕方がありません。
「マラカイトグリーン」が使われていませんようにとお祈りしながら食べるしかないです。
でも、中国の物価水準からすれば、ウナギの蒲焼きはちょっと高いような気がします。私が久光百貨店で買ったウナギでも、1パック30元〜40元。
上海では中国産と言えども、値段は高いです。
日本では、嫌われている中国産ですが、こちらではなかなか庶民が普通に楽しめるような食品ではありません。
でも、おいしかった。
上海人の妻にも、土用の丑の文化が日本にあることを教えました。
2007年07月30日
香港と大陸人
香港で、深セン戸籍の市民すべてを、香港に自由に出入りできるようにしよう、という法案の検討に入っているというニュースを読みました。
深セン戸籍を持っている人といっても、深セン市民1200万人のうち、わずか180万人で、深セン全体からすれば、決して大きな数字ではないですが、この点に関して、香港の行政府内では賛否両論に分かれているようです。
特に、香港で問題となっているのが、香港の治安の悪化と、不法労働者の増加。今でこそ、深セン人の多くが自由に往来できるビザを取得していますが、それでも香港に入る回数は制限されています。
ここにきて、香港が深セン戸籍の人たちに、自由に香港に入れるようにしようと考えているのは、やはり深セン人の豊富な購買力により、香港の経済を活性化させたいというねらいがあるようです。確かに、深セン戸籍の人たちは、香港に勝るとも劣らぬ収入を得ているようですが、彼らに香港で消費してもらおうという訳なのです。
経済的にも、香港と大陸はますますつながりが強くなってきていて、一体化する動きがあるのがよく分かります。
ただ、実際には深セン戸籍をを取得するのは難しく、大卒もしくは200万元以上の投資など様々な条件があり、この地点で、取得数が制限されるということです。
香港
この話を聞いて、思い出したのが映画「ドリアン・ドリアン」(中国語名:榴莲飘飘)です。
中国東北部の牡丹江から、主人公の小燕が、深センにやってきて、さらにそこから香港で出稼ぎに行き、男性相手にする職業で稼ぎまくり、香港社会の辛酸を舐めながら、最後は田舎に戻って、人生を見つめ直すといった感じのストーリーだったと記憶しています。非常によくできた映画だという印象が残っています。
この映画の中でも、大陸から香港に旅行ビザなどで入り、そのままビザが切れても不法残留して働き続ける大陸人の姿が描かれていました。
華やかな、いわばあこがれの香港の世界と裏腹に、現実の厳しさを思い知らされ、それでも金儲けに必死に働く、中国各地からの不法労働者たち。
でも、東北エリアの田舎の人たちにとって、南方の深センや香港というのは想像もつかない。
ただ、「故郷に錦を飾る」的感覚で若者を送り出し、そして彼ら先行者を頼りに、また若者が南に向けて田舎を出発する、そういった現象も描かれていました。
ドリア
映画で象徴的な役割を果たしているのが、このドリア。
中国という社会の複雑さを、身にしみて感じました。
深セン戸籍を持っている人といっても、深セン市民1200万人のうち、わずか180万人で、深セン全体からすれば、決して大きな数字ではないですが、この点に関して、香港の行政府内では賛否両論に分かれているようです。
特に、香港で問題となっているのが、香港の治安の悪化と、不法労働者の増加。今でこそ、深セン人の多くが自由に往来できるビザを取得していますが、それでも香港に入る回数は制限されています。
ここにきて、香港が深セン戸籍の人たちに、自由に香港に入れるようにしようと考えているのは、やはり深セン人の豊富な購買力により、香港の経済を活性化させたいというねらいがあるようです。確かに、深セン戸籍の人たちは、香港に勝るとも劣らぬ収入を得ているようですが、彼らに香港で消費してもらおうという訳なのです。
経済的にも、香港と大陸はますますつながりが強くなってきていて、一体化する動きがあるのがよく分かります。
ただ、実際には深セン戸籍をを取得するのは難しく、大卒もしくは200万元以上の投資など様々な条件があり、この地点で、取得数が制限されるということです。
この話を聞いて、思い出したのが映画「ドリアン・ドリアン」(中国語名:榴莲飘飘)です。
中国東北部の牡丹江から、主人公の小燕が、深センにやってきて、さらにそこから香港で出稼ぎに行き、男性相手にする職業で稼ぎまくり、香港社会の辛酸を舐めながら、最後は田舎に戻って、人生を見つめ直すといった感じのストーリーだったと記憶しています。非常によくできた映画だという印象が残っています。
この映画の中でも、大陸から香港に旅行ビザなどで入り、そのままビザが切れても不法残留して働き続ける大陸人の姿が描かれていました。
