それが、私の師匠の1人でもある上海中医薬大学竜華医院の陳以平教授。先生が、今日70歳の誕生日を迎えられるので、先輩や後輩など先生の教え子たちが一堂に集まって、食事会をしました。
私も、長い間、先生からご指導もしていただき、かれこれ10年来のおつきあいです。今でも時間があれば、外来のお手伝いに鞄持ちをすることもあります。先生には、私の結婚式にもご参加いただけました。
中医学は経験度と伝承してきた先生の系統を非常に重んじます。誰に師事したかというだけで、患者を治療するときの中医学の思考回路が大きく影響を受けるものです。そのため、本家本元の教授の診察をうけようと思うのなら、今でも予約は3ヶ月待ちの状態で、ものすごい人気であることがわかります。
70歳とはいえ、今でも周5回の外来と教授回診をこなされておりますが、さすがに弟子は受け入れておらず、末席とはいえ、先生の弟子になれたことは非常にラッキーだったと思います。中国で医学を勉強した最大の収穫でした。
中医学の医師というのは、一生現役の仕事です。これからもいつまでもお元気でご活躍されることを願わずにはいられません。