華やかな、いわばあこがれの香港の世界と裏腹に、現実の厳しさを思い知らされ、それでも金儲けに必死に働く、中国各地からの不法労働者たち。
でも、東北エリアの田舎の人たちにとって、南方の深センや香港というのは想像もつかない。
ただ、「故郷に錦を飾る」的感覚で若者を送り出し、そして彼ら先行者を頼りに、また若者が南に向けて田舎を出発する、そういった現象も描かれていました。
映画で象徴的な役割を果たしているのが、このドリア。
中国という社会の複雑さを、身にしみて感じました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
2007年07月29日
上海人にお馴染み、ヨドバシカメラ
写真のビニール袋、日本から持ってきたものではありません。中国のCDショップで買い物をしたときに使われていた袋です。ちゃんと「ヨドバシカメラ」と書かれていますし、中国で一般に使われている袋と比べると、品質も格段によい。
そのほか、関西エリアでは有名なホームセンター「コーナン」の袋にもよく出会いました。コーナンのリゾート開発でもある和歌山県の「わたらせ温泉」の広告も印刷されていたので、本物でしょう。こういった袋には、上海市内の雑貨屋などに行くとよく大量に使われています。
さらにびっくりしたのは、以前に我が地元も地元、奈良のスーパーチェーンであるスーパー「ヤオヒコ」のビニール袋を発見したときのこと。これも、上海で袋として雑貨屋の袋として使われていました。
日本で使われている買い物袋は、中国のカルフールで使われている袋よりもずっと質がよく、袋にも中国の袋に多いイヤな臭いもありません。
ちなみに、ローカルスーパーで市民の買い物を見ていると、醤油や油を購入したときは、買い物袋を2重につかっていて、資源の無駄も甚だしい。でも、ローカルの袋は確かに強度不足で破れることが多いのです。
日本のメーカーの方も、まさかこれほど中国で自分たちの買い物袋が使われているとは思いもしないでしょう。逆に、上海人はヨドバシカメラやコーナンなどのブランド名を、何かなしに目にしているわけです。日本で使われているビニール袋の多くが、中国で生産されているのだということを実感します。
さらに、上海人が街で持ち歩いている袋で、よく見かけるのが香港の「そごう」の袋と、日本の関空の買い物袋。この前、道路のゴミ拾いをするおじさんが関空の買い物袋をゴミ袋代わりに使っているのをみて、ちょっとうれしくなりました。
両方とも、上海ではまずお目にかかれない立派なビニール袋ですが、まさか上海近郊で作られているはずはないと思うので、おそらく二次利用率が非常に高い袋でもあります。
さて、今度はどんな袋に巡り会えるか、ちょっと楽しみ。
そのほか、関西エリアでは有名なホームセンター「コーナン」の袋にもよく出会いました。コーナンのリゾート開発でもある和歌山県の「わたらせ温泉」の広告も印刷されていたので、本物でしょう。こういった袋には、上海市内の雑貨屋などに行くとよく大量に使われています。
さらにびっくりしたのは、以前に我が地元も地元、奈良のスーパーチェーンであるスーパー「ヤオヒコ」のビニール袋を発見したときのこと。これも、上海で袋として雑貨屋の袋として使われていました。
日本で使われている買い物袋は、中国のカルフールで使われている袋よりもずっと質がよく、袋にも中国の袋に多いイヤな臭いもありません。
ちなみに、ローカルスーパーで市民の買い物を見ていると、醤油や油を購入したときは、買い物袋を2重につかっていて、資源の無駄も甚だしい。でも、ローカルの袋は確かに強度不足で破れることが多いのです。
日本のメーカーの方も、まさかこれほど中国で自分たちの買い物袋が使われているとは思いもしないでしょう。逆に、上海人はヨドバシカメラやコーナンなどのブランド名を、何かなしに目にしているわけです。日本で使われているビニール袋の多くが、中国で生産されているのだということを実感します。
さらに、上海人が街で持ち歩いている袋で、よく見かけるのが香港の「そごう」の袋と、日本の関空の買い物袋。この前、道路のゴミ拾いをするおじさんが関空の買い物袋をゴミ袋代わりに使っているのをみて、ちょっとうれしくなりました。
両方とも、上海ではまずお目にかかれない立派なビニール袋ですが、まさか上海近郊で作られているはずはないと思うので、おそらく二次利用率が非常に高い袋でもあります。
さて、今度はどんな袋に巡り会えるか、ちょっと楽しみ。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類